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豊中美術研究所 こども図画工作教室(児童画教室)

2004年8月号
『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
2004年8月

【8月の課題】

8月は帰省される方や用事で欠席や振りかえ出席の方が多いので共通課題をたくさん用意しています。絵画は異素材(貝殻や砂、綿、布など)通常の画材とは違ったもので絵を表現します。工作は前半は水万華鏡と、お金が消える貯金箱を2種、後半はこれに加えて磁石を利用したおもちゃ「つりゲーム」も用意しました。


4日(水)
りょうきくんは異素材を利用した絵画を制作しました。海の生き物をクレヨンで色鮮やかに描き砂浜に砂を敷き詰めました。時間いっぱいかけて精魂込めた作品となりました。あいりちゃんは万華鏡を作りました。正確に折り線を入れたり、鏡を貼る作業は難しいのですが丁寧に作業できました。表面デザインはマーカーで描きました。かなたくんは「おばけの貯金箱」を作りました。セロハンを貼るなど工程は多いのですが最後までがんばって作りました。おばけの顔のデザインもよく考えました。そうたくんは先に水万華鏡を作り、最後の表面仕上げは後ですることにして、異素材を利用した絵画もしました。最初から二つやりたくて自分で時間のやりくりをしていたようです。海の絵にして素材の表現を楽しみました。はるなちゃんは万華鏡から作りました。鏡さえきれいに貼れれば後はビーズや糊溶液を入れたり、表面デザインを考えたりと楽しい作業です。作業が早いので「おばけの貯金箱」も作りました。セロハンを貼るのが手間がかかりますが、この貼り具合で不思議さが出ます。下は軽く貼り、顔の部分はできるだけ重ねて見えないように貼るのがポイントです。ひでのりくんは何をしようかいろいろ悩んだ末に絵を描くことにしました。水彩画で始めに描いたのは「カヌー」という文字です。そこからカヌーの絵を描き、2枚目は「能勢の森」を表現しました。描いているより私に引っ付いている方が長かったような感じでしたが、色鮮やかな緑は森の雰囲気を出していてさわやかな絵です。おはなしもたくさんしてくれました。

11日(水)
もとかずくんは鏡を貼るのが難しかったけれどがんばって作りました。自由工作で長い剣を作り、ザリガニの水彩画も描きました。ザリガニはよく特徴を捉えていてダイナミックです。ななこちゃんは水万華鏡を一つ丁寧に作りました。外側のイラストをピカチュウにしてマーカーで描きました。こうすけくんは水万華鏡を作ると満足して「もう何にも作らないよ」といっていましたが、お祭りの話でみんなと盛り上がると「ぼく、スーパーボールすくいをした」とお話してくれました。「じゃあスーパーボールを描いてみる?」と誘うとスーパーボールからお祭りの風景へと発展させて描きました。絵の具を出すのが面倒そうだったので空き瓶に水の色をつくるように促していくと本当のお水をプールに入れるようにして水を描いていきました。ゆうきくんは「防火ポスター」をほぼ仕上げた状態で、持ってきて最後の仕上げをしました。なかなか味わいのある輪郭線を施して、はっきりとした画面になりました。後半は水万華鏡を作りました。ちかげちゃんは「万華鏡はおうちにもってるから作らない」と異素材を使用した絵画を選択しました。貝殻や砂、綿などいろんな素材の効果を生かしながら画面を作っていきました。パステルやマーカーなどの画材も使いました。さとしくんは水万華鏡と消える貯金箱を作りました。作業がいつも丁寧で、自分なりのアイデアも出して作ることができます。りゅういちくんは万華鏡から作りました。外側のデザインは「しない」と言っていましたが、少しがんばってみようよと声をかけると折り紙を細く切ったものを両面テープで貼っていくという実に細かなデザインを施していました。消える貯金箱も作ると言い黙々と作業していました。りょうくんはみんなの様子を見てから、「今日もゴジラを描く」と大きな画用紙に絵の具で元気よく描きました。色が混じる様子が気に入っているようで「ワーこんな色になった」と喜びながら描いている様子がほほえましいです。「できた」と見せてくれたので、「ゴジラはどこにいるの」と聞くと「ここは海、こっちに町があるの」とお話してくれます。「じゃあそれ、描いてみようか」と誘うとどんどん描いていました。なおきくんは課題には興味がなかったようで「大きいビーズをだして」「紐も出して、この間の黄色いの」と細かに材料を指定してきます。自分の中で作りたいもののイメージはしっかりと持っているようです。紐にビーズを通すのは難しいので目に見える行為としては1時間ずっとそれしかしていませんでしたが、入れるビーズの数にもこだわり、出来上がったときの紐の結び方も「こうしてほしい」とはっきりと私に伝えてきます。大人が「こういうものを作ってほしい」という願いとは、ずれたものかもしれませんが、本人の作りたい意思は尊重して制作させてあげたいと思っています。そこから次のステップに上がれそうであれば後押ししたり引っ張ってみたりしてみようと思っています。意思をはっきりと持っていて、人にちゃんと伝えられるということはとてもいいことです。

