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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)

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2003年12月

10日(水)
今月はクリスマスなど楽しいことの多い季節です。年末になると商店街などではガラガラ抽選会などもあって大人でもあたると良いなあなんて思ってしまいます。そこで、パーティーでやると盛り上がる、「ガラガラ抽選機」が工作の課題です。基本構造がシンプルなものにしていますので構造がわかればまた、おうちでも大きなものも作れるかと思います。絵の課題は前回の続きをする子もいることもあり、ひよこが新しくまた孵ったので「ひよこ」をモチーフとしました。ゆうりちゃんは早くに来て前回の続きで、内臓の絵にクレヨンで色をつけていきました。「肺は、何色だろう、心臓は・・・すい臓は・・・」と考えながら丁寧に完成させました。その後、抽選機を作りました。まゆちゃん(T)も前回の続きです。ひよこが大好きなので、ひよこを横に置きながら「服を着ている自分」の絵を仕上げました。残った時間でお化けの絵を描き始めましたが、時間がなくなったので続きは家で描くことにしました。ななみちゃんも前回の続きで、ひとつひとつの色作りにもこだわり、「服を着ている自分」を仕上げていきました。時間いっぱいかけて最後に顔を描きいれてできあがりました。丁寧に描かれた大作です。もとかずくんは「ひよこを描きたい」と言って画用紙に描きました。ひよこにさわりたいけどちょっと怖いかなという感じでしたが、よく観察して1匹描いた後に親鳥も描きました。階段下にいる鵜骨鶏を観察しに行ってどこの部分が青いかちゃんと見て描いていました。残った時間で抽選機も作りました。穴から玉が出てくるととても喜んでいました。ゆうきくん、ひかるちゃん、ゆりこちゃん、きおかちゃん、なおき(N)くんは工作を選択しました。ゆうきくんには印のついていない材料を渡して対角線の引き方、中心の出し方などを説明しました。他のこどもたちには穴を開ける位置を印してあるものを渡しました。ゆうきくんは基本構造が出来上がると持ち手のところを改良し、工夫を加えていました。ひかるちゃんがイメージしていた持ち手だったのでさっそくゆうきくんのアイデアをいただいてひかるちゃんも持ち手を作りました。支柱と土台の底のラインをそろえるのが難しくやり直しを2回しましたが、がんばって作っていました。サイドのデザインはキラキラテープでかっこよく作っていました。玉にするおりがみの色の種類が少なく、新しいのが欲しいと言うのでカラーホイル紙を出すとたちまちみんな「うわー、これ欲しい」と殺到しました。「だってうちのお母さん、こんなのもったいないって言って買ってくれないんだもん」というこどもたちのコメントです。なおきくんもキラキラが大好きです。全体がキラキラ輝く抽選機を作りました。「あたりが出たら弟におもちゃを貸してあげるんだ。貸したくない時は全部外れの玉にしておこうかなー」と使い方も想像しながら作っていました。ゆりこちゃんは順調に抽選機をつくっていきました。折り紙ではとも作りました。カラーホイル紙を大事そうに抱えていました。きおかちゃんは自分の姿の写し取りをしていなかったので誘ってみましたが、「いやだー、木登りのほうがいい。」といって柱にするすると登っていきます。しばらくしてみんなが工作を始めると「工作やりたい」と言って活動を開始しました。見本を見ながら少しずつ作っていき、わからなくなると木登りをします。声をかけると降りてきて説明してあげるとまた作り始めるといった感じでした。でも最後まで一人でがんばっていてデザインをする時は楽しそうにいろんなテープを選んでいました。

