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豊中美術研究所 こども図画工作教室(児童画教室)

2005年1月号
『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
2005年1月
【1月前半の課題】
酉年にちなみ、アトリエで飼っている烏骨鶏のピーがモチーフです。工作はコマを使ったゲームです。コマも、ゲーム板も作ります。


8日(土)
ひろゆきくんは前回の続きの、ミニゴルフを完成させました。途中で、こうきくん(浦)の工作のお手伝いもしてくれました。りゅういちくんは本の中から「ビー玉ラリー」を選び作りました。割り箸を、のこぎりでたくさん切りました。ビー玉の落ちるコースを考えたり、秘密の場所のからくりを考えたり、独自の工夫を加えてオリジナルなゲームができました。こうきくん(上)は本の中の「びっくり箱」を選びました。本とは違うサイズで作ったので、寸法を考えながら作りました。また、大きくしたことで本に書いてある材料では強度が足りないことがわかり、材料から吟味しました。満足いくものができて、お迎えに来たお母さんたちみんなに披露していました。こうきくん(浦)はしばらくみんなの様子を見て工作の本に興味を持ちました。その中から自分で「ユーフォーフリスビー」を見つけて作りました。紙コップを切るところまでは、ひろゆき君の手伝いもありがんばっていました。そのあと「テープが貼れない。先生やってよ」というので2箇所ほど貼り方を教えながら一緒にしました。でも、飽きてしまったのか「全部やって」というのでしばらく様子を見ることにしました。しばらくして見ると、ラップやトイレットペーパーの芯をたくさん持ってきて、飛行機を作っていました。ガムテープは硬くて切れないというので手伝いました。「操縦席はどっちかな」と聞くと、「こっち」と答えてマーカーで描きました。フリスビーのほうも自分でテープを貼り始めて、完成させました。出来上がったもので遊ぶとよく飛ぶのでとても喜んでいました。だいきくんはみんなの様子を見たり、のこぎりで消しゴムを切ったり、紙を切ったりとなかなかしたいことが見つからない様子でした。先月の課題のお掃除スリッパを見せると、ぱっと顔を輝かせて「これ作る」と言いました。型紙を取って上げると、張り切って作りました。「絵は描かない」と言って、折り紙を貼りました。一応スリッパなので二つ作って1足となるのですが、「1個でいい」ということでした。こうきくん(浦)が作っていたフリスビーも気に入って「これも作る」と言ってはさみで切ったり、テープを貼ったりとひとりでがんばって作りました。ひとみちゃん、ほのかちゃん、かのんちゃんは課題のコマゲームを作りました。こまのデザイン、動物たちの絵、ゲーム板の絵も自分たちで考えて作りました。ほのかちゃんはりゅういちくんの「ビー玉ラリー」にも興味を示して、見よう見まねで作りました。烏骨鶏のピーは誰にも描いてもらえませんでしたが、こうきくん(浦)は時々、鳥の様子をじっと観察していました。

