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豊中美術研究所 こども図画工作教室(児童画教室)

2004年7月号
『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
2004年7月
【7月前半の課題】
絵画は旬の「とうもろこし」がモチーフです。子ども達にも馴染みのある野菜です。工作は簡単なしかけで動くおもちゃ2種です。ひとつは素材は紙のみで、構造の仕組みだけで動きます。もうひとつは割りピンでパーツを連結するという仕組みで動きます。仕組みがわかれば見本のクワガタや恐竜でなくても何でも好きなものをモチーフとできます。

7日(1,3水)
ちょうど七夕なので女の子たちは七夕の工作ができると思ってきたようです。「天の川を作りたい」「おりひめさまってどんな顔?」と質問も出てみんなで考えました。ひかるちゃんはおりがみで天の川を表現しました。蓄光タイプのおりがみがあったのでそれも使いました。ゆうりちゃんは七夕飾りを作った後、五色粉で天の川を表現しました。ゆりこちゃんは織姫の絵を丁寧に描きました。3人とも続きは次回に持ち越します。かおるくんとともひろくんは工作に興味を持ちましたが線どおりに切るのはまだ難しいので、かおるくんはお母さんと一緒に、ともひろくんは私と一緒に作りました。かおるくんは絵の具を出してとうもろこしの絵を描きました。持ったりさわったりにおいを嗅いだりして感じることは大事なことです。たっぷりした実の量感を筆で、繊細なひげの部分を割り箸で表現しました。ともひろくんも絵の具が大好きで、時間がないとわかると泣き出しました。でもお水を汲んで好きな色で画面を塗ることで満足したようです。自分の手形も押しました。りょうきくんと振り替え出席のけんすけくんは、はさみの扱いが上手です。りょうきくんはクワガタムシから作りました。色も丁寧に塗って、順調に作業しました。恐竜も作りました。けんすけくんは時間はかかりましたが、恐竜のパーツをそれぞれ違う色に塗り分けました。クワガタムシも作りたかったのに時間がありませんでした。材料を持ち帰りおうちで作ることにしました。お休みのはずのしんごくんが4時ごろ「りょうきの様子見に来ただけやから」と入ってきました。「わー、これなに?」とゆうりちゃんの五色粉に、ひかるちゃんの畜光おりがみに、動く工作に興味津々です。「僕もやる」とクワガタムシを作りかけましたが、あちこち興味が移りすぎて結局できませんでした。

9日(金)
しゅんくんはまた野球の図鑑を作りかけて、「やっぱり今日は絵を描こう」と、とうもろこしの絵に挑戦しました。全体の量感もよく捉えているし、繊細なひげの感じもよく出ています。とうもろこしの粒も丁寧に描けました。他の子どもたちはみんなクワガタムシから作り始めました。まほちゃん、きおかちゃんは丁寧にはさみが使えています。ふたりとも足の部分は切るのが難しそうだったので少し手伝いました。恐竜も作りました。きおかちゃんは時間が足りなかったので色は家で塗ることにしました。すみれちゃんは線どおりに切るのをがんばっていました。足の部分はこちらで切りました。水曜クラスの子が使った五色粉の残りを見つけて「これ使いたい」というので、キラキラクワガタにすることにしました。きれいなので、みんなも使いました。りょうたろうくんはクワガタと恐竜を作りました。「恐竜のほうが簡単やなー」と手早く作りました。恐竜の色は絵の具で塗りました。「毎週あればいいのになー」と教室を気にいってくれているみたいです。かなちゃんははさみの扱いが大変うまく全部一人で切りました。恐竜もつくり、とうもろこしの絵も描きました。とうもろこしの硬いところ、ひげのふわっとした感じなどの表現が出るように、見たり、さわったりして描きました。さとしくんはクワガタを丁寧に作り、恐竜を作ったところで終わる時間5分前となりました。でも絵が描きたくて急いで絵の具の準備をしました。とうもろこしを描きました。よく観察して描けました。かなたくんはクワガタムシをがんばって作りました。足の部分はこちらで切りました。「絵の具がしたい。でもとうもろこしは描かないよ。」と言っていましたがロボットを描いた後、横にしっかりとうもろこしを描いていました。

