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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)

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2005年06月

【6月前半の課題】
先月の子どもたちの様子を見て、今回は粘土を課題に取り上げました。粘土は乾く時間が取れないので、今まで課題にはしていませんでした。今回は少し変わった粘土クリームを作りました。クリーム状の粘土をクリーム絞り器具でデコレーションしたカップケーキを作ります。分量は紙粘土(500g入り)4分の1に対し水を大さじ1.5杯(22gほど)ビニール袋の中で混ぜます飾りは色とりどりのビーズです。絵の課題はろうそくを画材として描く「ひみつの絵」です。モチーフに白い花を用意しましたが、各題材は何でもいいのです。見えないのに、絵の具を塗ると見えてくるという不思議さ、面白さを感じてほしいと思います。お友達同士で秘密の暗号ごっこをしてもおもしろいですね。

1日(水1,3)
みんな始めての粘土クリームだったようで、真剣に混ぜていました。固かった粘土が柔らかくなる感触をたっぷりと楽しむのが第一の目的です。好きな絵の具を入れるのでひとり一色ずつ作るとたくさんの色ができます。お友達と交換してつくる=コミュニケーションをとるというのも目的のひとつです。粘土ができたら後は好きなように形作るだけです。簡単なようで、絞り方が悪いとどこかが破れてしまったり、小さな塊が残っていると絞り口が詰まったりといろんなアクシデントが起こります。ビニール袋をはさみで切るのもコツがいるのであちこちで「できない!」「爆発した!」「こっちきて!」と大騒ぎでした。ゆりこちゃん、ゆうりちゃん、ひかるちゃん、あいりちゃん、振り替え出席のみづきちゃんは丁寧に作業していました。それぞれ自分のアイデアで、飾り付けを楽しんでいました。あいりちゃんは途中までは順調に進めていました。手が止まっているので「どうしたの」と聞くと「何色にしようかと思って」と考えていました。そのうちお母さんが迎えに来て一緒に作りました。秘密の絵も小さいのを一枚描きました。ともひろくんは粘土クリームが気に入ったようです。お友達がひみつの絵を描きだすと、水を多めに入れた絵の具に興味を持ち色水を作りました。もみもみしていた二つ目の粘土クリームを、「これ、ここに入れたい」というので、「入れると形がなくなって全部どろどろになっちゃうよ。何か形のあるものの方が持って帰れるよ」と言ったのですが、どうしても入れたかったらしく、自分で袋を破って、入れていました。とても気持ちよさそうな顔でした。かおる君はクリーム作りが面白いようで2色作りました。ようへいくんは粘土クリームを作った後、秘密の絵も描きました。りょうきくんは、はいってきた瞬間に「今日やること決めて来た」と言い、虹色クワガタのレプリカを見せてくれました。粘土があると解かるとそれでヘラクレスオオカブトを作りました。金色のビーズで羽部分をぎっしりと埋めました。形もよくできています。振り替え出席のかなたくん、そうたくんも粘土クリームを楽しんで作っていました。かなたくんはモチーフの花を見て、秘密の絵も描きました。そうたくんはロケットを描いていました。しんごくんは粘土のケーキに自分の年の数だけろうそくをさしたかったようです。秘密の絵は気に入ったようで、数枚描いていました。ラブレターのような文面があったので「これってラブレターなの?」と聞くと「違う」といって隠してしまいました。ようへいくんがそっと「あのな、おにいちゃん、○○ちゃんのことすきやねん」と教えてくれました。