12日(水2,4)
子どもたちは烏骨鶏の周りに集まって「出してみて」「でもやっぱり恐いからやめて」と言ったり鳥のしぐさのまねをしたりとそれぞれに関わっていました。ゆうきくんとまゆちゃん、さえちゃん、振り替え出席のすみれちゃんは烏骨鶏を描きました。ゆうきくんは鉛筆で丁寧に頭から描きました。顔の表情や、毛の流れなど細かいところまで観察できています。色鉛筆、パステルで着色しました。まゆちゃんは鉛筆で身体から描きました。顔の一部分だけ水色で着色して「もうできた」と持ってきたので、全体の量感が出るよう、絵の具での着彩を勧めました。毛の流れを意識しながら、描きました。しっかりと描けました。後半は弓矢を作りたいと言うので、木をのこぎりで切るところから始めて、作りました。さえちゃんとすみれちゃんは「うまく描けないよー」と言うので、まずはくちばしだけ、次に目を描いて、と部分をじっくりと見て描いていきました。すみれちゃんは顔の形ができたところで、パステルに画材を代えてからだの量感やふわふわした感じを出していきました。後半は、ななこちゃんのカード作りをまねて、カードを作っていました。さえちゃんはくちばしと目を描き、頭の毛や、首から身体も描きました。そこでもう飽きてしまったのか、ほかの子の様子を見て歩きました。のこぎりに興味を持ち、「さえも一人で切る」と言うので、使い方を教えて割り箸を渡すと懸命に切っていました。もとかずくんはゴジラを作りたいと言い、ワイヤーと、プチプチマットで作りかけていましたが、うまく行かず、そのうちやってきたりょうくんと意気投合して、いろんな素材集めをして、ふたりでいろいろ作り始めました。置いてあった金銀の包装紙や色セロハンを見つけてこれも使いたいと言うので、少し切ってあげると、ひでのりくんやこうすけくんも欲しい!とやってきました。もとかずくんはゴジラを、りょうくんはタンバリンや太鼓に変身する楽器や飛行機を作りました。ひでのりくんとこうすけくんは工作のコマゲームをアレンジして穴あきの盤を作りました。カッターナイフが使いたいと言うので、使い方を教えて、マットの上でそれぞれ切りました。力を入れすぎて危なっかしいので、力を抜いて、刃の位置を垂直にしてということを何度も伝えました。怪我をせずに、最後まで自分で切り抜くことが出きました。はるなちゃんとそうたくんは工作のコマゲームを作りました。はるなちゃんは後半キャラクターの図鑑を描いていました。そうたくんは、コマのゲームボードのイラストを自分なりにアレンジして作っていました。後半はまゆちゃんの切った残りの木をもらって、刀を作りました。ななこちゃんはお母さんの誕生日プレゼントのカードを一生懸命作っていました。中に切りがみ細工が忍ばせてあったり、絵がすぐ見えないように包装紙で覆ったり、工夫を凝らしてました。なおきくんはみんなと混じって烏骨鶏を見たり、しゃべったりにぎやかでしたが、したいことがなかなか定まらず、ななこちゃんの横で、カードを作ることにしました。ピカチュウの絵を描きました。振り替え出席のけんすけくんはマイペースでコマを作りました。キラキラの包装紙を見ると「コマに貼りたい」と言うので線を描いてあげました。ボンドで貼り、はみ出た部分もはさみできれいに切りそろえていました。

14日(金)
かなたくんとけんすけくんは烏骨鶏を描きました。かなたくんは「おじいちゃんのところにいるのと同じだ」と言い、ほかにも違う種類の鶏がいることなどたくさんお話をしてくれました。くれよんで毛の流れなどよく見て画面いっぱいに描きました。体から描き、首から頭、そして足と描いていきました。置いてあった枯葉のオブジェに興味を持ち、パンチで抜いた枯葉の丸い形を利用して、鳥のえさに見立てて画用紙に貼りました。けんすけくんは、描きたいといったものの「やっぱり難しい」となかなか書き出せないでいました。「くちばしだけ描いてみようか」と誘うと「できない」と言います。「目だけ描いてみようか」と誘うと目の色をよく見てクレヨンを選び黒で描きました。目のふちからどんどん広げて描いていき、頭の毛、首まで描いて、かなた君の葉っぱの穴あけに興味がいってしまいました。同じのがやりたいというので、渡すと3枚ほどの葉に穴を開け続けました。満足したところで、また、絵画に戻り体、足を描きました。丁寧に体の色も塗りました。みづきちゃん、りょうたろうくん、さとしくんはコマゲームを作りました。こまは、ひとりがキラキラテープを貼ったのを見て、みんな、キラキラバージョンになりました。キラキラ光りながらまわるコマはとてもきれいです。みづきちゃんは駒の動物たちを折り紙で作りました。動物たちはひとつのパターンから耳の折り方を変えてバリエーションを作りました。りょうたろうくんは見本のものをアレンジして作りました。「竜ってどんな姿?」と聞くので、干支のカット集を見せてあげると、男の子たちは興味を示して集まってきました。それぞれにいろんなページを見てわいわいと話に花が咲いていました。時々ボソッと「奈良でおならをした」などと、駄洒落を言う面白いりょうたろうくんです。さとしくんは見本をよく見て、忠実に作ろうとします。でも、それぞれの動物が好きな食べ物のところにいくのに、鶏だけがひよこのところに行くのが腑に落ちないらしく、「どうして」と質問してきます。「そうだね、鶏はひよこを食べないものね」と相槌を打つと「じゃあ何を食べるんだろう」と考えました。かなたくんもたくさんアイデアをくれました。結局とうもろこしを食べるということになり、とうもろこしの絵を描きました。

