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豊中美術研究所 こども図画工作教室(児童画教室)

2003年11月号
『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
2003年11月
8日(土)
今月は「からだの不思議に思いを馳せてみよう」というのがテーマです。からだのことを知ることで自分のからだ、友達のからだを大事にしてほしいと思います。工作は棒使い人形です。布と割り箸を使い、わごむで三箇所とめるだけのシンプルなものなので、作った後に出てくる想像力でどれだけ遊べるかが課題です。こちらの思いはいろいろありますがこどもたちがどんな反応をするかはライブ感覚で、反応によってこちらも進め方を考えます。4、5歳児の等身大人体図を用意して待っていました。来た子から見てもらい、自分の骨と比べたりさわったり、口から食べたものがずっと進むと肛門までつながっている様子を迷路遊びしてもらったりしました。興味を持って絵にしたのはりょうちゃんです。肋骨あたりをくれよんで描きました。自分の骨もさわって確かめました。その後棒使い人形を作りました。輪ゴムもなんとか掛けられていました。人形の家も作りました。家作りは何度かやっているので手馴れたもので折り紙や布など材料も自分で選んで作っていました。箱に厚みがあったのでカッターナイフを使うところだけ手伝いました。今日から入会のひとみちゃんは足を怪我していて包帯が痛々しそうです。絵画を選択して絵の具を用意しました。赤、青、黄色、白をパレットに出しました。初めて描いた絵は「おいも」でした。サツマイモらしいきれいな紫色が出ています。その後棒使い人形を作り、他の子の様子を見て「箱をちょうだい」と言って人形の家も作りました。自分のやりたいことがしっかりと言えますし、集中力もあります。振り替え出席のもとかずくんは「こおろぎを飼ってる」とお話してくれて、絵画で表現しました。こおろぎが大好きで毎日見ている様子がよくわかる1枚です。棒使い人形を作った後、前回やっていなかったコリントゲームを作り、船も自由工作しました。休むまもなく次から次といろんなものを作り出すエネルギーにあふれていました。りゅういちくんは人体図に興味を持って長い間見ていました。こうきくん、ひろゆきくん、なおき(T)くんと人体迷路をやって楽しんだ後みんな揃って「この人形おもしろい」と棒使い人形に興味が移りました。それぞれに作り始めましたが、輪ゴムをかける作業がみんな出来なくて「できない。できない。」の大合唱となってしまいました。ひろゆきくんも粘り強く挑戦していましたが「だめだー、できないよ」と根をあげていました。説明しながら手伝って人形が出来るとみんなそれぞれにステージを考え遊びだしました。これほど男の子たちが夢中になると思っていなかったので豊かな想像力に感心しました。シンプルなだけに動きが面白く思えたのかもしれません。だいきくんは寝起きで機嫌が悪かったのですが、後半なおき(T)くんと一緒に素材置き場に行き、箱と大量のペットボトルのふたを利用してガチャガチャと音のなるマラカスのようなものを作りました。その音が気に入りふたりともガチャガチャドンドンと遊び始めました。そのときのふたりの顔は「こんなに楽しいことはないよ」と言う風に満足げなものでした。いつもの元気が戻っただいきくんは棒使い人形も作りました。はるきくんは後半、りんごをモチーフに鉛筆デッサンをしました。

12日(水)
1番にやってきたゆりこちゃんとしばらく人体図を見ながらお話しました。自分のからだの中で1番好きなのは「足」。なわとびが上手にできるからだそうです。「絵は描かないよ。工作する。」ということで棒使い人形を4つも作りました。輪ゴムは「簡単だよ」と何の苦もなくかけていました。人形の家は、大きな屋根を支えるのにうまくいかないと言うので、大黒柱の説明をして作ってもらいました。思い通りの屋根が出来たようです。ひかるちゃんはゆりこちゃんに教えてもらって人形を作りました。ゴムをかけるところは少し手伝いました。家が途中までしか出来なかったので続きはまた今度作ることにしました。人形はもって帰りました。まゆ(T)ちゃんは「しずくちゃんの絵」を1枚描いた後「棒はつけない人形にする」と言って人形を作りました。輪ゴムもまあまあうまく扱えていました。