4日(土)
りゅういちくんは粘土にはあまり興味はなかったようです。ろうそくを使った「ひみつの絵」は「学校でやったからもういいわ。」と言い自由工作をしました。本を見てビー玉ラリーゲームを作りました。針金、画用紙などを使いひとりで作りました。ひとみちゃん、かのんちゃん、ほのかちゃん、ちひろちゃんは粘土のクリーム作りを楽しみました。ちひろちゃんはオレンジと緑を混ぜました。最初は汚い感じだったのがよーく混ぜているうちにチョコレート色になってきました。するとみんながうらやましそうに「いいなー、チョコレート色!ほしいなー」と一番人気の色になりました。ひとみちゃんはオレンジ色で作り「わたしにんじんケーキにする!」かのんちゃんとほのかちゃんは黄色を選び「レモンケーキもおいしいよ」とお話も弾みました。ほのかちゃんは余った時間で、粘土で立体造形をし、布でトマトを作りました。かのんちゃんも「おねえちゃんといっしょ」が好きなので同じように粘土で猫を作り、布でクッションを作りました。ちひろちゃんもかのんちゃんの横で粘土造形をしました。振り替え出席のゆうりちゃん、ひかるちゃん、かおるくんは前回もしましたが楽しかったのか今回も粘土クリームを作りました。ゆうりちゃんは後半はお休みだったときの課題「顔」を描きました。ゆうりちゃんはじっくり考えて描くタイプなので、鏡を持ったままじっとしている時間があります。かおる君はそれを不思議に思うようで「お姉ちゃんが動かない」と何度か言いに来てくれました。ゆうりちゃんは「難しい」といいながらも少しずつ描き進めました。パステルで肌を塗るときは顔の凹凸も意識して濃さを調節して描いたのでとても立体感のある絵に仕上がりました。かおるくんはろうそくで一枚絵を描き、2枚目は途中で飽きたようで、部屋の中をぐるぐると回り始めました。それで粘土ケーキの材料のとしておいていた発泡スチロールの緩衝材を渡して、「はんこみたいに絵が描けるよ」と誘うととても喜んで、絵の具をつけてぺたんぺたんと押しました、押しながら「2階建てのバス、3階建てのバス、・・・」とお話しながら描きすすめ6階建てのバスの絵になりました。ひかるちゃんは要領を覚えたので、一人でどんどん粘土クリームを作り、二つケーキを作りました。

8日(水2,4)
こうすけくん、ひでのりくんは今日の課題は気に入ってくれたようです。なおきくん、りょうくん、さとしくん、りょうたろうくんとともに粘土クリームを作りました。こうすけくんは自分のがほぼ出来上がるとなおきくんの作っていた、ビーズのおもちゃ作りのアドバイスしたりしていました。ひでのりくんは「家で作ったことあるよ」とお話してくれました。今日は自分のためのケーキを作り、ろうそくを6本数えて立てました。ひみつのカードも描きました。残った絵の具で画用紙いっぱいに色を塗っていました。いろんな色が混ざって、渋みのあるいい色を作っていました。なおきくん、りょうくんは粘土クリームのケーキを作った後、いろんな容器にビーズを入れておもちゃを作りました。なおきくんも、りょうくんもそれぞれに自分のアイデアで作りました。さとしくんはビーズの飾り付けがとても丁寧です。色や形をよく考えていました。出来上がったケーキをドライヤーで乾かしていました。ろうそくの秘密のカードも作りました。りょうたろうくんも順調にケーキを作りました。時々窓辺にりょうくんと座ってお話していました。蝶など虫が飛んでくると、本物がやってきたと嬉しそうでした。本箱の間にいつの間にか入り込んで本を読んだりもしていました。振り替え出席のりょうきくんは「今日はクリーム作る」と課題をしました。ケーキにカバーをつけたり、いろんな容器を加工して自由工作もしていました。振り替え出席のしんごくん、ようへくんももう一度粘土クリームのケーキを作りました。しんごくんはクリームを作りながらぐるぐると部屋のなかをまわったり、部屋においてある、ビー玉やボールを見つけては階段で転がしたりと忙しそうに動き回っていました。後半やっと落ち着いて座って作業し始めました。粘土の袋を力いっぱい押さえすぎて爆発させると新しいのをほしがるのですが、中身を別の袋に入れ替えるようにとお話ししました。失敗したらどうしてそうなったのか考え、事後処理と、次にどう展開するかを自分の頭で考えようということを話しながら、一緒に進めていきました。最後に紙粘土でヘラクレスオオカブトを作りました。ようへいくんはクリームを丁寧に作りました。紙粘土で、飛行機を二つ作りました。色は塗りたくないと言っていましたが、こちらで絵の具を用意して、好きな色を聞いて筆を持たせると自分で塗っていました。かっこいい飛行機になりました。

