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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
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2007年09月
【9月前半の課題】
夏の造形教室の課題が盛りだくさんで、参加した方から、ほかのも作りたいというご要望がありましたので、工作は同じ課題にしました。
ビー玉を使用した思い出ステンドグラス、B4のスチレンボードに爪楊枝の釘をさしていくコリントゲーム、プチプチマットで作るヨーヨーつり&金魚すくい、仕掛けが楽しい占い貯金箱、ゆらゆら揺れるモチーフがかわいい思い出貯金箱の五種です。絵はアスターという名前の花をモチーフに用意しました。
5日(水1、3)
ゆうりちゃんは「今日は工作したい」と久しぶりに工作をしました。「思い出ステンドグラス」を選びました。かすみちゃんも横で作りました。二人とも手際がよく下絵を写し、セロハンも丁寧に貼れました。ゆうりちゃんは虹をポイントに作りました。かすみちゃんは透明のセロハンにボンドをあえてつけて雲の表現を独自に作っていました。かおる君、ななみちゃん、あやめちゃんは「ぜんぶつくりたーい」と言っていましたが、「コリントゲーム」を選択しました。絵を描き、爪楊枝の釘を根気よくさしていきました。三人とも好きな絵をよく考えて描いていました。爪楊枝も根気よくたくさん刺しました。両面テープを貼るのは難しいようでしたが、がんばって挑戦していました。できないところは手伝いましたが、積極的に作業していました。もとかずくんは、ぺットボトルに色を塗りたいというので、ボンド絵の具を作りました。乾きが悪いところはドライヤーで乾かし、スクリューも自分で作り、動く船を製作していました。スクリューを固定するのに硬いものがいると言うので、割り箸はどうかと提案すると、「それならもう用意している」と材料を見せてくれました。自分で、どんどん考えて作っていける力があります。ひとみちゃん、しょうごくん、なおちゃん、りなちゃんは「思い出貯金箱」から作りました。まずモチーフはマジックで描きます。ペットボトルは大小1一つずつ用意します。大きいほうは中に丸めたセロハン、小さい方は外側にセロハンを巻きます。組み合わせて、ふたを作れば出来上がりです。その際高さを調節します。ひとみちゃんは色もきれいに塗って順調に仕上げていました。しょうごくんはモチーフを家族の顔にしていました。ふたは難しそうでしたので、少し手伝いました。なおちゃんは貝殻を入れすぎて、ふたがきちんと閉まらなくなったため、調整しなおしました。りなちゃんは小さいけれど手先が器用で、早くに仕上がり、二つ目の工作、「コリントゲーム」も作りました。絵を描いて、爪楊枝の釘もがんばって刺して、時間が少しオーバーしましたが、最後まで、根気よく作りました。ビー玉を転がして遊ぶのは楽しそうでした。
8日(土)
たいようくんと、みらいちゃんは夏の造形教室に参加していて、それとは違う課題を期待していたようです。同じ課題とわかると「え〜、おんなじなの〜。何しようかなあ。」と悩んでいました。なにをしたいの?と聞いても「なにかしたいけどなにをしていいかわからない」ということで、しばらく考えてもらうことにしました。さんうくんはオセロゲームの続きで、盤の色を塗り始めました。コマを作る段になるとダンボールを切るのが面倒になってきたようです。中断をして、たいよう君と一緒に工作の本を見たり、なにしようかなあと、いすでくつろいでいました。みらいちゃんはあれこれと変更して、結局毛糸で絵を描くことにしました。画用紙に下書きをして、毛糸の色を選びながらボンドで貼っていきました。「一つだけの花」という題名です。さんうくんがダンボールでレーシングカーを作りはじめると、たいようくんも同じものをつくることにしました。さんうくんはアレンジして動力部分を自力で開発しようとして行き詰っていました。自分で考える姿勢はとてもすばらしいですね。