後は顔を描いたり、お布団や枕など想像力を膨らませて自由工作しました。もとかずくんは「バッタを描く」と言って、鉛筆書きした後、青と白色の絵の具で「お船に乗ってるバッタ」を描きました。青と白を混ぜて「見て見て、混ぜたら水色になったよー」と大きな声で教えてくれました。隣にいた体験で参加していた女の子にも「これとこれ混ぜたら紫になるよ」等教えてくれるもとかずくんでした。その後立体のバッタを作り、大きな箱やいろんな材料を探して自分が乗れて、なおかつ動かせる大きな作品をいろいろ工夫して作っていました。なおき(N)くんは、もとかずくんと人体図の上に寝転んで背比べをしたり(来た子全員に人体図は見てもらっています)内蔵の絵の迷路遊びをした後棒使い人形を作りました。気にいったようで二つ作りました。布の柄の種類があまり残っていなかったのですが、女の子に自分が作りかけていたきれいな色の花柄模様のを譲ってあげたりするやさしいなおき(N)くんです。ゆうきくんは人体図をじっくり見た後がいこつの半身を1枚描きました。鉛筆書きだけで、「できた」と持ってきたので、がいこつが引き立つように黒マジックでしっかり線描きして、穴やバックなど黒い絵の具で描くようアドバイスしました。もう1枚持ってきた本を見てポケモンキャラクターを描きました。最後に描いたピカチュウはバランスもよくポスターのように上手に描きました。振り替え出席のひさたかくんは棒使い人形を作り、箱やいろんな材料を集めてきて人形の乗り物を作りました。様々に工夫して小さな箱は最後にはペットになっていました。人体図に一番深く興味を持ったのはななみちゃんです。見た瞬間「わー、すごい」と目を輝かせ「あたし、医者か看護婦になりたいの。だからこれはとっても勉強になるわー。どっちをかこうかな。」と、骨格と、内臓の人体図を見比べて迷っていました。骨格のほうを選び、鉛筆で細かく観察して時間いっぱいまで頭蓋骨から肋骨あたりまでを描きました。途中2度ほど「あー、細かくて疲れるー」と言いながらも「ここから10本骨が出てるんだ」とひとつひとつ確かめながらすごい集中力で描いていました。続きはまた今度します。前回モチーフだったひよこたちは猫に1匹残らずもって行かれてしまったことを話すと時々聞こえてくる鵜骨鶏の鳴き声にみんな敏感になってしまい、ほとんどの子が何度か窓の向こうのベランダに出て鵜骨鶏の姿を見に行ったり、入り口においてあった人工孵化機の中の卵を見に行ったりしていました。

14日(金)
来た子から順番に人体図を見ながらお話していきました。棒使い人形には今日のこどもたちは心惹かれなかったようです。全員が絵を選択して始まりました。しゅんくんは画用紙をもらうとはがきに見立てて住所名前など漢字で書き始めました。2枚目はのこぎりざめをマーカーで描き、体長などの数字も書いていました。「これ本当の数字なの?」と聞くと「そうや」と得意げに答えてくれました。3枚目はまた、いろんな漢字をびっしりと画用紙に書いていました。あつしくんは人体図から触発されて「ティラノサウルスの骨を描く」と言って描き始めるとどんどん描く場所が足りなくなって、画用紙を継ぎ足していきました。迫力満点の骨格標本の絵になりました。もう1枚描くと言っていろいろな技法で描いていましたが最後には紫色で山のような塊を描きました。まゆちゃんは人体図には興味はなかったらしくハムスターの絵を描きました。マーカーを使い気に入ったものが描けたようです。棒使い人形も2体作りました。さえちゃんと、きおかちゃんは並んで描きました。さえちゃんの絵の具があまりなかったのでこちらで用意しているものを渡そうとするときおかちゃんが「あたしのをかしてあげるの」と言ってふたりで仲良くやっているようでした。ところが、さえちゃんはきおかちゃんの画用紙にも描いてしまい、(と言っても、きおかちゃんはいやがっているわけでもなく)ふたりしていお互いの紙にいたずら書きをはじめたので、自分の紙に描こうねと注意して一度離しました。さえちゃんは飽きてしまっていましたが何とかお話しながら自分の描いているものが何か見立ててもらうと「これは、犬かいたの」というので犬のポイントとなる耳と目をしっかり描くように促していきました。きおかちゃんは黄緑色で丸を描いてからが進まずそのうちにさえちゃん、まほちゃんとともに手に絵の具を塗りはじめました。そして、三人で私のところに嬉しそうに見せてくれます。丸と手形が組み合わされた絵になり、顔に見立てて仕上げました。