10日(金)
見本のクリームパフェに「わーい」とみんな興味を示してくれました。あゆむくんは最初ははずかしそうにしていましたが、クリームをこねて作り出すと、楽しかったのか4つも作りました。ろうそくの絵も描きました。ビーズを楽しそうに容器に入れて遊んでいたのでおもちゃ作りに発展させました。まほちゃんちほちゃんは並んで作りました。クリーム作り、ビーズの飾りつけも楽しみました。まほちゃんはコーヒーも飲めるよとお話してくれました。ろうそくの絵も描きました。ちほちゃんは2枚描きました。すみれちゃんは幼稚園のお友達が体験で参加していたので、並んで作りました。粘土のパフェはとても喜んで作っていました。粘土クリームの色を2色混ぜてみたり工夫していました。大きな画用紙に色鉛筆で絵も描きました。かなたくんは前回も作りましたが、粘土クリームのパフェを作りました。後半はお休みだったときの課題「顔」を描きました。最初は「えー、顔なんて描けないよ」としりごみしていたのですが、「とっても上手に描ける方法があるから大丈夫だよ」誘うと描き始めました。ひとつとひとつのパーツを鏡で観察しながら描きました。瞳の形、口は上唇と、下唇からできてることなどよく見ました。力強く描けています。自分でも満足できた作品に仕上がったようです。まきちゃんはクリーム作り、ビーズの飾りつけも楽しそうでした。お友達の様子もよく観察していて、自由工作で、ビーズのおもちゃを作りました。ろうそくの「ひみつの絵」も描きました。おとなしいのですが、自分のしたいことを私にはっきりと伝えてくれ、しっかりしています。今日から入会のたいちくんとだいきくんも興味を持って粘土クリームを作りました。たいちくんはお話もよくしてくれて、自分のペースで作っていけます。お友達ともよく関わっています。ビーズを使ったおもちゃも作りました。積極的でカッターナイフも1人で使おうとするのですが、使い方がまだわかっていないので、使う時には声をかけてねと話しました。ビーズのおもちゃも作りました。だいきくんは口数は少ないもののよく見てしっかりと作業できています。粘土のパフェ作りは楽しそうでした。ろうそくによる「ひみつの絵」は絵の具と水の調整を感覚でわかってもらえればいいと思っています。今すぐに上手にできなくても何度も絵の具とふれあううちに自然と覚えていけます。体験の方一名ありました。

【6月後半の課題】
絵画は「あじさい」です。工作は輪ゴム使った動くおもちゃです。紙コップに対し、単2の電池が一番大きさと重さが適しています。が、使用済み電池の数があまりなかったので、今回は何人かの子は単3の電池に紙を巻いて大きさを調整しています。もし動きが悪ければおうちで変えてください。単1は紙コップにつかえてしまいますが、大きい容器には向いています。動力部分はいろいろおうちでも実験してみてください。見本は季節柄カタツムリですが、自分で自由にアレンジしてももちろん構いません。

