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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
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2007年05月
【5月前半の課題】
「長い」がテーマです。絵画は、糸をボンドで貼って絵を描き、版画にします。糸は自在に形が変化するので、丸めたり、細かくしたり、結び目を作ったりと、アレンジしやすい素材です。版画初体験の小さな子は描いた絵と反対に絵が移ることを学びます。工作はワイヤーを使用して、おもちゃを作ります。「ジェットコースター」と「クルクル」の2種の見本を用意しました。ジェとコースターの方はアルミワイヤーの2ミリを使用しています。非常に扱いやすく簡単にできて、遊ぶのは大人でもおもしろいおもちゃです。また、オブジェとしても素敵です。「クルクル」は少し固めのスチールワイヤーの2ミリを使っています。力は要りますが、簡単にできます。クルクルと上手にまわすには、微妙な調整が必要です。ビーズを錘に使うため、インテリアとして、お部屋に飾ってもきれいです。
2日(水1,3)
ゆうりちゃんはマリーゴールドの色鉛筆画を完成させました。葉と茎に色を入れ、植木鉢は自分の好きな模様にアレンジして描きました。立体感を出すために光の方向を決めて、陰影をブルーの色鉛筆でうまくグラデーションをかけて表現しました。時間をかけて描いただけあり、よく観察できて細かいところの表現もできています。ぜひ額に入れて飾ってあげてください。かおるくんは今日は元気いっぱいで、おしゃべりも饒舌です。ジェットコースターがとても気に入り、見本でしばらく遊んだ後、作り始めました。できてからもコースを自由に変えられるので、あれこれ変えて楽しんでいました。ブルーシートを海に見立て、机の上に落ちてもセーフというルールを自分で作り想像力を働かせて遊んでいました。色違いで3つもつくり、いろんな遊び方を展開していました。もとかずくんもジェットコースターから作りました。ひとしきり遊んだ後、アイデアが沸いてきたらしく、さらにワイヤーをつなげたり、絡めたりして、複雑でおもしろいコースにしようと夢中でした。「クルクル」もつくり、自由工作では虫を入れる容器を2つ作りました。ひとみちゃんと今日から入会のりなちゃんは「ジェットコースター」「クルクル」「絵の課題」と順番にすべてこなしていました。ひとみちゃんは「クルクル」では力がいったものの、工作はふたつとも簡単に作っていました。絵は天使ふたりの下絵を描いていたのですが、糸を貼っていくうちにどんどん変化していきました。バックの構成もよく考えています。刷りもうまくいって素敵な絵に仕上がりました。りなちゃんは小さいながらも力がしっかりとあり固い針金も巻けていました。ジェットコースターも上手にできました。ペンチを使うのも初めてですがうまく使えています。絵は画面に大きくウサギを描き、糸を貼る時は、丸めたり、切ったりして、要所要所のポイントをうまく捉えています。刷ったときにその特徴がよく出て、いい作品になりました。版画も初めてでしたが、上手にインクをのせたり刷ったりできました。かおる君は刷るのを見ながら「ウワア、マジックみたいやなあ」と絵が移るのが不思議そうでした。
9日(水2,4)
すみれちゃんは「今日は、すみれ色のパンジーが描きたいの!」とベランダでお気に入りの花を探しました。色鉛筆で丁寧に描きました。「うまく描く方法を見つけた!」と言い、植物の繊維にそって、鉛筆の線を走らせ、紫でも微妙に違う色合いをよく見て描けています。そうたくんはオリジナルのあめ製造機なるものを開発していました。画用紙で作ったものを見せてくれたので、それに見合うラップの箱を提供すると、改良型を作りました。ゴム動力で次々と出てくるビー玉の威力にお友達も、「へえ、どうやってでてくるんかなあ」と驚いていました。あやのちゃん、ゆうかちゃん(K)、ゆうかちゃん(F)もあちゃん、かすみちゃんは「クルクル」から作りました。