13日(金)
ゆうきくんはポケモンジェットの機体デザインをしました。ポケモンキャラクターを鉛筆と色鉛筆で丁寧に描きました。まほちゃんは万華鏡を作りました。鏡を貼るのに正確さがいるので慎重に作業しました。外側のデザインはマーカーで絵を描きました。残った時間で異素材を使用した絵画に取り組みました。中の絵は海の絵にして、貝殻、砂、綿、パステル、マーカー、などを使用しました。次回額縁部分を作ります。ひろゆきくんは水万華鏡を作りました。ビーズを入れたり折線をれたり、一つ一つの作業をするのにもおしゃべりしながら楽しく作りました。外側のデザインは初めスロットマシーンの絵にしようと描きかけましたがうまく画面の中にはいらなかったのでキラキラテープを使ってデザインを施しました。色の順番を考えて貼りました。今日は3人だけで、飛行機に乗ったことがあるか、夏休みどこへ遊びに行くかという話を楽しくしながらそれぞれの制作をしました。

14日(土)
こうき(浦)くんとひとみちゃんのふたりだけでしたが、おしゃべり好きなのでふたりだけとは思えないにぎやかさでした。こうき(浦)くんは部屋がいつもより広く感じたのか得意の側転を何回もやって見せてくれました。飛んだり跳ねたりしていたわりには作業もちゃんとやっていて、水万華鏡と消える貯金箱の二つを作りました。万華鏡では描いたり作ったりしたものをとっぴなアイデアで見たりくっつけたりするので、面白い発見をして小さい子ならではの感性のすばらしさにこちらが楽しませてもらえました。貯金箱の単純な仕掛けにも素直に喜んでくれて楽しく制作していました。ひとみちゃんは異素材を利用した絵画に取り組みました。いろんな素材を使えるのが嬉しいみたいで海や、空の色も同じ青ながら画材を変えて質感の違いを意識して表現しました。時間がかかったので他の工作もしたかったのにできなくて残念そうでした。

21日(土)
かなちゃんはおばけの貯金箱と万華鏡を作りました。貯金箱は時間をかけてがんばって作りました。万華鏡は正確に丁寧に鏡を貼れました。だいきくんはつりゲームで、しばらく遊んだ後、「これ作る」と作り始めましたが絵を描く段になると「描けない」と言って紙をくちゃくちゃと丸めてしまいます。「丸、三角、四角なら、描けるでしょ。一緒に描いてみよう。」と誘ってみましたが私が手を添えても力をグッといれて、形すら描きたくないようで、ぐるぐるがきにして、やはり紙までぐしゃぐしゃにしてしまいました。柱に登ったり、うろうろした後、万華鏡作りに誘うと作り始めました。スタートは遅かったけれど最後までがんばって作りました。こうき(上)くんはつりゲームを作りました。「絵を描くのはいやだから字にする」と言って大吉、中吉、小吉、凶、中凶、大凶などのおみくじつりにしました。できた後、「ねえ、つって!つって!」私にも釣らせてくれました。ひさたかくんは万華鏡が気に入って最初に作りました。次に異素材を利用した半立体絵画を作りました。いろんな素材を使えるのが面白かったようです。黙々と作業していました。

24日(火)
まほちゃんは夏季教室に参加の妹の様子を見ながら自分の作品を一生懸命作りました。まず前回の続きの半立体絵画を仕上げました。夏らしいさわやかな絵です。次におばけの貯金箱を作りました。仕掛けが隠れるように工夫して上部を作りました。りょうたろうくんはおばけの貯金箱を作りました。おばけの顔あたりはスパンコールなども使ってうまく仕掛けが見えないようにカモフラージュしました。はるなちゃんはいろんなキャラクターがつれる楽しいつりゲームを作りました。一つ一つ丁寧に絵を描いたので時間がかかりましたが上手にできました。釣竿もきれいなテープを貼って美しく仕上がりました。