15日(水1,3)
ゆりこちゃんは「二つ作るよ」と張り切って作りました。小学生なので、電池の紙巻きに挑戦してほしかったのですが「いや」と言って単2の電池を作って作りました。カタツムリの模様はよく考えてきれいな色で塗っていました。ともひろくんは絵の具で絵を前半に2枚描きました。自由工作をしたいと言って材料を集めて作り始めました。お友達が虫を作っているのをみて、興味を持ち、虫の絵を描きたいと私に言いに来ました。画用紙を渡しましたが、「描けない。描きたい。でも描けない。だから先生描いて」というので、まず図鑑の中からどの虫がいいのか選んでもらいました。3本角のあるカブトムシに決めたので、まず角から描きました。ひとつ描くたびに「描けない」というので次は顔の形、体の形、足と、順番に少しずつ描きました。大きく堂々といい絵になりました。描いたとおりにはさみで切り取りたかったらしいのですが、線が細いので難しく、それでも自分のなかの目標に向かってはさみを進めていました。ゆうりちゃんはあじさいを描きました。最初は花瓶を描いていたのですが消して、花を画面いっぱいに構図を取って描きました。次回また続きをします。ひかるちゃんは工作をしました。単3電池に紙を巻きました。微妙な加減でなかなか動きがうまくいかなくて、どこがまずいのか私も手伝ってみました。カタツムリのデザインもあれこれ悩みながら描いていて、時間が足りなかったので次回また続きをします。かおるくんはお母さんと一緒に亀の絵を描いてから、工作をしました。かおるくんは退屈したり、次にすることがわからないと部屋の中をくるくると回りだすのですぐにわかります。輪ゴムを結び目を作ったり難しいところは一緒に作りました。はさみで円を切るのはまだ難しいようですが、自分で切ろうとする積極性があります。カタツムリのデザインも自分で考えて描きました。しんごくんは単2の電池が使いたかったようですが小学生なので、紙巻きに挑戦してもらいました。ところが1回で仕掛けがうまく動かないと、「えー、もういややー」と諦めが早いので、コップに当たっているところがないか確かめて、もう一度巻きなおしてみようよと誘いながら進めていきました。気があちこちに行くようで、前回作った粘土のカブトムシをさわりに行き、「あー、角が折れたー。もうあかんわ、これ」とこちらも途中のままで、お友達の工作を見たり、図鑑を一緒に見たりしていました。りょうきくんのカブトムシのデザインが気に入って同じように描きました。りょうきくんはしんごくんと一緒に作り始めました。仕掛けもまあまあうまくいって、「ぼくはカタツムリなんて作らないよ」と大好きなカブトムシのデザインにしました。「足が当たって動かない」というので、どうすればいいのか一緒に考え「曲げればいいのでは?」と結論がでました。あいりちゃんはゆっくりとカタツムリのデザインをしていました。時間が少なかったけれどよく観察してあじさいの絵も描きました。一つ一つの花をよく見て描けています。色は家で塗ることにしました。ようへいくんは「できない、作れない」を連呼していましたが。円を描いたり、切ったりと少しずつしました。グルグルの渦巻き模様も難しいようで、途中までは1人で描き、後の残り半分は一緒に描きました。色は塗りたくないというのできらきらテープを貼りました。しんごくん達が描いていたカブトムシを真似て絵も描きました。振り替え出席のそうたくんは「自由工作をするから、図鑑を出して」「ビーズがほしいんだけど」「プラバンはある?」と頭の中の完成品を目指して、材料を集め、作っていました。トンボと、カブトムシはなかなかリアルな形態でみんなの注目の的でした。