まほちゃんは今日も自分、お母さん、お父さんを描きました。そしてやはり「妹は描かないの」ということでした。絵は大きく堂々と描いています。手形もしっかり押しました。りょうたろうくんは絵の具が大好きです。画用紙を渡すとすぐに塗り始めます。自分なりの何かポリシーは持っていると思います。分割された色は混じらないように丁寧に塗られていて美しい色彩構成となっています。もう1枚の紙は虫を作ると言ってはさみで細かく切っていき、色を塗っていました。今日から入会のみづきちゃんは初めてのせいもあり緊張気味でした。人体図には興味がなかったようです。絵の具の使い方を説明すると、最初に黄色を出して描き始めたものの×印を描いていました。そこで話をしながらまずは基本の丸を描いて色を塗る練習をすることにしました。丸の形はきれいにとれますし、絵の具の塗り方も上手です。赤、青、黄と塗った丸を顔に見立てて目、鼻、口を書き入れてもらいました。すみれちゃんと、けんすけくんも今日から入会ですが、絵を描くのが楽しくてしょうがないといった勢いでした。すみれちゃんは絵の具でうさぎの骨を意識して描いて、紙を足し、そこに自分の自画像を描きました。画面がほぼ紫色だったので髪飾りをアクセントに違う色で入れてもらおうと思って声を掛けました。「すみれちゃんのこの髪飾りも描いてあげようね。何色が好き?」と聞くと「紫」と言う答えでした。大好きな色で自分を描いていたのですね。2枚目、3枚目はクレヨンで描きました。いろんな色を使っていて楽しそうな絵です。お母さんや赤ちゃんなども描きました。時間が来ても「もう1枚描く」と言っていました。けんすけくんは骨を意識して絵の具で1枚描いた後、黒いマーカーで2枚目を描きました。面白い線使いです。そこにくれよんで丁寧に色を塗りなかなか良い作品が出来ました。しゅんくんの描いた「のこぎりざめ」を見ると興味を持ち3枚目にのこぎりざめを描きました。とても上手に描けています。貝など他の海の生き物も意識して描いたそうです。

22日(土)
絵のテーマは前回の人体図を用意して、身体から「自分」を丸ごと感じようというものです。等身大の自分の型を取り、絵の具で表現していきます。中身を描いても良し、服を着せても良し、自分の身体を意識しながら描くことで自分と向き合います。工作は昔からある鳥の羽を使った「レントゲン」というものです。丸くあけた穴に羽をはさみ、電灯の光(日光でもよいが、直接日光を見ないように)を見るようにして手をかざすと手が透けて骨が見えます。と言っても本当に見えるわけではなく目の錯覚を利用したものです。鳥の羽は産毛で小さく、きれいに筋が整ったものを選びます。りょうちゃんは自分の型を取り、赤色で縁取りをしたあと洋服を描いていきました。ニコニコ笑顔の溌剌とした自分を表現できました。レントゲンも作りました。最初は「見えた」と言っていましたが、出来上がりのものは「見えない」と言っていました。コツは羽の筋をきれいにそろえることです。穴を目に当て光を見て手をかざしてみてください。ひとみちゃんは身体の型取りをして、黄色の絵の具でなぞった後、いろんな色を出して混ぜて描きました。顔を最後に描いたので色が混じって黒っぽくなってしまったので、乾かしてから白で、目、鼻、口などを描きました。その後「カラーテープで絵を描く」というので材料を渡しました。テープを最初に貼り、最後に鉛筆で顔や、身体の輪郭を描いて「猫」を描きました。耳を描きいれると猫らしくなるよとだけアドバイスを入れました。猫の毛がきれいなテープで表現できています。「レントゲン」も作りましたがテープを貼るのが面白かったらしく、穴も全部ふさいでしまったのでこちらで修正しました。家も作りたいと言っていましたが時間がなくて出来ませんでした。型取りしているお友達を見て、なおきくんも「やりたいやりたい」とても意欲的です。型を取った後、だいきくんと少し遊びはしゃいだ後は、落ち着いて色を塗りだしました。色はきれいな色味を選んで身体全体を表現しました。目、鼻などはつけないと言っていました。残った時間でだいきくんのを見て同じ輪投げを作りました。りゅういちくんは「レントゲン」を作った後好きなキャラクターの絵を描きました。大きく構図を取り、自分でも気に入ったものが出来たようです。2枚も描いて「久々に絵を描いたわ」と満足げでした。こうきくんはレントゲンを作った後、「この大きな紙使いたい」というのでロール紙を好きな大きさに切ってもらいました。