ゴム動力を使う場合はいろんなパターンがあるので、この教室でも、たびたび登場します。作りたいイメージを明確にすれば解決できるでしょう。今はできなくても、あきらめずにチャレンジすることが大事です。そうして少しずつ力をつけていきましょう。たいようくんは説明を読んで、忠実に作っていました。こういう類の工作は正確さが要求されるので、点を2箇所とって線を引くという初歩的なところから丁寧に作業していきました。中心を割り出すのに割り算もいるし、うまく車輪を回すためには遊びの部分を考慮して、穴を開けなくてはならないし、先の予測を立てながら作ることが必要です。難しいことが多いので一緒に作りました。積極的に取り組み、カッターナイフの使い方もうまくなってきました。色も塗って、かっこいいレーシングカーになりました。えみちゃんは「コリントゲーム」を丁寧に手順を踏んで作っていました。爪楊枝の釘を差し込んでいくのは数が多いので疲れたようです。かおりちゃんは「ヨーヨー&金魚つりゲーム」を作りました。ボンド絵の具でまずプールから作りました。ヨーヨーは輪ゴムを巻くのが難しく、何度も練習しました。カラーセロハンでカラフルにできました。みなちゃんと今日から入会のゆうきくんは仕掛けのある「占い貯金箱」を作りました。ボンド絵の具から作り、ゆうきくんは水色、みなちゃんは黄色を塗りましたが透けて見えてしまうので、白を混ぜて塗り重ねました。仕掛け部分がうまくいくとほぼ出来上がりです。毛糸でスリットを作り、最後に占い師の絵を描いて貼ります。ボンド絵の具を覚えておくと、たいてい何にでも色が塗れて、乾くと耐水性になるので便利です。
12日(水2,4)
すみれちゃん、たいちくん、ゆうかちゃん(K)みずきちゃん、振り替え出席のけいじろうくんは「金魚&ヨーヨーつり」を作りました。はじめにティッシュの箱を二つ組み合わせて、一つのプールにします。こどもには、どこを切ればこの形になるのか、というのがよく考えないとわかりにくいようです。考えることをせずに「どうすればいいの」とすぐに聞いてしまう子もいるので、小学生以上の子にはできるだけ考える時間をとります。小さな子には切る線を書きます。出来上がりを見てどうすればそうなるのか想像する力をつけていってほしいと思っています。はさみの技術は繰り返し切ることで、年齢が上がれば上手になっていきます。ボンド絵の具で、プールの中を塗って乾かす間に金魚とヨーヨーを作りました。作り方を覚えるとワーワー、キャーキャーとみんなで寄って作っていました。けいじろうくんはお母さんに手伝ってもらいながら一生懸命作っていました。釣り糸は糸を結ぶという作業があります。結ぶ作業も難しい子もいますがこれも、慣れの問題ですから、繰り返し経験をつんでいくことで上手になります。たいちくんが紙で歯磨き粉を作りました。下から押すとムニュッと紙が伸びて本当の歯磨き粉のように見えます。それがみんなに大うけでした。まねっこして作る子もいました。すみれちゃんはガムのコマーシャルソングを繰り返し歌い楽しそうでした。ゆうかちゃん(K)は絵の具が途中でなくなったので、青と白を混ぜて水色を作りました。先の水色との色の違いをみて、興味深そうでした。みずきちゃんは混ぜた水色の色はいやだといいます。色を選びに選んで塗っていました。ゆうかちゃん(F)は「占い貯金箱」を作りました。箱をボンド絵の具で塗り、乾かす間にヨーヨーと金魚を作りました。仕掛け部分を作り、好きな色の毛糸でスリットを作りました。作業も丁寧で順調に作っていました。ゆきちゃんは土曜クラスから、この移りました。夏休みに作った「コリントゲーム」を改良して作りたい、ということで、発射の仕掛けを作ることにしました。ゴムと空き箱を利用しました。盤の色も変えたいということで、ボンド絵の具で塗りました。かなたくんは大きな「コリントゲーム」にしたいというので、アトリエにあった一番大きな箱を盤に使いました。爪楊枝の釘はさせないので、代わりにセロテープの新を半分に切ったものをナイフで切ってボンドで貼ったり、工作ダンボール紙でコースを作りました。箱は結構頑丈なので、のこぎりで発射部分を切り、輪ゴムとサランラップの箱を使い発射コーナーを作りました。