低学年の子は最初の引っ掛け部分が難しいようで、最初はわたしが手伝いました。固いワイヤーを懸命に巻き、ビーズを取り付けるのも一苦労。まだペンチの使い方に慣れていないので、先を丸くすることにも時間がかかります。みんな一生懸命作っていました。きれいクルクルと落とすために、ワイヤーの微調整をしました。かすみちゃんはまるで機械のようにキッチリと巻く事ができてびっくりです。美しい螺旋ができました。その後、みんな、「ジェットコースター」を作りました。こちらはアルミワイヤーなのでさっきよりも簡単です。うまく木に巻きつけて好きな形に作りました。出来上がるとそれぞれに遊びうまく最後までいけるか盛り上がっていました。しばらく遊んだ後、糸絵に移りました。糸を貼るから大きい絵のほうがいいよと声かけはしたのですが、みんな描くことが大好きで、結構細かい絵にしていました。来週続きをします。かなた君はジェットコースターが気に入り、2つ作りました。さらに糸絵は抽象画にしたので、早く糸が貼れたので、少し残り、刷ることもできました。「だんだんに声が大きくなるところ」を表現しています。後半は女の子たちのおしゃべりも弾み、特に怖い話では、共通のテレビを見ていたらしく盛り上がっていました。みんな怖いはなしが大好きなんですね。今日はカメラの調子が悪く作品撮影ができませんでした。ごめんなさい。
11日(金)
えりちゃんは「今日はお父さんとお母さんの結婚記念日だからプレゼントを作りたい」ということで、お花を作ることにしました。母の日も近いので、カーネーションをおりがみで作りました。割り箸の茎にも色を塗り、葉は折り紙です。2つ作り、「今度は花瓶を作る」というので材料を探しにいきました。ゼリーの容器にぴかぴかのシールを貼ってデザインし、最後に「これを入れるプレゼントの箱がいる」というので探しました。ちょうど養命酒の空き箱があり、高さも幅もイメージどおりの箱で嬉しそうでした。箱を開けた時のお母さんの喜ぶ顔が見たくて一生懸命作っていました。残った時間で、「クルクル」と「ジェットコースター」を作りました。まきちゃんは「クルクル」から作りました。固い針金ですがしっかりと巻けていました。「ジェットコースター」は面白くなるようにコースを考えて作っていました。ゲームも楽しみました。慎重にうまくゴールまでたどりつけて嬉しそうでした。糸絵は動物とお花の絵にして、時間ぎりぎりまで貼っていました。次回続きをします。振り替え出席のあやめちゃんは「クルクル」が気に入り5個も作りました。最初の1個を作った時、力が要るのでちょっと疲れたかなあと思っていましたが、ゆっくりゆっくりと少しずつ完成させていきました。5個も作る力があるのに驚きました。見かけによらずタフなあやめちゃんです。スチールワイヤーは結構固いので、ビーズをとめる時は、少しお手伝いしました。間にひとつジェットコースターを作りました。「簡単なコースにしよう」とコースを作りました。たけひさくんは「クルクル」が気に入ったので、作ることにしました。でも、力が要るので、巻くのに一苦労です。少しずつでいいから木に巻きつけていくんだよと促がしながら進めました。休み休みつくって、ようやくひとつできました。クルクルと落ちていく様子は気に入ったようでなんどもひっくり返して遊んでいました。糸絵は下書きだけでもしよう、と促すと画用紙に「すいちゃんだいすき」と文字をかきました。文字は反転させなければならないので、貼るのに苦労するなあと思い、裏に、「じゃあ、今度は絵で描いてみて」と促すと、すいちゃんの似顔絵を描きました。顔の輪郭だけ糸を貼りました。次回続きをします。すいちゃんは「クルクル」を作っていましたが、最後のビーズを通す仕上げをやり残して、糸絵に興味が移りました。文字で「声を出す」と書きたいというので、書いた字をトレーシングペーパーに写し、それを裏向けにして転写しました。文字が反対に写ったので「おおっすごい。」と驚いていました。次回続きをします。最後に「クルクル」を仕上げました。
12日(土)