「お化け屋敷を描く」と言って大きな館を描きました。構図も上手に取れていて、屋敷を守っているお化けたちもユーモラスに描かれています。色鉛筆で色も丁寧に塗りました。なかなかの大作が出来ました。ひさたかくんは絵は描かないと言って、材料置き場からいろんなものをとってきて一人でなにやら作り始めました。出来たのはロケットです。材料の特性をよく生かしてロケットらしい造形になっています。レントゲン作りで使っていた穴あけパンチが気に入っておりがみなどいろいろ穴を開けて試していました。ひとみちゃんが使い方がわからずにいると教えてくれたりもする親切なひさたかくんです。ひろゆきくんはレントゲンを作りかけて途中からストローとトイレットぺーパーの芯で、笛を作りました。きれいに音が出ていました。画用紙に絵も描きました。鉛筆で小さなキャラクターをたくさん描きました。卵からひよこが生まれる絵はとてもユーモアがあり上手でこうきくんも「うまいなあ」と言っていました。最後に作りかけのレントゲンを仕上げました。はるきくんはデッサンをしました。モチーフを3つにすると張り切っていましたが、描きだすと少し難しいことがわかりひとつずつ描くことにしました。りんごと、レモンを描きました。トーン練習もしました。だいきくんは「スライムがしたい」とやってきましたが、用意をしていないことがわかるとテープを長く引き出したり、ホッチキスの芯を空打ち続けたり、資材置き場から長いペーパー芯で天井をさわろうとしたり、網を頭にかぶったり動き回っていました。ティッシュの箱とトイレットペーパーの芯で輪投げを作ることにして作りかけましたが、消しゴム入れから練りゴムを見つけると自分の足の指にくっつけて粘土造形をしていました。「ほら見て、指が長くなったよ」と見せてくれました。

26日(水)
今日のこどもたちはみんな、最初は「自分を描く」のが恥ずかしいのか、やりたいという子がおらず、工作から始めました。「レントゲン」は一人一人に説明しました。見える、見えないで盛り上がりながら見えた子は作り始めました。最初にロール紙に形取りをしたのはまゆ(T)ちゃんです。赤色の絵の具で鉛筆線をなぞり、服を着た自分を描くことにしました。他のこども達の様子を見て面白いと感じたのか手形、足形を絵の中に取り入れました。銀色の絵の具を見つけて足に使いました。続きは次回に持ち越します。ゆりこちゃんは1番にやってきました。孵化しかけてきた卵を見たりして鳥の話をしてから工作をしました。「レントゲン」は二つ作りました。みんながやり始めた様子を伺がってから、自分から紙の上に寝転びました。絵の具で服を着ているところを表現していき、顔の表情も生き生きと描けました。「これで終わり」といったのですが、最後に髪の毛と髪飾りを「頭がつるつるじゃちょっとかわいそうかなあ」と、こちらから促して描いてもらいました。なおき(N)くんと、ひかるちゃんはレントゲンを作った後「自分を描くのはいやだけど、手形、足形は押したい」ということでB3画用紙にしました。なおきくん(N)は、手形、足形だけをいくつも並べました。ひかるちゃんは両手、両足を画用紙の四方に、きれいに押した後、それをどういう風に作品として仕上げようかといろいろ悩んでいました。「顔を描いて見る?」と提案すると「それは絶対いや」と言います。隣でなおき(N)くんが、「ぼく、おしりの形をとってみようかな」と言うので、お友達には大うけして、私は内心「面白そうだけど本当にやったらどうしよう。お母さんびっくりするだろうな。」とはらはらしていましたが実際にはやりませんでした。ひかるちゃんは結局「自分を作る食べ物」を表現することにして、まずお皿を描きそこに別の紙に描いたおにぎりをのせました。ゆうりちゃんは鉛筆線を丁寧に絵の具でなぞり、その後、どう表現しようかと考えて、人体図を見ながら、脳から、内臓を描いていきました。なおき(N)君は「気持ち悪いからぼくはそんなん描くの絶対いややな」と言っていました。ゆうりちゃんは「男の人のだけじゃなくってちゃんと子宮も描いてあったから良かったわ」と言うので、「学校で習ったの?」と聞くと「うん、そうだよ」と知っていることをいろいろ話してくれました。手形、足形も「くすぐったーい」と言いながら楽しく押していました。ななみちゃんは等身大の絵を描くことがわかるとすぐにでもやりたくてうずうずしているようでしたが前回の続きの骨の絵をまず完成させました。