12日(金)
けんすけくんはアバレンジャーの絵を描きたいといってクレヨンで描きました。絵の具を出して色をつけるのかと見ていると色水ジュース作りをしていました。適当なところで「そろそろ色を塗ってみようか」と声をかけましたが色は結局塗りませんでした。材料置き場からダンボールなどを取ってきて「東京をつくるの」と一生懸命作っていました。すみれちゃんは一色ずつ色を丁寧に画用紙に塗っていきました。「できたよー」と持ってきたので「いろんな色がいっぱいぬれたからいろんな人にしてみようか。」と声をかけるとひとつずつの色の上に顔を描いていきました。その後すみれちゃんも自由工作を楽しみました。みんなひよこには興味を示して遊ぶものの絵にはせず、まゆちゃんはすずめの絵を描きました。あつしくんは、恐竜の化石を描きました。しゅんくんはこうもりの絵を描きました。しゅんくんはその後、鉛筆で難しい字を書いたり、木の丸い入れ物に水を入れたりしていましたがそのうち長い紙芯で遊び始めました。すると、あつしくんもまゆちゃんも参加してすごく盛り上がってしまい、ボルテージが上がりすぎてあつしくんはズボンをおろしておしりを出したりしていっそうみんなの笑いを取っていました。ひとしきり騒いだ後しばらくして、某芸大の先生が突然来られて私と話をしていると何人かの子ども達が不思議そうに周りによってきました。1番そばにいたしゅんくんはその先生に「立派なアーチストになれよ」と声を掛けられ頭にをぽんと手をおかれると「やったー」と叫んでいました。終わり時間近くになってまゆちゃんとあつしくんは工作を始めました。まゆちゃんは「船」、あつしくんは課題の抽選機を作りました。さえちゃんはひよことみんなの様子が気になり、遊びながらも前回の続きの自分の絵を仕上げました。まゆちゃんたちの遊びを眺めた後、一緒に船を作り始めました。まほちゃん、ひさたかくんは抽選機を選択して作りました。二人は周りが騒がしいにも関わらず落ち着いて作っていました。まほちゃんはお友達の遊ぶ様子は面白いようで見て笑いながら手を休めず作っていました。ひさたかくんはお友達の様子が目に入っていないかのように自分の世界に入り込んで作っていて、基本構造が出来上がると次々と自分のアイデアで作品を膨らませていきました。

13日(土)
振り替え出席のきおかちゃんと、りょうたろうくんは自分の型取りをして絵の具で表現をしました。きおかちゃんは手と足に絵の具を塗って、ぺったんしました。下半分は絵の具で描き、上はマーカーで描きました。明るく元気に表現できています。今日も木登りしたかったのだけれど、たまたま、柱の下に見学に来られていた方が座っていて1回上ってぶつかりそうになったので遠慮したみたいです。りょうたろうくんはひよこが大好きで自分のそばから離そうとしません。型取りをしたものに絵の具ではしから順に色を塗っていく間も自分が移動するのと共にひよこも横に持っていき、描いていました。絵が仕上がるとひよこのおうちを作ってプレゼントしてくれました。自由工作で大きな作品も仕上げました。ガムテープを切るのにはこどもには相当な力が必要ですがりょうたろうくんは足にテープを引っ掛けて全身の力を使って上手に切っていました。ひとみちゃんは「おうちの絵を描くの」と、絵の具を出して描き始めましたが途中から虹と卵の絵になりました。きれいな色の上から暗い色で塗りつぶしてしまいましたが、乾かしてからその上にクレヨンでカラフルに線を描きました。それはまるで夜空の花火のようで「これは何を描いたの?」と聞くと「おひさま」と答えていました。りょうちゃんは課題のガラガラ抽選機を作りました。上手に作った後はひよこの絵を描きました。バックはカラフルにいろんな色を塗っていましたが時間が足りなくなって、続きはまた今度することにしました。こうきくんと、りゅういちくんはガラガラ抽選機には興味はなかったようで、「自分でなんか作るわ」とふたりで材料を探しに行きました。こうきくんはくじ引きボックスを作りました。中のくじびきの内容にも凝って作っていました。りゅういちくんは迷路を作り、こうきくんのを見てくじ引きボックスも作りました。だいきくんは長い紙芯を見つけてそれでしばらく遊んでいました。お友達にちょっかいを出し始めたのでお友達の制作を邪魔するのはだめだよと注意をしました。材料置き場から大きな箱を見つけてその中に入り込むとそこに入ったまま制作を始めました。穴を開けてあげると先ほどの長い紙芯を入れてどんどん想像力が膨らんできたようで「キャップ取ってきて!テープをちょうだい!マーカー取って!」と箱の中から私に言います。「自分で取りに行かないの」と聞くと「そう、ここからは出られない」といいます。取ってあげると後は集中して制作に励んでいました。キャップをイメージどおりに貼るためにテープを裏返しにして丸めて「こうすればいいんだ」とよく考えて作っているので「すごいね」とほめると嬉しそうでした。