10日(土)
りゅういちくん、こうきくん(上)、ひろゆきくん、はクワガタムシの工作をしました。ひとつを丁寧に、作りました。はさみで線の通りに切るのは意外と難しいもので、まず外郭を切ってしまうこと、外側から内側にはさみをいれることなどを説明しました。本物の色にこだわるひろゆきくん、カラフルに色を塗るこうきくんでした。作った後お互いに戦いごっこなどして楽しんでいました。りゅういちくんは「今日は絵も描こうかな」と自分で絵の具の用意をしてとうもろこしを描きました。粒を描くのがめんどくさそうでしたが、どんな風に粒が並んでいるかを一緒に観察して丁寧に描いていきました。大きくモチーフを捉えていていい絵になりました。だいきくんは五色粉のきらきら光るクワガタムシを作った後、恐竜も作りました。「なんだ、恐竜のほうが簡単だー」と言っていました。ひとみちゃんは工作をしてから絵を描きました。鉛筆書きで、お城のある楽しい絵です。色鉛筆で色もつけました。五色粉が気に入って手にいっぱいつけていました。こうき(浦)くんは、まっすぐのところを自分で切りました。青い目と、緑色のからだの恐竜を一生懸命塗っていました。れなちゃんはがんばってはさみを使っていました。五色粉の光るクワガタムシにしました。とうもろこしの絵も描きました。全体から捉えて、実のところ、皮のところ、ひげのところと順に観察して描きました。元気な絵になりました。ひさたかくんはクワガタムシを作りました。はさみは上手に使えています。絵の具でとうもろこしも描きました。粒を描くのは大変だと思ったのか、はじめは省略していました。一緒に観察をして、同じ粒でも色が微妙に違うことを意識して色作りをしました。振り替え出席のあいりちゃんはとうもろこしを描きました。じっくり観察して、いろんな黄色をパレットに作ってから一粒一粒丁寧に描きました。皮やひげの表現も意識して、筆を使い分けて描きました。あまり一生懸命描くので途中で疲れてしまい、お茶を飲んで休憩を取りながら描きました。

14日(水2,4)
ゆうきくんはポケモンジェットのデザインコンクールに応募するための絵を描きました。参考資料も自分で持ってきていて、一人静かに描いていました。色鉛筆で色を塗りました。とてもかっこいいデザインです。余った時間でおりがみの手裏剣をたくさん作りました。ななこちゃんは「自由工作をする」というので「作るもの決めてきたの?」と聞くと「内緒」と言い、自分で材料を集めて作っていました。出来上がったのは亀とうさぎのレースです。異素材を組み合わせて、楽しいデザインです。虫好きのもとかずくんは見本のクワガタムシにすぐ飛びつきました。足を切るのは難しかったので手伝いました。五色粉の光るクワガタにしました。虫のお話しもいっぱいしてくれました。自由工作で引っ張ることのできる小物入れを作りました。まゆちゃんはとうもろこしから描きました。太陽をいっぱい浴びた元気なとうもろこしです。後半はもとかずくんの工作を見て、同じように「ぬいぐるみを入れるの」といって小物入れを作っていました。さえちゃんはとうもろこしを描きかけて、「やっぱりやめる」と言い、お母さんの絵を描くことにしました。肌をパステルで塗ったり、工夫して描いていましたが突如「金と銀色使いたい」と言い、出してあげると夢中になってお母さんの服、顔までもぴかぴかにしていきました。お友達からは「めっちゃ金持ちそうやなー」とコメントをもらっていました。はるなちゃんはクワガタムシをこつこつと作りました。はさみの扱いは上手です。ぴかぴかの五色粉も使いました。体調が悪かったちかげちゃんはいつもよりおとなしいけれど意欲的に絵を描きました。ガラスの靴を履いた自画像です。2枚目は、切込みから木が出てくる仕掛けのある絵を描きました。試行錯誤して納得いくものができました。そうたくんは見本と同じものをひとつ、そこからアレンジを加えたものをひとつ、合計ふたつ作りました。カブトムシの角は図鑑を見ながら納得いく、太さと形を追求していました。足の形も二つ目はワイヤーを使いました。こうすけくんはクワガタムシを作っていましたが切るのがだんだん面倒になってきて助けを求めにやってきました。少し手伝ったり言葉掛けを繰り返して、何とか最後までがんばりました。最後に五色粉は楽しくふりかけました。ひでのりくんは工作の後、とうもろこしを描きました。まず皮を剥くのですが剥いても剥いてもなかなか実が出てこないので、「まだ出てこないよー」とお友達にも見せていました。かっこよく見えるように皮を整えて実や、皮、ひげの色をよく見て色を作り、描きました。おいしそうなとうもろこしになりました。描いているうちに食べたくなって、かじっていました。「生だからおなか痛くなるかもよ」と言いましたが甘くておいしかったようです。それを見てさえちゃんも「おいしそー」とかじりかけ、まゆちゃんが「まだ描いてるから食べないでよー」と叫んでいました。振り替え出席のみづきちゃんはしばらく考えてから、とうもろこしを描きました。丸いフォルムのとうもろこしになりました。実の観察をして黄色を数色作りましたが、しばらくすると絵の具を混ぜ合わせて、黒い色を作り、両手に塗っていました。うっとりと眺めたり、手形押しをしてから満足したのか手を洗いにいきました。