試しうちをすると、威力がありよく、ビー玉が飛ぶので喜んでいました。イメージどおりにできたようです。そうたくんは自分で箱を探してダンボールを切り、独自のビー玉コースを作っていました。それが出来上がると、思い出貯金箱の材料を使い宇宙の貯金箱を作りました。貝殻を入れる代わりにビー玉をはさんいき、星の絵を描いてつるしました。セロハンで宇宙の色を出して、とても素敵な作品になりました。アイデアがいいですね。かすみちゃんは前にも作った、ビー玉のステンドグラスを作りました。作り方をすっかり覚えていて、どんどんと自分のペースで作っていました。手先も器用なので、道具や素材の扱いも特にこちらから言うこともないほどです。残った時間で、毛糸を三つ網してミサンガを作りました。それを見ていた、ゆきちゃんも「私も作りたい!」と刺激されてつくっていました。
14日(金)
えりちゃんは少し早めに来たこともあるのですが、アイデアがすぐ浮かび、たったかと早い作業で進め、「ビー玉のステンドグラス」「占い貯金箱」そして「コリントゲーム」と3つ作りました。絵を描いたり色を塗ったりするのが丁寧で早いですね。貯金箱の仕掛けもうまくいきました。道具も上手に使えています。まきちゃん、すいちゃん、あみちゃんは並んでステンドグラスから作りました。まきちゃんは細かい絵を描いていました。セロハンをポイントだけ貼り、完成させました。すいちゃんはいろいろ悩んで、動物の絵にしました。草の部分にセロハンを貼ると、後は面倒になってきたようでしたが、主人公にセロハンを入れたほうがきれいに色が出るので励ましながら、もう2箇所色を入れました。あみちゃんは花をデザインしておしゃれなステンドグラスになりました。セロハンを時間をかけて貼りました。まんたろうくんとたけひさくんは「ヨーヨー&金魚つり」を選び並んで作り始めました。まんたろうくんは、はさみもうまく使えています。ボンド絵の具を塗るのは丁寧に塗るよう声掛けをしました。金魚やヨーヨーも興味を持って作っていました。ヨーヨーの輪ゴムかけは少し難しいのでセロテープで貼り、自分のできる技術で工夫して作っていました。釣竿はこちらが説明する前に、「あ、そうか、これは、割り箸に糸を結んで・・・」と解説をしてくれました。見本を見て作り方を想像し、なおかつ誰かに説明できるのはすごいですね。自分の頭でしっかり考えて作ることができています。たけひさくんは、はさみでティッシュの箱を切るのが難しいというのですが、「できるよ」と励まして、二つ切りました。セロテープを貼るのも難しいといい、一緒に貼りました。色を塗り始めると、途中でとうとう手が止まってしまいました。筆で塗るだけなのですが「疲れた・・・」と言い、寝転がってしまうので、少し様子を見ていました。何かほかにしたいことある?と聞くと、「ビー玉をころころしたい」と言い、自分でペットボトルを取ってきました。ビー玉を一つ渡すと、中に入れてころころと転がしていました。時々、つりゲームの続きを誘ってみたり、ペットボトルにセロハンを貼ってすみることを提案してみましたが、今日はどれにも興味を示してきませんでした。いつもよりおとなしく、お友達にも今日は興味はないようで、おしゃべりもあまりしていません。学校で疲れてしまったかな。
【9月後半の課題】
運動会の季節なのでテーマを「走る」としました。絵はビー玉に絵の具をつけて画用紙の上を走らせ線を描きます。走らせる方向を横にすると、風の流れのようにも見えます。それを利用して、走っている人や動物などを別の紙に描いてコラージュします。どんな絵が出てくるか楽しみです。工作は「走る車」です。ゴムをつけた発射台に載せて発射させるとよく走ります。車輪が曲がっているとカーブするので、まっすぐ取り付けましょう。基本構造だけ作ると、車や人動物にしたりアレンジは自由です。お友達と競争するのも楽しいでしょう。19日(水)ゆうりちゃんはりんごをモチーフに色鉛筆画を描きました。形もしっかり取れて、色鉛筆の使い方がうまくなっています。立体感もよく出ています。絵が重くならないよう、影を青色でつけました。さわやかな秋のりんごが描けました。