17日(水)、19日(金)、20日(土)
お楽しみ会をしました。プログラムは1、親子工作2、ゲーム3、ティータイムでした。工作は万華鏡を作りました。身近にあるフードパックで鏡を作れる不思議さを感じてもらうのがポイントです。大きいビー玉はそれだけで嬉しくて、子どもにとっては宝物になることもあります。

27日(土)
今日は振り替えの予備日です。4名が参加しました。りゅういちくんは空気圧を利用したロケットをまだ作っていなかったのでまずそれから制作しました。すぐに出来てしまい、次に「ジグソーパズルを作りたい」ということで取り掛かりました。好きなカービーの絵を時間をかけて描きました。台紙に貼った後好きな大きさに切ってピースを作りました。もとかずくんは大好きなカブトムシの絵を絵の具で描きました。どっしりと存在感のあるカブトです。カブトムシと木は茶色でも違う茶色だと意識して描きました。森の中にいる様子を表現しています。りゅういちくんの様子を見てもとかずくんもパズルを作りました。絵は「いっぱいの虫たち」です。カブトムシの雄と雌、クワガタムシの雄と雌、それと殿様バッタです。良いものが出来て何度も繰り返し遊んでいました。ひとみちゃんはお楽しみ会をお休みしたのでそのときの課題の万華鏡を作りました。その後絵を1枚描いてそれをパズルに仕立てました。絵は最終的に「おみこし」を描いたそうです。違う色を塗る時はきれいに筆を洗ってから次の色をとること、スポイトで水の量を調節することなどを指導しました。ひとみちゃんもパズルは好きなようで繰り返し遊んでいました。手作りパズルの良いところは簡単すぎれば好きなだけピースを小さくしていけることです。ピースは半分ずつ切っていくのがよいでしょう。ひろゆきくんはまず、ガラガラ抽選機を作りました。玉を大きく作りすぎたので穴のほうを大きく直しました。作業工程も多く時間がかかり後もう5分ほどで終わりという時に「僕もパズルが作りたい」と言うので急いで作りました。魚がいっぱいの絵だったので「お魚好きなの」と聞くと「僕は海が好き。魚釣りもする」とおはなしをしてくれました。カッターナイフの使い方も練習しました。がんばって最後まで仕上げることが出来ました。


2004年が始まりました。
喪中の方もいらっしゃいますので新年の挨拶は控えさせていただきます。
造形の基本は自然です。自然と出会い、人と出会い、言葉と出会い、ものと出会う。たくさんの出会いを大切にしてこどもたちの持っている知識と五感を総動員して創造し、表現する空間としてこの教室を運営していきたいと思っています。こどもたちには自己肯定できること、自己決定することの大切さを身体で感じ取っていってほしいと願っています。保護者の方にはこどもに気持ちを添わせて作品を通して気持ちのキャッチボールをしていただけたらと思います。また、絵本もぜひこどもたちに読んであげてください。優れた絵本は「美を愛する心」の啓発ともなります。ここでの「美」とはそこに描かれている作中人物の心の動きや行為のあり方やその表現方法、画面にあふれる(無彩色を含めた)色彩感や造形の豊かさなどがかもし出す「美」のことです。こどもたちはそれらを直感的に想像力を伴って吸収していきます。そして美しい自然の中へこどもたちを連れて行ってあげてください。体験することでイメージは膨らみます。難しく考えなくても公園の木々に触れたり、道端の花に目を留めるだけでも違います。見ることと観ることは違います。不思議さに目を見張り感じることが小さいころには大切です。それが心の根っことなり人格の基礎となっていきます。絵が上手に描けたり、手先が器用になることが大事なのではなく人間としての根っこを作るお手伝いをすることが子どもの造形教室と考えています。(2004.1.1)


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