19日(1、3水)
ようへいくん、かおるくんは、烏骨鶏を描きました。ようへいくんは鳥をよく観察して、描きました。顔や羽の特徴が捉えられています。後半はコマを作り、キラキラテープを貼って、光るコマに喜んでいました。かおるくんは、鳥の目、くちばしを意識して描いた後、羽を丁寧に何回も重ねて描きました。画面いっぱいに大きく元気よく描けました。ともひろくんは、亀を描いて、キラキラテープで甲羅を表現しました。横に烏骨鶏を描きました。クレヨンで形をとり、ようへいくんの使っていた刷毛に興味を示して、後半ずっと使っていました。ゆうりちゃんは折り紙をした後、烏骨鶏を描きました。よく観察して、絵の具で描きました。ピンクのバックが作品全体を温かく包んでいます。ゆりこちゃんはコマを作ってから、烏骨鶏を描きました。始めは渋っていたのですが、描き始めると、よく筆が進みました。何度も鳥かごの前に行き、よく観察しました。ひかるちゃん、あいりちゃんは、コマゲームを作りました。ゲーム盤の絵を何にしようかといろいろ悩んで、結構時間がかかりました。ひかるちゃんは、駒の動物たちは家で仕上げることにしました。あいりちゃんは時間内にできて、コマにもキラキラテープを貼り、きれいな仕上がりに満足していました。しんごくんは工作をしたり、烏骨鶏を描いたり、りょうきくんやようへいくんの様子を見たりと大忙しでした。烏骨鶏はよく観察し、色にこだわって、丁寧に描けました。光るコマも作りました。ゲーム盤は竜の絵を描いたところで中断しました。りょうきくんは資材置き場からダンボールを出して「自由工作するから」と黙々と作りはじめました。「なに作るの?」と聞いても「内緒」です。「銀のテープをちょうだい」「ここにカッターナイフで穴開けて」「細かいところが貼れない」と助けを時々求めに来て、できるところは自分ひとりで順調に進めていました。出来上がったのは「任天堂DS」です。ピカピカのかっこいいものができて、大満足です。ようへいくんは興味深そうに作る様子を見ていました。

【1月後半の課題】
木がテーマです。というのも、ゆりこちゃんが学校で習ったというクリスマスツリーの作り方をみんなに教えてあげたいと、言ってくれていたので今回の工作の課題にもって来ました。クリスマスの時期は過ぎてしまったので、好きなものがなる木を作ります。絵画も空想して自分の好きなものがなる木を描きます。なっているものを隠して、仕掛けのある絵にもできます。


22日(土、1時より2時30分・・・1,3水クラス振り替え)
ゆりこちゃんとともひろくんだけだったのでとてものんびり時間がすぎました。見本の途中まで仕上げた作品を見て、二人はどんどんとアイデアを出してきてくれます。最終的にかくれんぼの木になりました。動物は家やドアや窓の後ろに隠し、探しに行く動物には紐をつけて画面上を自由に動けるようにしました。それぞれに自分の作品を作りました。ともひろくんは前に使った刷毛が気に入った様子で今回も使いました。動物もたくさん楽しく描けました。ゆりこちゃんは木にも顔を描くなどユニークな絵です。時間はたっぷりありましたが休むことなくずっと活動し続けていました。