かおるくんとしょうごくんは工作の車がお気に入りになり、いっぱい作りたい!と張り切きっていました。ゴムをつけるのは難しいので手伝いました。車のデザインは自分たちで工夫し、それぞれ二つずつ作りました。もとかずくんもゴムをつけるところだけ手伝いましたが、ほかはすべて一人で工夫し、作っていました、車のデザインは車の上が一つの世界になっていてユニークです。出来上がると3人で競争しよう!と盛り上がり、何回か走らせ、そのうち、発射台を組み合わせたり、高さをつけたり、どんどん遊び方が進化していきました。なおちゃんは車用の車軸に用意していた竹ひごを使い、まず、おみくじを作りました。ビー玉と貝殻に非常に興味があり、お友達が夏休みに作っていたから、と言って、それらを使った自由工作をしました。材料置き場からおはじきや、ビーズも出してきて、ボンドでくっつけて、箱や、モチーフを作っていました。箱の上には「きらきら箱」と書いていました。途中でしょうご君の車にも興味を持ち、輪ゴムを長くしたり、遊びに参加していました。もあちゃんは前回の課題のビー玉のステンドグラスをしました。絵もしっかり描けて、セロハンも上手に貼れました。残った時間で自由工作をしたいと言い、ペットボトルとビー玉でマラカスのようなものも作りました。外側にビーズをつけたいというので、強力接着材ででつけましたが、一点でついているだけなので、何かにぶつけると、外れやすくなります。なおちゃんも、もあちゃんも、きらきらときれいなものが好きなようです。
22日(土)
たいようくん、えみちゃん、今日から入会のあいちゃんは絵画選択して、ビー玉転がしの絵から始めました。たいようくんは転がすのが面白いらしく、ビー玉を一つずつから、数を増やしたり、全部の色を一気にと様々な色の重なりを楽しみました。走るもののテーマでは絵は描きませんでしたが、十分に色の不思議さ線の面白さを堪能していました。その後、自由工作したいなあと、また、いつもの本を見て長い間悩んでいました。前回の課題で車に興味を持っていたので、動く車に興味を持つと思ったのですが、そうでもなかったようです。たいよう君は課題ではなく、「自分で考えたものを作りたい」という気持ちが強いようです。しばらくして、本からブーメランに興味を持ち、でも、本の通りにするのはいやで巨大ブーメランを作っていました、出来上がってから、これ、どこで飛ばそうかなあ〜と言っていました。えみちゃんはとあいちゃんはころころと転がるビー玉を楽しんで、自分の気に入った線になるまで色を入れていきました。そして運動会をテーマに絵を描きました。えみちゃんはリレーの絵です。運動会ででるそうです。その後、工作をしました。車は、布などでおしゃれなアレンジをして作りました。あいちゃんは玉入れの絵です。最初は一人だけの絵で、「できた」と持ってきたので、運動会に一人だけでは寂しいから、もう少し人を描いてみようかと誘うと、人を増やしていきました。お母さんがお迎えに来ても、一生懸命描いていました。にぎやかな運動会の絵になりました。あすかちゃんは車のデザインにかなり悩んでいて、最終的に人形タイプを作ることにしました。髪の毛を一緒に作りました。髪の毛の作り方はポンポンを作る要領なので、一度覚えるといろんなものが作れて楽しいですよ。服のデザインも布を選んで素敵なものができました。かおりちゃんとみらいちゃんはおうちタイプの車を作りました。かおりちゃんはいろんな素材を組み合わせてユニークな形の家を作りました。走らせると、すぐにひっくり返るので、おもりとして電池をつけました。すると、安定して走らせることができました。みらいちゃんはいろんなものをどんどんくっつけて大きなおうちになっていきましたが、最後には取り外してシンプルになっていました。途中で布を出すと大きな布が珍しいのか、何人かの子が目を輝かせて興奮し、箱から布を引き出し、体に巻いたり、私に目隠しをしたり、布を投げあったりとちょっとした興奮状態になっていました。布と、長いペーパー芯を持って走りまわっていた子の芯がゆうきくんに当たってしまい、物静かなゆうきくんは一言、「あの〜、静かにさせてもらえないでしょうか」と丁寧に訴えてくれました。