25日(水)
そうたくんは「絵が描きたい」というので画用紙を渡すと宇宙の絵を描きました。図鑑で見たのを記憶していたようで、太陽を端に大きく描いてそれに大きさを対応させて水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星を描きました。星の名前を漢字で書いていましたが冥王星の「冥」の字がわからないので広辞苑で調べて書くほど正確さにこだわって描きました。色は水彩絵の具で塗りました。スライムを作った後もう1枚同じ絵を描きました。ほかの子はみんな磁石を利用したつりゲームを作りました。もとかずくんは虫の絵をたくさん描いて虫つりゲームにしました。ゆうきくんはポケモンの絵を描いてさらにパズル風に加工したものを作りました。ちかげちゃんは何のモチーフにするか散々悩んでいろんなモチーフを描きました。しっかりと色を塗って仕上げました。後半はおばけの貯金箱も作りました。こうすけくんは星つりゲームにしました。あいりちゃんはハートや、リボンなどファンシーなモチーフをたくさん描いたつりゲームにしました。出来上がったもので遊んでみましたが、なかなかつれないようで、つり方を練習しました。クリップが磁石に当たるとカチンと音がしてつれた感触が指先に伝わります。指先の神経を研ぎ澄まして釣ってみましょう。りょうきくんとなおきくんは並んでお話しながら二人ともスライムのキャラクターのつりげーむにしました。りょうきくんは後半におばけの貯金箱も作りました。りょうくんは「ゴジラのつりゲームにする」とはりきって作りました。色もしっかり塗っています。前にやったスライムのことを覚えていて「本物のスライム作りたい」というので材料を出してあげるとみんなもしたくなって、作品ができた子から何人かスライム作りをしました。

27日(金)
ひでのりくんは「絵を描きたい」と張り切ってやってきました。画用紙を渡すと青い色で波のようなものを描いたので「海の絵?」と聞くと「違う。川。箕面の滝を見に行った」とお話をしてくれました。さわやかな緑で葉っぱのイメージで描いていたのですが、みんなの様子が気になったのか「続きは家でするからみんなと同じのが作りたい」と言います。絵を仕上げてから工作しようよ。と言ってみましたがどうしても工作をすると言うので、つりゲームをつくりました。おばけのつりゲームにしました。まほちゃんはマーカーでいろんな色を使い雲と虹のイメージの絵を描きました。中のつるものはリボンにしました。すみれちゃんとみづきちゃんは万華鏡を作りました。すみれちゃんのほうが先に作り始めていたので自分の知っていることをみづきちゃんに教えてくれていました。カラーテープを貼ったり二人ともきれいなキラキラ光る万華鏡に満足したようでした。さとしくんは魚釣りゲームを作りました。魚の絵もよく考えて丁寧に描きました。その後異素材を使用した絵を作りかけましたが額縁部分で終わりました。次回続きをします。かなちゃんはつりゲームの絵を何にしようかいろいろ考えながら、おみくじつりにしました。異素材を使った絵も、素材の違いを楽しみながら作りました。りょうたろうくんはおみくじのつりゲームにしました。「たくさん作りたいから、色は家で塗る」と言って異素材を使った絵にかかりました。プールで泳いでいるところの絵だからと、窓枠を砂で表現していました。砂を使うのが面白かったようです。万華鏡も作りました。もっと時間があればずっと作っていたいと言っていました。

28日(土)
りゅういちくんは磁石を利用したおもちゃが気にいってふたつ作りました。おみくじタイプと命令ゲームタイプです。表面デザインをするより、ゲームの内容を考えるほうが好きみたいです。ひろゆきくんも磁石を利用したおもちゃを作りました。魚釣りではありきたりすぎるので変わったものにしようと百貨事典や図鑑を見たり散々悩みましたが結局得意の魚釣りにしました。ひとみちゃんは動物つりゲームにしました。いろんな動物の絵をいろんな色を使って描きました。万華鏡も絶対作ると張り切っていました。こうき(浦)くんは見本の魚釣りゲームに興味を示していましたが、「つくらなーい」と言って見本のゲームで遊んでいました。お話していくと「くじらを作る」といってダンボールをワイヤーでとめて作りました。最初は手伝いましたがそのうち目打ちで穴を開けるのも一人でやっていました。鯨は大きいからいろんなものを食べるね、というお話からイメージを膨らませていき、ビニール袋の胃袋を作りました。たこや、いかや、ぞうなどいろんなものを食べる鯨をおしゃべりしながら楽しく作りました。

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