[ HOME ]

最新の投稿はこちら→鉛筆デッサン講座【第1室】
布

NO.6258   布  寅吉 | profile |  2008/03/20
布に挑戦してみました。
薄茶色の木綿です。

5時間
H、B、2B、3B

とりあえず素材感は無視して、
立体感を意識しました。

もう一段濃くすべきか、否か。
メリハリをつけすぎか、否か。
そのへんを悩みながら描き進めました。

ご講評宜しくお願いします。

※布には三角形があちこちにあるのですね




NO.6259   Re: 布  Hima@豊中美研 | profile |  2008/03/20
寅吉さん、

布のトーン、うまく出ていると思います。
部分部分でもそうですが、全体としてもなかなかいいです。

メリハリはもう一段あってもいいですね。
布の暗部を濃く・・・ともうひとつ影や布と机との隙間の濃さをうまくメリハリのために使ってください。
その意味では影(投影)の面積が小さいのがもったいないでしょう。

あとは布の演出。
結ぶ、畳む、何かを包む、何かにかぶさる、など一つの「意思(意図)」をベースにしてそこから若干の崩しを加えるという方法です。
ただクシャクシャにするというのとの違いが大切ですね。

構成として、布の「表と裏」についても意識してください。(ほとんど「表」面しか見えていません)

NO.6260   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/21
いつもありがとうございます。
釈然としなかったものが、ようやくわかりました。

今回、なにげなく置いて
そのまま描き始めてしまいました。
(描き終えてから始めて裏返してみました)

特に奥の方などは、描きながら机との距離感で
大いに苦しみました。

意図も、対象への理解もないままに描いているから、
ある程度進んでからおかしさに気が付くのですね。

机との隙間や投影の面積、演出。
絵としての味を求めるのはなく、
これからチャレンジする意図を明確にするためですね。

練習であることを意識しすぎて、
対象に無機質になりすぎていました。

NO.6261   Re: 布  Hima@豊中美研 | profile |  2008/03/21
「なにげなく」、といいますか「さりげなく」という感じも大切だと思うのです。
私の好みからいいますと「わざとらしく」では表現になりません。

たとえば人物画における衣服というのは、
布が絵画に登場する典型的なひとつのかたちであるわけですが、
衣服の各部分によって役割は大いに異なります。それぞれの分担があるのですね。
そこを押さえれば骨を感じる部分、肉を感じる部分、
あるいは空間(空洞)しか感じない「自由」というか「不安定」な部分。
それぞれの表情が一体となって衣服に包まれる人物の表現を支えます。
これにその人物の動きや背景などが加われば、さらに風や空間の雰囲気にまで及ぶわけです。

「なにげなく」置かれた布にも表裏がありますし、また押さえて抵抗のある部分(机そのもの)と押さえて崩れる部分(浮いたところ)、長方形の辺にあたる部分、角にあたる部分など・・・表現に使えそうな部分はいろんなかたちで隠されているわけです。
これを「さりげなく」(作為を感じさせずに)引き出すのです。

・・・と、説明するのは簡単なのですがこれが難しいことは経験上私にもわかっております。<笑>

NO.6264   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/21
職場で、白いワイシャツの様子を観察してみました。
その気があるのかと勘違いされないように、さりげなく…(笑)

なるほど、おっしゃる意味がわかった気がします。
背中や肩に緊張してはりついていたり、
腕に柔らかく乗っていたり。
浮き上がっている部分からも、体の動線は伝わってきますね。

自由に形を変えつつ、包む内容を伝えてくるのが、
布の面白さですね。

NO.6267   Re: 布  Hima@豊中美研 | profile |  2008/03/22
デッサンというのは目の前にあるモチーフを何かに縋って、つまり何かに助けてもらって描くということではないかと思っています。
これまた変な日本語ですが<笑>、たとえば目の前にある「平坦な白壁」なんてのがもっとも難しいモチーフなのですね。
その白壁に釘が一本打ち込んであれば、表現がずっと簡単になります。
その壁にクラックが入っていたり、ポスターが貼ってあればこれはもう願ってもないことです。

何かに助けてもらってこそ描けるわけですから、その何かを発見することってとても大切なことではないでしょうか。
いつもそのことを考えながらモチーフと対峙していただければと思うのです。
そこでその「何か」を見つけたかどうかで決まってしまうと言ってもいいかも知れません。