振り替え出席のみずきちゃんは前回おともだちが漫画を描いていたのを覚えていて、「わたしもペンを使って描きたい」と言い、ケント紙にカービーの下書きをしました。だいきくんは「クルクル」をひとつ、たいようくんとそんうくんは「ジェットコースター」とクルクルを完成させると、みずきちゃんに合流して漫画仲間ができました。話も弾み、みんな口は良く動くのに、手がストップしたまま・・・でも楽しそうに盛り上がっていました。みずきちゃんは下書きを終えたので、次回はペン入れです。だいきくんは気に入った絵は「怒ったカービーの絵」というのですが、わたしには男前のカービーに見えます。たいようくんはオリジナルカービーで色鉛筆で色をつけました。そんうくんは筋肉の話で盛り上がっていたからか、筋肉隆々の裸体を描いていましたが、首から上は最後に描いていました。スケッチペンで輪郭を描いたので、しっかりした筆致となりました。みらいちゃんは自由工作がしたいということで、材料置き場から、発泡スチロールの箱を持ってきて、箱庭風の立体作品を作りました。キャンプ場がテーマです。ひとみちゃんは自由工作で犬の小物入れを作りました。帽子をかぶせたり、帽子置き場を作ったり、アイデアをいっぱい出しながら作っていました。あすかちゃんは「クルクル」をひとつ、えみちゃんと今日から入会のかおりちゃんは共に、「クルクル」と「ジェットコースター」を作り、後半は、それぞれ絵の課題をしました。糸絵は貼るのに時間がかかるので大きい絵にしてねと声掛けはしたのですが、みんな結構丁寧にきっちり描きこんでいきます。貼り始めてから結構大変だということに気づいて下書きを変更したりしていました。あすかちゃんは続きはまた次回します。えみちゃんとかおりちゃんはウサギの絵にして、刷ることもできました。
【5月後半の課題】
前半に続き「長い」がテーマです。前回の続きをする子も多いからですが、絵画は長い画用紙(4つ切り画用紙を縦に半分にしてつないだもの)に、長いものを描きます。自分の考えた長いものでいいのですが、観察して描く子が好きな子の為に16日には「ふき」を用意しました。それ以降のクラスは、葉付のにんじんが手にはいったのでそれもモチーフに加えました。工作は「バネ」のおもちゃ2種、「ボヨヨン人形」と「びっくり箱」です。コツは下から徐々に円の直径を小さくしていくことです。小さな子でもできるように型を作りました。ボヨヨン人形は弾むのを見ているだけで和めます。びっくり箱は子どものころに誰でも一度は作ってみたいと思うおもちゃではないかと思います。誰かをびっくりさせたり喜ばせたりするのは楽しいですね。他人とコミュニケーションを取ることを楽しむおもちゃともいえます。
16日(水1,3)
子どもたちにはなじみの少ない「ふき」。みんな長いのにびっくりしていました。ゆうりちゃんは「ふき」の絵を絵具で描きました。茎は微妙に変化している色合いをグリーン系に赤系を足しながら色を調整してグラデーションしていきました。葉は大きすぎて画用紙からはみだすので、少し折り、葉の裏表の違いを描き分けることで、絵に表情を持たせることにしました。色作りは丁寧で、慎重に、より本物に近い色を出していました。葉脈も、その太さにより、色を変え、筆を変え、仕上げました。迫力があり、それでいて繊細な絵になりました。かおるくんは牛乳パックが固くうまく切れないので、一緒に切りました。表面デザインはあまり興味がないのか、黒のガムテープを十字に貼り「病院のマーク」と言っていました。途中で折り紙を折っていましたが、お友達が阪急電車を描き始めると、「自分も描きたい!」という気持ちが出てきて、飛び出す絵を阪急電車にして、びっくり箱を早急に仕上げました。ベランダで阪急電車を長い紙に描きました。色は、子どもにとっては茶色に見えるようですが、赤と茶色と、青を混ぜるようにいうと、自分で混ぜてできた色を見て、「阪急の色や」と喜んでいました。