【7月後半の課題】
「花火」をテーマに、造形、絵画の見本を数種用意しました。クレヨンと水彩絵の具によるはじき絵、おりがみを切り紙細工したステンドグラス風のもの、クレヨンを釘で引っかいて色を出すスクラッチ、輪ゴムを使った打ち上げ花火、ストローを使った打ち上げ花火です。おまけにスライム作りもしました。


7月21日(水、1,3)
しんごくんは「釘貸して」とスクラッチをしました。幼稚園でやったことを思い出したそうです。時間をかけて作りました。とても美しい花火になりました。ようへいくんは絵の具が大好きです。最初にきれいな色だったときに「海みたいな色できれいだねー」と声をかけてみましたが、すこしずつ、いろんな色を出し、手で混ぜ合わせ、ねっとりした感触を楽しんでいました。「もうそろそろ手を洗ったほうが良いんじゃない?」とお友達に言われても、長い間楽しんでいました。画用紙に手の絵の具を塗りつけて、ドライヤーで乾かし、花火のイメージをクレヨンで描きました。ゆりこちゃんは前回の続きの「織姫」の絵をマーカーで丁寧に仕上げました。打ち上げ花火のストロー工作もしました。ひかるちゃんは切り紙細工を何回かしましたが、気に入ったのができなくて、絵画に変えました。クレヨンできれいなお花を描いて、はじき絵の効果をよく生かした美しい作品になりました。打ち上げ花火のストロー工作もしました。かおるくんはお母さんと一緒に花火の絵を仕上げました。打ち上げ花火のストロー工作も一緒に作りました。ゆうりちゃんは切り紙細工の花火の美しさを追及していました。時間をかけて気に入った形をひとつ、小さな作品に仕上げました。あいりちゃんは、切り紙細工の花火を、上手につくりました。後半は絵の具で「虹の世界」を描きました。個性的な色使いで、ふしぎな世界の感じが出ています。ともひろくんは花火の絵を2枚描きました。ようへいくんのフィンガーペインティングに興味を示し、後半は一緒にやっていました。幼い時期はこの、絵の具の感触を肌で感じることはとても重要です。好きな子は年齢がかなりあがってもやりたがります。美しい色の絵の具も混ぜてくとどんどん変化する面白さを体で覚えていきます。りょうきくんはポケモン花火にする、と言ってポケモンキャラクターをたくさん丁寧に描きました。バックの色も丁寧に塗り、夜空に浮かぶポケモンたちがいっそう引き立っていい絵になりました。最後のスライム作りは大人気でした。