おかげで、興奮状態は収まり、またそれぞれ自分の作業に戻りました。ゆうきくんはいろんな形の容器を組み合わせてかっこいい車を作りました。キラキラシールも貼ってデザインを楽しんでいました。みなちゃんは工作からしました。うーんと悩んでいましたが、決まるとそれからの作業は早く、すぐに出来上がりました。後半は絵の課題もしました。ビー玉を転がして、バックを作り、運動会の絵を描きました。工作では輪ゴムつなぎのできない子が多く、つなぎ方を練習しました。長くつないでゴムとび遊びなども楽しんでほしいと思います。
26日(水2,4)
ゆきちゃんは早くに来たので、しばらく一人だけだったのですが、お箸が転んでも笑うような感じで、ビー玉が転がるだけでもおもしろーいとコロコロと笑っていました。「ビー玉の転がし絵」から始め、運動会の絵を描きました。人を描くのは難しいなあと敬遠しがちで、それでも、応援する人を3人描きました。何を応援しているのか考えてみようか誘ったのですが、もうそれ以上は描きたくないと言って工作を始めました。みずきちゃんも「ビー玉の転がし絵」から始めました。スプーンで自分の思う方向へ動かしてみたり、工夫して線を引いていました。運動会の絵を描き、貼りました。応援する人、走る人、丁寧に描けました。後半は工作をしましたが、お友達にも興味があるので、あちらこちらに行き、なかなか自分の作業がはかどりません。でも作りたい意欲はいっぱいで、最後まで残って仕上げました。手は抜かず、いろいろ考えて作っていました。すみれちゃんは課題はやりたくないようで、何をしようかなあと長い間考えてました。さんざん悩んで「赤いお花が描きたい」というので、ベランダに行きましたがあまり数がありません。ミニバラを選んで絵の具で描きました。しっかり観察して描けています。全体のバランスもよくいい絵になりました。たいちくん、ゆうかちゃん(F)、ゆうかちゃん(K)、かなたくん、振り替え出席のななちゃん、あやめちゃんは工作を選択しました。たいちくんは開閉できるプラスチック容器を使いかっこいい車を2台作りました。キラキラテープを貼って光るボディーです。ゆうかちゃん(K)はウサギ人形を作りました。布で可愛い顔ができました。2台分の基礎を作りましたが、1台は今度作ります。輪ゴムつなぎを練習し、発射台にはイラストを描きました。ゆうかちゃん(F)はたくさん作りたい!と張り切って3台分の基礎から作りました。1台は時間をかけて、女の子の人形を作りました。長い髪の子にしたいというので、毛糸で作る方法を覚えてもらいました。発射台作りでは、輪ゴムつなぎもできました。残り2台の車のデザインを急いでしました。カップにマーカーで模様を描きました。かなたくんはこの課題がかなり気に入ったようで、何度も何度も見本の車で遊んでいました。遊び方もいろいろ工夫してお友達とも関わりながら、楽しんでいました。どの工程も、つまづくことなく上手に作っていました。ななちゃんは車のデザイン工夫していました。いろんな素材を使って楽しい車になりました。あやめちゃんも箱を浮かしたり、運転席に運転手さんを乗せたりと凝ったつくりになっています。細かい作業も丁寧にできています。二人とも輪ゴムつなぎがまだ難しいので、一緒に作りました。
もあちゃんは前回別のクラスで見たなおちゃんの作品が忘れられないようで、夢に見たと言い、貝殻にビー玉を貼った作品をたくさん作りました。宝石箱のように開いたりできるよう工夫もしています。また、本で見たと言い、釘と磁石で綱引きする工作をしたいので、材料がほしいというので、磁石以外は用意しました。画用紙に絵を描き、タコ糸につるしてオーナメントのような飾りを作りました。釘は端についています。絵に色を塗ったほうがきれいだよと誘ってみましたが、「私は塗らないほうがきれいだと思うの」と言っていました。かすみちゃんはビー玉の絵から始めました。気に入った模様ができると、運動会の絵を描きました。応援する人や走る人が細かく描かれています。残った時間で自由工作をしました。プラスチックの空き容器で変わった形のものを作っていました。