22日(土、3時より4時30分)
引き続きゆりこちゃんと、ともひろくんは振り替え出席ということで参加しました。長時間なので、疲れるかなと思っていたのですが、やりたい事は次から次とあるようで、最後まで元気に創作活動しました。ともひろくんは他の子の様子を見て、びっくり箱を作りました。カラーのコピー用紙で、剣も4種作りました。ゆりこちゃんは、ひとみちゃんや、振り替え出席の、きおかちゃん、まほちゃん、ちほちゃんに工作の木の作り方、星の作り方を教えてくれました。ひとみちゃんはモールで蝶を作るのが難しいようで、何回も一緒に作りました。少し作って、飽きてしまったのか、途中で「絵を描きたい」と言い、木の絵を描きました。動物たちは画用紙に描きました。ゆりこちゃんはコピー用紙を何枚も重ねて絵本を作りました。まほちゃんとちほちゃんは、「びっくり箱」も気に入って作りました。きおかちゃんはモールの小物作りが気に入り、いろいろ工夫をして作りました。ひろゆきくんは工作の本の中から「びっくり箱」を選んで作りました。本に書いてあるサイズより大きく作るので、バネ部分の寸法など試行錯誤しながら作りました。こうき(浦)くんは最初は「魚つり」をいろんな素材を自分で探して作りました。後半は「びっくり箱」に興味をもち、作りました。ばねのあがり方が自分のイメージと合わず、いろいろと考えていました。ほのかちゃんと、かのんちゃんはアイデア豊富に木の絵を描きました。ほのかちゃんは、あたり、はずれの文字をいれて、ゲーム性のある楽しい木を描きました。扉の絵のデザインもよく考えています。かのんちゃんもたくさんの動物たちをのびのびと描けました。動物たちの耳や尻尾が少し見えるのもヒントのひとつで楽しく仕上げました。ほのかちゃんは「びっくり箱」に興味を持ち、後半つくりました。かのんちゃんは、作りたいものがいっぱいあって、箱を自分で探して組み合わせたり、絵を描いたもに紐をつけてネックレスにしたりと大忙しでした。りゅういちくんは工作の本を見て「ミニゴルフ」を作りました。それを見て、ひさたかくんも興味を持ち、作りました。穴を開ける作業は難しく、カッターの扱いも最初は恐いものがありましたが、二人とも上手になりました。りゅういちくんは、パターまで作り完成しました。ひさたかくんは「(親に)言われたから、絵を描かなくちゃいけないと」気にしながらも、「工作がしたい」気持ちが勝っていました。ミニゴルフはかなり構造が複雑で、時間がかかります。最後は泣きながら木の絵を描き始めてしまったのでかわいそうでしたね。今回の課題はイメージする力を引き出すことにあったので、落ち着いて、じっくり考える時間が必要だったのですが、それができずに表面上の木の絵になってしまいました。まずはやりたい、したいという積極的な気持ちが大事です。工作をするなかでも絵画的表現はできるので、本人の意思を尊重しながら、自分で考える、イメージを形にすることを大切に考えています。絵を描いてほしいという大人側の気持ちは、言葉だけで押し付けるのでなく、例えば額を買ってきて、家の中に絵を掛けるスペースを作り、絵を描いてくれたら嬉しいなあ、という気持ちを子どもに伝えるという風に、描く気持ちが高まるように具体的に示したほうが望ましいと思います。今月は、お母さん、お父さんなど家族の誕生日だから、ここに飾る絵を描いてほしいんだけど、と頼むのもいいかもしれません。造形美術は自分自身を表現するものですが、自分以外のためにする行為である場合もあります。好きな人のために絵を描く、作品をプレゼントする。そして相手が喜んでくれるのが嬉しいといった気持ちは子どもにもちゃんとあります。特に子どもは、自分の親が大好きです。お父さん、お母さんが喜ぶ顔はきっと世界一好きな顔でしょう。こどもの造形美術は絵を描くのが楽しい、ものを作るのが楽しい、それが出発点です。課題はあくまでもそういう気持ちを引き出すための手段なので、自分でやりたいことが見つけられる子は、どんどん制作できる環境としてのアトリエと考えてください。

26日(水)
ゆうきくんは木の絵を描きました。本物を観察することができないので、2冊の絵本と、本物の桜の枝を参考にして、自分のイメージで描きました。ダイナミックに画面いっぱいに描きました。後半はまゆちゃんのを見て弓矢を作りました。両面テープを利用した的も作りましたが、威力が強すぎて、うまく止まってくれませんでした。最初の構想はマジックテープを利用して、的に止まるようにしたかったのですが、あいにく、材料がありませんでした。はるなちゃんと振り替え出席のかおるくんは木を描きました。はるなちゃんはあたりやはずれを書いた、ゲームの木にしました。かおるくんはお菓子のなる木にしました。ひかるちゃん、ゆうりちゃんは工作の木を作りました。ふたりはモールで形を作るのが楽しいようでした。まゆちゃんは、弓矢の工作の続きをしました。弓と矢を入れるケースも作りました。さえちゃんも「おんなじのするー」と言い、木を切り始めました。のこぎりを1人で扱えるのが嬉しい様子でした。輪ゴムつなぎはまだできないので、一緒にしました。なおきくんは、「誰にも見られず1人で描きたいんだけどどこで描けばいい?」と聞くので、すみっこに席を作りました。「ここでは誰かに覗かれる」といっていましたが、「みんな自分の作業をしてるから大丈夫だよ」と我慢してもらいました。画用紙を折って、本を作り、お話を書いていました。中は見せてもらえませんでした。りょうくんは「変な物体を描く」と張り切っていました。絵の具はなおきくんが出してくれました。ななこちゃんとひでのりくんとそうたくんはなかなかやりたいことが決まらずみんなの様子を見たり、材料置き場に行ったりしていました。ななこちゃんは、モールとストローで自由工作をしました。そのうちそうたくんが発泡スチロールの立体を見つけてきて「これ使っていい?」と聞くので「いいよ」と言うと、中央に穴をあけたいと言います。発泡スチロールなのでこれはすごいことになるなーと半ば予想してたもののいざ、くりぬきを始めると細かいくずがいっぱい落ちてきます。金指を使ってくりぬくのが、とても面白そうに見えたのか、ゆうきくん、さえちゃん、ななこちゃん、ひでのりくん、ひかるちゃん、なおきくんも「やらせて、やらせて」と、みんなで手伝いました。りょうくんやかおるくんも落ちてきたくずに大喜び。雪だ雪だと大騒ぎしているうちに部屋中雪だらけになってしまいました。みんな自分にかけたり、ビンに詰めたり、楽しみました。ひでのりくんは、箱にくずを集めて、表面に雪だるまの絵を描き、赤いリボンもつけ、素敵なプレゼントといった風に作りました。りょうくんと、かおるくんは、描いていた絵の上にボンドでスチロールの雪を貼り付けました。それを見て、さえちゃん、ななこちゃんも絵を描いて、雪を貼り付けました。終わる頃「掃除機を持ってこなくちゃ」と私が言うと、さえちゃんは「だめ!そんなことしないで」と最後まで、発泡スチロールの雪にまみれていました。