細かいところまでよく見て描いています。さて、自分の形をロール紙にとると、三つ編みの髪が特徴的でポーズも良かったのか輪郭線だけで、ななみちゃんとすぐにわかります。手形、足形は押したいけど、絵の中に入れてしまうと自分の表現したいこととは違ってしまうらしく、絵の余白にやりたいというのでそのようにしました。足から丁寧に絵の具で表現していきましたが続きは次回に持ち越します。ゆうきくんはダンボールを探してきて「カッターナイフと定規がほしい」というので渡すとなにやら複雑な工作を始めました。カッターナイフの扱い方を説明しました。カッティングボードの上で徐々に出来上がっていくのは「恐竜の化石」でした。途中まで作り、後半「レントゲン」の工作をしました。

28日(金)
今日のこどもたちは大きなロール紙を前に、戸惑ったのか最初はノリが悪かったのですが、まずさえちゃんが、続いてすみれちゃんが自分の形を取りました。ふたりは、輪郭を好きな色でなぞった後、自分の手形、足形を取りました。「くすぐったーい」と騒ぎながらも嬉しそうでした。さえちゃんは飽きてしまったのか全身に色をつけるところまではいきませんでした。途中からは他の子の作品を見たり、私におんぶをねだったりしていました。すみれちゃんは、絵の具を使うのが楽しいらしくたくさんの色を出して顔から順に描いていきました。お洋服を着ている自分です。その後いつものB3の画用紙にくれよんで2枚絵を描きました。そして「ここに字を書いて」というので、「おねえちゃん、あかちゃん」等とこちらで書き入れました。けんすけくんはいつもの画用紙が欲しいと言うので、渡しました。最初に描いたのは仮面ライダーです。くれよんで線描きして「次の紙ちょうだい」と言うので、「色をつけてみようね」と声かけすると、黒の絵の具で顔を塗りつぶしてしまいました。「顔が見えなくなっちゃったね」と声をかけて水で少し洗い流しました。ひとつの絵をじっくり描いていけるよう進めようとしましたが気持ちがもう次に移ってしまっているので「次の画用紙ちょうだい」と言います。同じ色で車の絵を2枚続けて描き、青と白を混ぜて「ねえねえ、水色が出来たよ」と嬉しそうに教えてくれました。その色で恐竜の絵を描きました。もう少し特徴が出るように恐竜の話をしていくと。「そうだ、ぎざぎざがあった」と言って背中にぎざぎざをつけました。色をつけることには興味がないみたいで今回の4枚の絵、すべてが線描きです。でも形はしっかり取れていて自分のイメージが自由に描き出せるのはすごいと思います。後半はお友達が紙コップで色水作りを始めたのを見てやりたくなり、ずっと「ジュース」を作っていました。まゆちゃん、しゅんくん、あつしくんは、いすに並んで座り、画用紙にそれぞれ絵を描きましたが、3人でなんだこすごく盛り上がっていました。まゆちゃんは、草原に遊ぶうさぎを描きました。バックは夕焼けです。自由工作でヨットも作りました。しゅんくんは恐竜の化石を描いた後、絵の具を水で薄めて習字を始めました。そこから色水作りとなりました。あつしくんは恐竜の化石を2枚描きました。後半しゅんくんと、あつしくんはロール紙に寝転び型取りをしました。しゅんくんは裸の自分を表現しました。あつしくんは最初は自分を描いていたのですが、途中から「これ女の人にしよう」と絵の具でベースを作り、くれよんで女の人の特徴を表現していきました。りょうたろうくんは絵の具で画用紙に「これ火事の絵だよ。」と話してくれました。形が出現するように、期待を抱きつつ話を進めましたが、「宇宙人が来てね、火事にしたの。でも、もう逃げていないの」と画面上には誰もいなくて火事で全部燃えてしまったということです。絵の具が少なくなったのか、チューブに水を入れ始め、洗い場でかなり長い間その事に、熱中していました。声をかけても「こうしたい」気持ちが強く水入れに絵の具チューブを何本も入れていました。まほちゃんは最初はあまり元気がありませんでしたが工作の「レントゲン」の見本を見せると興味を引き、作り始めました。だんだん元気が出て、自分の型を取りました。絵の具は出したくないと言うので、クレヨンを使用しました。紫色を選んで輪郭をなぞり、服のデザインを考えて描きました。広い面を描く時のくれよんの扱いを指導しました。

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