聞くと、それは「プラネタリウム」だそうです。ライトを入れるところもついていて、電球をともすと光が広がるようになっているそうです。そうたくんはおじいちゃんが畑で作ったという「ピーマン、サトイモ、サツマイモ」を持ってきて、それを絵にしました。色作りはセンスがあり、忠実に再現できています。表面の質感を出せるよう今日はがんばりました。ピーマンは凹凸を意識して影と光を描きいれました。サトイモは毛羽立った表面をドライウォッシュという技法で、描きました。サツマイモはひげの細さを出すのに、苦労して気に入るまで描き直しました。丸々とした立派な野菜たちが描けました。
28日(金)
えりちゃんは工作からしました。車のデザインを考え、発射台もうまく作れました。ゴムつなぎを一緒にしました。走らせるときにしっかりと台を抑えるのが難しかったり、手や足を前においてしまったりしてぶつかったりしますが、遊ぶうちに、抑えたり、バランスをとったりコツがつかめてくるでしょう。遊びの中で、身体能力が高まっていきます。ビー玉の転がし絵はビー玉をスプーンですくって、走る線を面白そうに見ていました。赤、青、黄のたくさんの線が描けて満足すると、誰を走らそうかと考えて絵を描きました。マーカーで旗や応援する人も描いて楽しい運動会の絵になりました。たけひさくん、すいちゃん、あみちゃんはともにビー玉の転がし絵から始めました。3人で、ビー玉1個から、「二つにしたら、ビー玉の追っかけこだ〜。三つ入れたらどうなるかなあ」などと、いろんな転がし方を楽しんでいました。たけひさくんは今日は元気で、積極的に作業していました。ビー玉の線ができると、別の紙に、ロケット、お母さん、肉まんの絵を描いてコラージュしました。工作はとても気に入り、まずは見本に近い形で作りました。発射台で走らせるよりも、手で動かしたいらしく、大きいのが作りたいといい、大型のトラックをイメージして二つ目を作りました。出来上がるとすぐに遊びたくて、ボンドが乾くのが待っていられないので、セロテープで固定しました。すいちゃんと、あみちゃんは走らせる人を何度も何度も書き直して、気に入ったポーズや、形にこだわって時間をかけていました。すいちゃんはキャラクターの運動会、あみちゃんは人間を丁寧にファッションにも凝って描いていました。しかもセリフ付きで、楽しい絵になりました。けいじろうくんはお母さんと一緒に作ったので、私のほうに、まだ、本当の姿が見えてきませんが、お母さんがいなくても、やっていけるように思います。できないことがあれば何ができないのか、それをクリアするにはどうすればいいのか、それはお母さんから離れてからしか先に進むことはできません。できないときに、時間がかかっても、自分で考える、失敗してみる、友達の様子を観察する、誰かに聞く、そうした回り道の経験をすることは子どもが自立していくのに必要なことです。工作は上手にできるのが目的でなく、自分の手で何かを作り上げる過程で、試行錯誤することに意味があります。そこから、見本とはなれて、アイデアを出したり、違うものに改良したりすることができるようになれば本当の力になってきているといえます。大人はもどかしくて見ていられないかもしれませんが、大人の役割は、子どもが作ったものを受け入れ、子どもの気持ちにより添うことです。上手にできたね。よく考えたね。とほめてあげて、作品を仲立ちとして言葉のキャッチボールをしていただけたらと思います。あやのちゃんはビー玉の転がし絵をして、大好きなカービーの運動会を描きました。カービーのキャラクターは熟知していて、上手に描くので、お友達が見に来るほどです。キャラクターの名前をみんなにも教えてくれました。次にマンガを描きたいと言い、ケント紙に鉛筆で下書きをしました。方眼定規を使い、正確に早くコマが描けるように練習しました。キャラクターの線はしっかりと描けています。ペン入れを始めると、インクが時々落ちてそれが気になるのか、途中でやめました。後はすいちゃんとあみちゃんと一緒にキャラクターを描いたりしていました。
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