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NO.2456   大芸日本画  山本寿  2006/06/21
お久しぶりです。二回生になってなかなか忙しい日々を過ごしています。
ジャガイモのデッサンに一週間。透明水彩に一週間。(B3のケント)
生花で鉛筆デッサン。色鉛筆と透明水彩で各一週間。
地面のデッサン、地面のクレパスで各一週間。これを元にF30での水干絵具での制作。今は樹木の日本画の下絵になるデッサンを各自道具を自由でしています。

とにかく、枚数が多いですが、かなり充実していて教え方も道具についてもきっちり教えていただいています。

技法とかは自分でとりあえず失敗しても考えて試して、消して、書き直してがんばって、そこから見つけていくという方法をとっているみたいで、自由ですが自分でしっかり間違えながらでも、失敗しながらでも考えて、感じて本質に近づいていけるようにしているみたいです。

サボろうと思えばいくらでもサボれますが、とにかく頑張れば頑張ってもキリがないくらいゆっくり集中して描く時間をもらっています。

とにかく、忙しいながらもココにこれた事を幸せに思っていますし、先生に教えていただいたおかげで今があることを嬉しく思っています。

そう、サークルに入りました。
とにかく一度舞台に立って見たかったのもあって、殺陣のアクションをしています。絵に向かいすぎると疲れてしまうこともあるので、動くことを入れてかなり調子いいです!

今はほんとうにおもしろいですし、大学の授業や日本美術史などで習った寺院に見に行ったり美術展に行ったりと大忙しです。

時々、色々な方が特別講演があって他学科の講演にも出たり、大学内でもひっきりなしに個展や展覧会、イベントがあったりして時間がないくらい楽しんでいます。

簡単な現状報告ですが、二回生での今の生活はこんな感じです。


NO.2459   Re: 大芸日本画  mom  2006/07/04
今年受験の娘がおりまして、大阪芸大は、彼女の志望校の一つです。
生き生きと制作に励んでいらっしゃる芸大生の生のお声を聞くことができまして、大変嬉しく思っております。
また色々な情報をお届け下さいね。楽しみにしております。

NO.2464   Re: 大芸日本画  Hima@豊中美研  2006/07/07
山本寿さん、こんにちは。

日本画はしっかり勉強できていいですね。洋画の場合はそれを端折った指導(「自由に描けっ!」とか)が多いのですが。<笑>

授業で人一倍頑張ってるのにそれに加えてサークルとは・・・脱帽です。

卒業後も大学に残って講師→教授のパターンに思えてきました。そうなったらうちの受験生たちよろしくお願いしますよ。いえ、入学してから可愛がってやってください。<笑>

NO.2466   Re: 大芸日本画  山本寿  2006/07/22
その後。

樹木のデッサンを一週間で二枚以上。
コンテや、クレパス、鉛筆、透明水彩など好きなもので、樹木。木が入っていたらどの部分でも良いので、自分の好きなものを探して描きます。

外で描いていても先生が一度見に来てくれます。絵の指導よりはやり技術の指導ですので、絵については細かいコメントはしないで自由にさせてくれます。
また、先生のデッサンや作品も時々見せてくれます。


でも三、四回生の先生の絵は未だに見たことがありません。
ご存知の方もおられると思いますが、「大阪芸術大学の教員作品が帝国ホテル側のアートコートギャラリーにて7月28日〜8月10日で見ることが出来ます。詳しくは大阪芸術大学HP参照)

先生の作品も見て大学を選ぶ参考にされてみると良いと思います。

樹木の作品は、今までの水干絵具に加えて岩絵具の説明があり、岩絵具も平行して使っていきます。
いつもなのですが、最初に新しい画材を生徒が手にしても絵具の特徴だけ説明して、細かい技法は最初は言いません。
自分で考えて新しい技法を考えながら探していってほしいようです。教えてもらうとその技法しか出来ないような考えが出てしまうからなのかもしれませんね。

だから、失敗を恐れるな実験してみろ!っという感じですので「駄目」とはあまり言いません。
とにかく、ゴダゴダ言う前に自分でやってみろ。描いてみろ。という空気です。

教えた技法や道具の扱い方は基本的には一回で実演。二回目はホワイトボードに描いています。
ですから、メモを取ったり(あたりまえなんだろうけれど)自主性が求められます。
最終日ぎりぎりまで何も描いていなくても怒りません。
でも、絵を見て「それが本人そのもの」と思われても自分が納得できるか?を問われます。

たぶん、単位だけは出席していたらくれるかもしれません。ただ、自分が納得できるものを作れたかどうかがが、自分自身に帰ってくると思います。

また、夏休みも教室を開放しているので描きたい気持ちがあれば描く事が出来ます。
そして。。。100枚のデッサンの宿題が出ました。

あと、大学奨学金制度が取れましたv(^−^)
1500人(一学年)のうち80人がもらえるもの。
で、なんと50万円支給!成績優秀者の授業料免除の制度がなくなったための制度です。
先生がんばったよ!!

あと、樹木の日本画も大学に参考作品で卒業まで保存になりました。

こないだサークルの舞台も終わりました。
授業中以外にそれ以外のことをしない。授業以外に授業のことをだらだらしない。と決めて両立しています。
制作などサボったらサークルで遊んでいる場合ではないと言われてしまいますから、ね。


NO.2467   Re: 大芸日本画  山本寿  2006/07/22
momさま。
はじめまして。
がんばって受験勉強をしている高校生の方にパンフレット以外の何かが伝われば嬉しいのと、hima先生に近状報告を兼て書かせて頂いています。

ただ、怒られない事を自由と勘違いして授業にこなかったり、バイトに行く学生がいるもの事実です。他の学生に流されない、流されても友達のいない時間に制作出来る気持ちがないとどんどん制作や授業に遅れていくようです。
それを自制するのが一番難しいとは思いますが、一番成績を左右する要因に思われます。

厳しいようですが、いいことばかり書いても誤解があるかもしれませんので、今大学に通っていて学生を見ていての感想です。

どこの大学であれ、娘さんが一番力を発揮できる環境に出会うことを願っています。

himaさま。
おひさしぶりでございます。
「自由に描け!」と言う言葉はよく聞きます(笑)が、今の日本画では聞きません。
今の先生の考え方なのでしょうが「リアリティ」が抜けてしまってはいけない。と考えているようです。ですから描く前のデッサンはよく描いて、日本画制作に入っても解らなくなったら描きいけといいます。
最近は写メールを撮って絵を描く学生も多いのですが、絵が写真みたいになり、絵としてのリアリティーに欠けるという理由から出来れば使わないほうがいいといいます。
モチーフや描きたいものの、見た目の質感ではなく中から湧き出てきて今の形になった現在の形で、それはまた植物なら成長していく途中の今の状態を描くには「リアリティ」が必要と考えているようです。

ですから、自由に描けとは言いません。先生は自由に描く環境で育って同級生に画家としてあまり残っていない事を残念に思い、今のやり方をしているようです。
それが合う合わない方はいらっしゃるかもしれませんが。
私は描きたいものを気に入らないと描けないと今の時点では考えています。

出来れば卒業後、休憩しながらまた大学院で絵を学び続けたいですね。今は目先の作品ですが。
このような機会をくれたのはhima先生のおかげです。

最後に、夏休みには毎年場所を変えて日本画デッサンの合宿があります。3・4回生と教授や講師の方がメインですがあります。合評しながら先生と夜な夜な語る状態みたいです。


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