23日(金)
一番にやってきた振り替え出席のさえちゃんとまゆちゃんはスクラッチから始めました。さえちゃんは途中でクレヨンを塗るのに疲れて休憩しながら作りました。まゆちゃんは「大きな花火にする」といって切り紙細工を3枚も作りました。黒画用紙も2枚つなげて大きな作品を作りました。さとしくん、りょうたろうくん、かなちゃん、しゅんくんは輪ゴム利用の打ち上げ花火から作りました。輪ゴムを切り込みに差し込むのにみんな手間取りました。その後揃って切り紙細工もしました。中心から外へ向かうデザインを工夫してそれぞれの形を作りました。さとしくんはスクラッチもしました。筆圧もしっかりしていて美しい花火を描きました。りょうたろうくんはそれぞれの工程を丁寧に作業していました。かなちゃんは見本を見て、「全部作りたいナー」と言っていました。作業が早く、スクラッチもしました。しゅんくんは花火を順調に作り、切り紙細工もしました。スズランテープの花火作りも手際よくしていました。かなたくんと振り替え出席のこうき(浦)くんはストロー工作の花火が気に入ってしばらく遊んだ後作り始めました。かなたくんは後半は絵の具で花火の絵を描きました。いろんな色を重ね合わせて水彩独特の美しい花火を描きました。花火の形も独自のイメージで描かれています。形を壊さないためにもバックは塗りませんでした。こうき(浦)くんはストロー工作が気に入り二つも作りました。釣竿に見立て、組み合わせたり工夫して遊んでいました。すみれちゃんとけんすけくんはスクラッチから始めました。すみれちゃんは気に入ったようで2枚描きました。切り紙細工の花火も作りました。けんすけくんはストロー工作もしました。肺活量もありシュルシュルと上手に吹くことができます。振り替え出席のひろゆきくんはスクラッチをしました。繊細な絵柄は独特です。最後にスライムも順番に作りました。みんな自分の順番が待ち遠しいくらいのようでした。

24日(土)
こうき(上)くんは打ち上げ花火に興味を示して作り始めました。デザインに凝って、マーカーできれいな模様をつけました。後半はスクラッチをしました。丁寧に塗りこみ、花火の模様は星型にする等アイデアのある作品となりました。れなちゃんは切り紙細工の花火を作りました。細かな模様を切るのは大変ですが丁寧に切りました。大きいものと、小さいもの二つ作り、一つの作品にしました。出来上がったものを見て「きれーい」と大満足でした。ひとみちゃんは鉛筆で絵を描きました。おうちを2件と人が3人です。「これは誰?」と聞くと、「ひとみちゃんと、おかあさんと、おねえちゃん」と答えていました。みんながスライムを始めると、気になって見に来ました。丸い紙を見つけてコンパクトも作りました。だいきくんはスチロール板にクレヨンで絵を描いた後、切り紙細工の花火を作りました。切るのは苦労しましたが、きれいな模様になりました。スクラッチもしました。りょうくんはクレヨンと絵の具で花火の絵を描いた後、スクラッチもしました。隙間なくクレヨンを塗りこむのに時間をかけました。力のこもった作品になりました。なおきくんはこだわりをもって、最初の色の塗りこみをしました。釘で線画を描くときもひとつひとつの意味を考えて描いていました。最後のスライムもみんな楽しみました。

28日(水)
もとかずくんはスクラッチから始めました。途中で塗るのに疲れてしまいましたが、少し休憩してからがんばりました。おたまじゃくしとムカデの美しい線画です。切り紙細工の花火も作りました。最後に自由工作もしました。ななこちゃんは切り紙細工から始めました。作ったものに絵も描き込み楽しい作品となりました。スクラッチも丁寧に塗りこんで作りました。絵のアイデアも良いです。はるなちゃんは切り紙細工の花火から作りました。切り方でいろんな表情になる花火の模様を確かめながら作っていました。スクラッチもしました。丁寧に作業でいています。ちかげちゃんは切り紙の花火から作りました。花火の色をストライプに塗っていました。後半は画用紙に面白いゲームを作っていました。そうたくんはクレヨンと絵の具で花火の絵を描きました。ダイナミックで堂々とした絵です。切り紙細工の花火も二つ作りました。ひでのりくんは最初は調子が出ませんでしたが、そのうち元気になってきました。切り細工の花火を作りました。丁寧に模様を切りました。ストロー工作の打ち上げ花火も作りました。こうすけくんは工作が大好きです。輪ゴム利用の打ち上げ花火とストロー工作の花火を作りました。肺活量もしっかりしていて上手に花火を吹き上げていました。振り替え出席のきおかちゃんは切り紙細工の花火を二つ作りました。切るのは大変でしたががんばっていました。振り替え出席のなおきくんとりょうくんは絵を描きました。ふたりとも絵の具を混ぜて色の変化充分楽しんだ後、その色を見て発想して描いていきました。なおきくんは、「カップとブルーベリージャムとメロンパンと目玉焼き」の絵です。横一列に並べて描いたのでテーブルクロスや、カップの模様の表現などを促しました。りょうくんはいろいろ変わりましたが最終的にゴジラを描く事にしてマーカーも使用してカラフルな絵に仕上げました。おまけのスライム作りも大人気でした。

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