NO.6275   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/23
「助けてもらう何か」とは、そこが描けると、
不思議と周囲も生きて見えてくるアレですね。

今回の布で言えば、
左奥には「アレ」を見つけられないままでした。

なんとなく描くくらいなら、
布のような自由な素材なのですし、
いっそ描かないほうがましってこともあるかもしれませんね。

逆に中心部分には「アレ」が多すぎて
対処できませんでした(笑)

NO.6276   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/23
アンジュール、私も手に入れましたが、
特に浜辺を歩く姿には驚かされました。
最少の手数で、実に多くのことが描かれていますね。

「何か」を見つける力が極まると
あんな絵が描けてしまうのでしょうね。

NO.6279   Re: 布  Hima@豊中美研 | profile |  2008/03/23
まさか犬にポーズをとらせるわけにはいきませんし、人物や風景にしても写生ではなくて普段からのイメージの蓄積ですね。
デッサンでもこの(あらかじめ獲得している)イメージが意外に重要だったりするのです。
最近そんな気がしています。
つまりデッサンばかりやっていてもだめなのですね。<笑>

寅吉さんの目から見て車の表現に関してはどうですか?
ほかに比べてちょっと物たりないと感じられるかも。

NO.6282   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/23
生意気なことを言うようですが、
手持ちのデッサンの指導書などにある
クルマの絵は、まともに走らないクルマです。
例えば、服を着た人間しか見たことがない宇宙人が
人間を描くとこうなるんじゃないか、というような(汗)

唯一、ガブリエル・バンサンさんのクルマを見て、
「これは走る!」と感じてます。

クルママニアの世界は、車種に固有の部分であるとか
他との差異が大事だったりするので、
マニア宅の壁にかかる絵ではないとは思いますが、
クルマとしてのバランスはきっちりと成立してるので、
素直に驚いていました。

一方、クルマのイラストの世界といえば。
これ(↓)は、かなり著名な作家さんのカレンダーです。
ttp://www.open-inc.co.jp/rcoj/shop/08bybow.html#16_callender2008

このカレンダー(実物)を人からもらったのですが、
私の好みでないので自室の壁にかける気になれず、
3月なかばを過ぎても丸めたまま置いてあります…。

Re: 布

NO.6290   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/26
円筒にかかる白い布です。

時間をかけすぎないことと、
布としての演出を考えながら、
布を描きなおしてみました。

2時間
B、2B、4B

一端を垂らしてみましたが、
テーブルを描くか描かないかで悩みました。

NO.6291   Re: 布  Hima@豊中美研 | profile |  2008/03/27
寅吉さん、

別作品(モチーフ)のときは一週間あけて新規で投稿してください。

布の質感と、今回はそれに加えて距離感の表現がいいです。
たぶんこのテーブルは卓袱台のような円形だと思うのですが、もう少しその円卓の表現を徹底すればよかったと思います。
置かれた円筒との「コラボ」が素敵です。<笑>

もし机が円形でないのなら、きちんと机の直線を表現しないといけません。
その場合は「対比」(机の硬さ・直線と布の柔らかさ・曲線の)がポイントになります。

そのほか、垂れた三角形部分が暗くなっているところなど、絵づくりの工夫が面白いですね。

NO.6292   Re: 布  寅吉 | profile |  2008/03/27
今回のテーブルは直線です。
テーブルの角には点でしか接触していません。
線で沿わせるべきでした。

ちなみに距離感(左奥)は偶然に出せたものです。
一度こういう経験をしておけば、
次からは意図的にできるようになるのかもしれませんね。

P.S.
2重の規約違反、お恥ずかしいかぎりです…。

NO.6298   Re: 布  Hima@豊中美研 | profile |  2008/03/28
そうです、テーブルが直線ならば布を通しても直線感を強調すべきですね。形が緩んではいけません。
それからテーブルの角は見せるべきです。

>2重の規約違反、お恥ずかしいかぎりです…。

まぁ・・・寅吉さんの場合、けっこう規定を守っていただいているほうだと思いますよ。<笑>

BACK  INDEX  NEXT



『鉛筆デッサン講座・無料版』は公開形式で実施しておりますが、会費制の『通信講座』(非公開)もあります。