[ HOME ]

最新の投稿はこちら→鉛筆デッサン講座【第1室】
林檎とスプーン

NO.1106   林檎とスプーン  観 | profile |  2003/09/12
林檎とスプーンを描いてみました。

気をつけた点。
林檎はタッチが機械的になって整いすぎないように、タッチの流れを考えた。
手前に飛び出しているように立体感を表現しようと試みた。

スプーンは銀の金属の質感を上手く出せるように、最暗部、最明部を強調し差異を明らかにしようと試みた。

コンピューターで少し明るさを調節し明るくしてから投稿しています。最暗部が少し弱く見えるかどうか、グレースケールの最暗部とも比較してみてもらえると助かります。

ご指導宜しくお願いします。




NO.1107   Re: 林檎とスプーン  Hima@豊中美研 | profile |  2003/09/13  [ URL ]
観さん、

きちんと描かれています。それはいいとして、

全体の傾向として「形をとったあとその内側を塗る」描き方をしたように見えます。
言葉で表現するのは難しいのですが、そして普通そういう描き方をするのですが、それが「見えて」きてしまうと問題なわけです。

それ(「形をとったあとその内側を塗る」描き方)が顕著に見えるのは投影の部分でしょう。
明暗のあり方やタッチが機械的すぎます。
影はそれを作った立体(感)をより表現するために、机の表面(平面)を表現するために描くのですね。
このデッサンの場合、逆の効果になっています。モチーフの周囲に見える白い線状のものは何でしょうか?

もう一点、たとえば、
軸の中心を通るように、このリンゴをナイフで前後に垂直に2等分する様子を想像してみてください。
手前側と向こう側の半分が同じ大きさに感じますか?
(手前側には量感が無いでしょう?)
もちろん、形体の狂いも原因のひとつなのですが、「形をとったあとその内側を塗る描き方」の問題点はこういうところにもでてくるわけです。

これはある程度描けるようになった段階で陥る「傾向」ですので、早めに解決しておきましょう。

一枚のデッサンには何を「思い」ながら描いたかがそのまま表われるわけですね。
何を「忘れ」ていたかも、です。

NO.1108   Re: 林檎とスプーン  観 | profile |  2003/09/13
さっそくのご指導有難うございます。

>投影についての、「形をとったあとその内側を塗る描き方」の問題
気をつけたいと思います。
最初に机に写る投影の輪郭をうっすら描き、大まかなイメージを作っておきたいと思いこのようになってしまいました。
そのせいで投影がまとまりすぎて、遠ざかるにつれて自然に消えていく様子が見られなくなっていますね。気をつけます。

>モチーフの周囲に見える白い線状のもの
これも本体の形をはっきりさせるために間違って描いてしまいました。書き直します。

>林檎本体にも見られる「形をとったあとその内側を塗る描き方」の問題。
少し難しいですね…。左右の輪郭部分を意識しすぎて、前後の肉感に鉛筆が触れていないということでしょうか?(意味分かりませんね、、すみません)手前側の量感を表現するためには、最下部の地面への潜り込みとうにも工夫してみようと思います。

夜遅くにご指導ありがとうございました。

BACK  INDEX  NEXT



『鉛筆デッサン講座・無料版』は公開形式で実施しておりますが、会費制の『通信講座』(非公開)もあります。