電車が通るたびに、よく観察して、どんどん描いていきました。勢いがあり、電車が大好き!という気持ちの伝わってくるいい絵ですね。本人もかなり上手にできたと満足してる様子でした。もとかずくんは課題の説明は聞いたものの、自由工作をすると言い、材料を探しにいきました。課題の「長いもの」は意識していたのか、ペットボトルをつなげた長い作品と長いビー玉コースを作っていました。かすみちゃんはクローバーをモチーフとしたびっくり箱を作りました。シールを細かくモチーフの形に切り細部までこだわったつくりです。飛び出す絵も、折り紙による立体的なクローバーです。職人芸といった感じです。ひとみちゃんはびっくり箱を作りました。バネに興味を持ち研究しながら作りました。見本は1.5メートルなので、最初は倍の3メートルに挑戦しました。でも、うまくいかず、徐々に短くして、結局見本の長さになりました。バネの太さや素材にも関係すると思うので、機会があればまた、いろんな針金で挑戦してほしいと思います。しょうごくんはびっくり箱から作りました。ワイヤーもうまく巻けて、先には飛行機をつけたいというので折り紙で折りました。まだ、きっちりと折るのは難しいようなので、一緒に少しずつ折りました。後半「長い絵を描いてみようか」と声をかけると、窓辺で、阪急電車が見えたせいか、「阪急電車」を描くことにしました。図鑑には載っていなかったので、ベランダで描くことにしました。すると、かおるくんも、なおちゃんも興味津々です。かおるくんは別の図鑑を持ってきて「これには阪急電車が載ってる」と教えてくれました。さすがです。しょうごくんは茶色の絵具で、阪急電車を描きました。お部屋に戻ってから、阪急電車の色をつくり、線描きだけのものに、色をつけていきました。なおちゃんはびっくり箱を作ると、おうちから持ってきたメモ用紙を見本に「リラックマの絵が描きたい!」と画用紙に絵の具で大きく描いていました。そのうちしょうごくんがベランダで書くのを見ると「わたしも、ベランダで描きたい!」と言い、長いものということでまだ、つぼみでしたが、百合を描くことにしました。お父さんが迎えに来てからも、まだまだやりたことがいっぱいあるという感じでした。りなちゃんはびっくり箱からつくりました。キラキラテープを貼るのが気に入ったようで、長い時間をかけて貼っていました。後半はボヨヨン人形を2つ作りました。ワイヤーを巻いたり、セロテープを貼ったり、手先が器用で上手に道具を使えています。
13日(水2,4)
すみれちゃんは自由工作がしたいということで、粘土で、「シュガーバニー」を作りました。絵具を練りこんで好みの色を作り、造形していました。目が変になって、やり直したいというので、粘土だから目のところだけ、少し剥ぎ取り、形を整えれば描きなおせるよ、と伝えると、「ああ、そうか」と納得してやり直していました。今日もお花が描きたいと、ベランダでモチーフを探しました。ペチュニアを選び、色鉛筆で描きました。線の使い方にセンスがあります。「この絵はたいちくんにプレゼントするから内緒にしておいてね。」と一生懸命描いていました。そうたくんは工作の本をみて、割り箸鉄砲を作りました。説明の読みこなしもしっかりとできるので、材料を渡すと、一人でどんどん作っていきます。カッターナイフなどの道具も上手に扱えています。たいちくん、あやのちゃん、ゆうかちゃん(K)、もあちゃん、みずきちゃんはびっくり箱から作りました。それぞれに箱にきれいなデザインを施していきました。たいちくんは箱の内側にも気を配って美しい箱を作りました。バネもうまくできて飛び出す絵は「げんこつ」というユニークな発想です。少し残った時間でペン画を描きました。大好きなカブトムシが主人公で、セリフも入った一枚のお話絵になっています。たいちくんらしいすてきな作品ですね。あやのちゃんは大好きなカービーのデザインのびっくり箱にしました。後半は前回の続きでカービーの糸絵を完成させ版画にしました。ゆうかちゃん(K)はピカピカの箱を作りました。針金を型紙にあわせクルクルと巻いていき、うまくバネになるのが不思議そうでした。後半は、糸絵の版画に挑戦しました。版画用絵具を慎重に載せて、うまく刷り上ると、嬉しそうでした。もあちゃんも、ピカピカのテープで箱をデザインしました。バネもうまくできて、誰をびっくりさせようかなあと考えていました。糸絵はモチーフを描きこみすぎたので(みんなそうなのですが)ポイントだけに絞って、絵を完成させ、版画にしました。