28日(金)
きおかちゃん、ちほちゃん、まほちゃんは並んで木の絵を描きました。ちほちゃんは自分で絵の具も出し、葉の色から塗り始めていました。私が他の子の様子を見ていると泣き声が聞こえ、見るとちほちゃんが、まほちゃんに抱っこされていました。「どうしたの」と聞くと「うまくかけない」と言います。そこで、地面を描き、木は、そこからにょきにょきと生えていくんだよ、と成長する過程をお話しながら筆を進めていきました。見本の通りでなくても、自分のイメージで描いて良いのですがまほちゃんと同じようにしたいという気持ちが強いので、「描けない」になってしまいます。先々と進めていくまほちゃんを追いかけて、木になるものを考えてマーカーで描き、扉もつけました。まほちゃんは動物の木にしました。きおかちゃんは果物の木にしました。葉っぱの色に工夫をして、一つ一つ丁寧に描いていました。後半は3人で楽しそうにおしゃべりしながら制作していました。みづきちゃん、すみれちゃん、さとしくん、りょうたろうくん、けんすけくんは工作の木を作りました。長方形から正方形を採り、折っていくのですが、小さい子にはきれいに折る作業もなかなか難しいものです。切込みを入れて、後はモチーフを考える、楽しい作業です。みづきちゃんは三角帽子の木にしました。すみれちゃんは木まで作ったのですが、切り込みにモチーフをさすのが難しく、モールでモチーフ作りをしている間に単品のアクセサリー作りに変わりました。後半は画用紙に女の子の絵を描き、モチーフを貼ったりしました。さとしくんはぼんぼりの木にしました。りょうたろうくんはクリスマスツリーにすると言い、いろんなモチーフを飾りました。けんすけくんはお金の木にしました。お金の絵を紙に書いてつけていきました。切り込みにモールをさしていく作業は難しく、何度も「できない」というのを手伝いながら励まして、差し込んでいきました。かなたくんはかなり長い間、ベランダに出たり、部屋の中をうろうろしていました。時間も半分過ぎたころ、こちらのアプローチに少しずつ寄ってきてくれて、水を汲み、絵の具を出して木の絵を描きました。ダイナミックな描き方で画面いっぱいに表現しました。りょうたろうくんがモールでめがねを作ったところ、かなたくん、さとしくん、けんすけくんは興味を示して、同じように作りました。「本物のようにガラスを入れたい」と言うので、セロハンを出してあげると喜んで貼っていました。振り替え出席のゆりこちゃんは木の工作をして、後半はお掃除スリッパを作りました。ともひろくんは絵の具で画用紙に絵を描きました。刷毛が気に入っていて今回も使いました。本人は本能のままに描いていますが、森の様なイメージを私は受け取りました。他の子どもたちがセロハンを使いだすと、ともひろくんも興味を示してたくさん持ってきて、描いた絵に一面貼りました。不思議な絵になりました。めがねも作りました。

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