豊中美術研究所
[ 豊中美術研究所 芸大・美大受験講座/絵画教室 ]
石膏

NO.7236   石膏  寅吉 | profile |  2009/03/14
画用紙に2Bと5Bで4時間です。
床も壁も白です。

こういうのを「面取り」と言うのでしょうか。形をとるだけで2時間かかりました(汗)
今回はバックや影も見えた通りに描いてみましたが、どうあるべきだったでしょうか?

ご講評よろしくお願いいたします。

NO.7237   Re: 石膏  Hima@豊中美研 | profile |  2009/03/15
寅吉さん

まず構図の話をしましょう。
ミロのビーナスの面取りですが、この像は壁に吊った状態で描いてください。
(裏に金具がついているはずです)
鼻筋がほぼ垂直になって(いや、これとは逆方向に傾いて)、首が傾くのが一番美しい(ビーナスらしい)姿です。
それから見る方向も真正面すぎます。
どの像(顔)でも真正面は最も面白くなく、それなのに難しいという方向です。

輪郭線がまだ残っているようですし、残っていなくても面の描きこみが足りない場合にそういう感じがするものです。
描き始めはこのくらいでいいのですが、最終的にはすべての面が違う灰色に見えるように、すべてのトーン(灰色)を総動員したような仕上りにならないといけません。(目標として、ですが)

バックは状況によりますが、描かないほうが像に集中できますね。

NO.7240   Re: 石膏  寅吉 | profile |  2009/03/15
そういえば金具がついていました。本来は壁掛け用の石膏像だったのですね、納得です。形をとるのに苦労しましたが、鼻筋が基準になれば、多少はわかりやすかったかもしれません。また、首をかしげている姿より、美を感じさせる姿であったろうこともことも想像できます。

輪郭線は消すべきだったというより、少しくらい残っていたとしても、それが気にならない強く描くべきだったということですね。微妙な明暗の差を、グラデーションとしてではなく、離れた場所との関係で描くことの難しさ。そういう難しさと向き合うべきモチーフだったということが、ようやく理解できました。

首の3面が並行していて、さらに横幅まで均等になっていますが、壁に掛けて斜めから見れば、かなり変化があらわれたはずですね。バックの件も了解いたしました。

またの機会に再挑戦してみます。意義あるアドバイスをありがとうございます。

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