みずきちゃんはお友達のやっていることが、あれも、これも、気になってあちこち廻っていました。びっくり箱を完成させましたが、バネの動きが自分のイメージと違うと言いにきました。手作りのものなので、それは自分で微調整して、折り合いのつくところを探さなければならないのですが、なかなか納得できないらしく、しばらく不満が収まらないようでした。後半は前回の続きで、漫画のペン入れを始めると、たいちくんが興味津々で、ぼくもやりたい!と隣で描きはじめました。みずきちゃんはペン入れをはじめると、ぴたっとおとなしくなり、真剣に描いていました。漫画用語もいろいろ知っていて、質問したり、最後はホワイトで修正したいといい、完成させました。線がしっかりしています。ゆうか(F)ちゃんは糸絵の続きからしました。一時間以上、黙々とずーっと糸を貼っていました。下書きに忠実に貼っていき、職人さんのようです。また、次回続きをします。かなたくんはバネの仕組みがおもしろいようで、最初にバネ人形を作り、その様子を観察して自分でアイデアをひねりながらいろいろと実験していました。後半は絵の課題をしました。ニンジンを選び、長い画用紙に描きました。色を忠実に作り、よく観察して描きました。細長い茎は気持ちを込めて、1本ずつ勢いをつけて描き、うまく表現できています。葉の細かい部分を描いている途中で、時間が来てしまいました。次回続きをします。振り替え出席のあやめちゃんとななみちゃんはびっくり箱から作りました。あやめちゃんは、ピカピカのテープで、箱を作りました。針金も型紙を使い、うまく上まで巻けました。作業も早く、二つも作りました。工作が大好きですね。ななみちゃんはテープを貼ることが楽しいのでしょうか。かなり長い時間をかけてテープを貼って箱を作りました。針金は1,5メートルあるので、「ななみちゃんより長いよ」と声を掛けると、「せいくらべしたい」と言います。背比べすると、ほんとに長いのでびっくりした様子です。これを今から、魔法をかけてななみちゃんより小さくしようね。と声掛けをして、型紙に針金の先を留め、山登りさせることを伝えて、巻き終わると、ななみちゃんより針金は小さくなりました。型から抜いて最後は箱の中に入るくらい小さくなるよ、と説明しながら、箱のなかに針金を収めると、ホントだ!というようににっこりしていました。今日の課題の「長い」イメージをたっぷり体感したことと思います。
25日(金)
えりちゃんは早くに来たので、しばらく一人だったのですが、おしゃべりをたくさんしてくれるので、楽しい雰囲気に包まれます。課題の説明を聞いて、まず、びっくり箱を作ることにしました。白いガムテープを貼って絵を描いて箱のデザインをしました。バネも上手に針金を巻いて作りました。次に「ボヨヨン人形」を作りました。そのうち、まきちゃん、たけひさくん、すいちゃんも来てにぎやかになってきました。えりちゃんはにんじんの絵も描きました。よく観察して、色を出し、きょうは場所によって筆を変えて描くことをポイントにました。にんじんの赤い部分は太い筆、茎はそれより細い筆、葉はさらに細い筆(面相筆)、そしてにんじんの実の部分の筋やひげを割り箸を削った割り箸鉛筆に絵の具をつけて、描き分けました。立派なにんじんが描けました。まきちゃん、たけひさくん、すいちゃんは前回の続きの糸絵からしました。まきちゃんは根気よく下絵どおりに、糸を貼り、変化をもたせるために、花の中央と木の幹に違う種類の糸を貼りました。版画にして完成させました。残った時間で「びっくり箱」を作りました。蛍光テープや丸いシールなどでポップなデザインにしていました。「ボヨヨン人形」は人形にせず、朝顔の絵にしていました。学校の話しなど、みんなとのおしゃべりも楽しんでいました。たけひさくんは寝っころがるのが一番楽な姿勢なのか、気づくと腹ばいになっています。座った方が糸が貼りやすいよ、と声掛けをして、糸の切り方、ボンドのつけ方を繰り返し、説明し進めていきました。すいちゃんの肖像画なのですが鼻の下になにやら模様があるので、これ何?と聞くと「鼻水」というので、すいちゃんから「え〜、そんなんやめてーやー」とクレームが入り、鼻水はなくなりました。インクをのせ、「かわいいすいちゃん」が刷り上ると、すいちゃんも満足げに「なかなか上手やなあ」と言っていました。すいちゃんは「声を出す」という文字をモチーフにしたものだから、貼るのが大変で、すでに飽きてきて、「できないよー」と弱音を吐いていました。一緒に手伝い何とか文字が出来上がり、下の空いている部分に文字に合う絵を描くことになりました。それで、たけひさくんが声を出している絵にしました。刷り上ると、文字もしっかり読めますし、ポスターのようになりました。えりちゃんと、たけひさくんはお迎えまでの時間意気投合して、ぺットボトルを材料置き場から持ってきて、「なにかつくりたーい」と言いながら、二つをあわせて打ち鳴らし楽器にして遊んでいましたが、そのうちロケットを作ることになりました。ペットボトルに色を塗り、ロケットのデザインをしました。発射台は私から提案して、ゴムの力を利用したものにしました。輪ゴムつなぎをそれぞれ練習しました。出来上がると、飛ばしっこをして遊びました。
26日(土)
たいようくんは自由がいいなあと、ガムテープを巻いてボールを作り始めました。思う大きさにしようと、ガムテープをどんどん使うため、ボールを作るなら、新聞紙で作るよう提案しました。多めに渡すと全部使おうとするので、大きさに合わせて使う量を決めるように話しました。的当ても作り、しばらくボールを投げていました。みらいちゃんはびっくり箱の材料を使い、箱だけを作りました。そんうくんは練り消しで、机の上に顔のレリーフを作っていました。とても上手に作るので、どうせなら粘土で作ってみれば?と粘土を渡しましたが、作らず、机の上の作品もいつの間にかなくなっていました。3人とも、絵は描きたくないし、びっくり箱は「びっくりしない箱だ〜」と興味がわかなかったようで、今日は何を作ろう・・・とそれぞれ思いをめぐらせていました。工作の本を出してあげると、そんうくんが割り箸鉄砲を見つけて「これ作る」というと、たいようくんとみらいちゃんも興味を示し、3人とも作りました。水曜クラスのそうたくんも、これを選んでいたので、割り箸鉄砲は人気があるのだなあと感じます。本の解説を読みながら、作るのですが、たいようくんはまだ、読解が難しいようで「わからん」を連発しながら、そんう君が作るのをお手本に一生懸命作っていました。出来上がった鉄砲で的当てをして、3人で遊びました。そんうくんはお迎えが来るまで、時間があったので、幽霊をモチーフにして、当たると、くるくる回る的を作りました。私がひとつ見本に作ってみせると、すぐに覚えて自分で作りました。あすかちゃんは前回の続きの糸絵をしました。今日も黙々と貼っていたのですが、終われなかったので、家で貼ってくることにしました。ひとみちゃんは長い画用紙に何を描こうかと考えて、大好きな動物図鑑からキリンを選びました。体が大きいので、下半分に画用紙を足し、画用紙いっぱいに鉛筆で描きました。細かい模様もひとつずつ描いて力作です。色も色鉛筆で塗りたいというので、次回続きをします。えみちゃんと、かおりちゃんはびっくり箱から作りました。それぞれキラキラテープを貼りきれいにデザインして、針金も上手に巻きました。次に、ボヨヨン人形も作りました。後半は絵のモチーフに蕗を選びました。えみちゃんはモチーフに忠実に色を出し、描いていました。画面いっぱいに描いて茎の微妙に色が変わっていくところもうまく表現できました。葉は折り返して、表と、裏の違いも描き分けました。かおりちゃんはモチーフの葉が変色してたので、実際の色にこだわらず描いていいよと声を掛けました。さわやかなグリーンで葉を描いて、みずみずしい絵になりました。葉脈も観察し、茎のグラデーションも上手に出きました。ふたりとも「野菜はきらーい。」と言っていましたが、「せっかく描いたから、この蕗持って帰って食べていいよ。」と渡すと、食べたことがないようで、興味津々で喜んでいました。
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