22日(水、2,4)
絵画モチーフのあじさいは「もう学校で描かされたー」という子が何人かいました。みんな工作から始めました。もとかずくんは早速動くカブトムシにしていました。折り紙でリアルに形態を再現していました。その後自由工作で「川えびをすくう網」を作っていました。持ち手をなぜかプラスチック容器をつないで作っていたので強度が弱いことを伝えると、水が抜けるように網を張ったりよく考えてアイデアを出すので、「すごい、すごい」と感心するとちょっと恥ずかしそうに笑っていました。残った時間であじさいの絵も描きました。一人ですばやく用意をして色を出し、こちらが説明する間もなく絵の具を重ねていきました。花の様子がよくわかるようにひとつとって見せるとよく観察して描いていました。色の作り方が上手です。ななこちゃんは工作の仕掛けが出来上がると図鑑を見ながら葉っぱに止まった幼虫をモチーフにして描いていました。おうちでも飼っているとお話してくれました。なおきくんの作っていたゲームに、ヒントを得て幼虫が進むゲームにしました。こうすけくんは自由工作にすると言い、輪ゴムを動力にして回転するおもちゃを作りました。最初は手に持ったまま動かすものでしたが、箱に固定して遊ぶように改良しさらにどの位置にすればうまく回るかなど試行錯誤を繰り返し、いいものに仕上がっていきました。口癖のように「だめだ、うまくいかない」を連発していましたが、そのたびに声をかけ、少しフォローするとまた持ち直して自分で考え始めるといった感じでした。考える力が育っています。ひでのり君も自分で考えるのが好きなタイプです。ガムテープの芯を持ってきてそこにゴム動力をつけて「動くヨット」を作っていました。つける数や位置も自分で試行錯誤して作っていました。ひでのりくんはいつも黙々と作るのでこちらから時々進み具合を尋ねます。ヨットは帆をつけて完成しました。その後「ビー玉ちょうだい」と言ってビー玉コースを作っていました。なおきくんは絵も工作もいやだといいます。輪ゴムを飛ばして遊んだり電池を転がしたりしているうちに、輪ゴムの動力なしに、紙コップの中で電池を転がして動かすことを発見しました。「見て見て、これでも動くやん」ととても嬉しそうでした。そういう原理で遊ぶおもちゃがあるので、そのゲーム板を作るよう勧めたところ気に入ってどんどん複雑なルールを書き込んでいました。漢字は好きなようで、難しくて書けない字は私に聞いて書いていました。りょうくんは課題の工作をしていましたがなおきくんのすることに興味を持ち、同じように紙コップのコマを作ると、ゲーム板を作りました。「ゴール」という文字は逆さになっていますが、自分で書きました。おかしいということに気がつき、「これちがう」と言いに来ましたが「ちゃんとゴールってわかるからいいよ」と答えました。字はまだあまり描けないので色の違いでできるゲームを作りました。さとしくんとりょうたろうくんは単3の電池しか残っていなかったので、紙を巻いて動力を作りました。うまくいって、さとしくんは「馬」りょうたろうくんは「人」をモチーフにして仕上げました。残った時間で何をしようかと迷っていたので、あじさいを描くこと勧めると「絵の具はいやだ」とふたりとも渋ります。そこで、コピー用紙を使い、葉をフロッタージュし、「はっぱだけ描いてみよう」と誘うとのってきてくれました。さとしくんは、見て描きました。いい感じの葉ができたので、次にコピー用紙全面に花の色を塗り、花の色の紙を作りました。一色じゃなくいろんな色が混じっているよと実際の花の色を観察してもらいました。いい感じの色ができたところで、葉と花をコラージュして作品に仕上げました。りょうたろうくんはピンクのあじさい、さとしくんはブルーのアジサイに仕上げました。本日体験の方一名おられました。

24日(金)
すみれちゃんは「チューリップが描きたい」と言って大きなチューリップ、続いてひまわりの絵も描きました。「あじさいの花があるからこれも描いてみない?」と誘うとよく見て描いていました。残りの時間で折り紙でクリスマスツリーを作りました。「きれいに飾りも描いてね。」と言うといろんな飾りを考えて描き、とてもにぎやかなツリーになりました。かなた君はあじさいの絵を描きました。ガクの色を作り、丁寧に描いた後、花、おしべ、めしべを観察して色を作り、描き進めました。特徴をしっかり捉えて描けました。残りの時間で、自分で考えたゲームを作りました。たいちくんはあじさいを描きました。色を作ると画面いっぱいに一粒のガクを描いて、「できた」と見せてくれました。画用紙を足して、「それをたくさん描くとあじさいらしくなるよ」と勧めるとどんどん描きました。花の様子もよく観察して描きました。絵の具を気に入っていて、「この黄色も使ってみたい」というので葉と、葉脈を描くよう勧めました。じっくり描いたので、残り時間が余りありませんでしたが、カタツムリのおもちゃも作りました。仕上げはおうちでします。まほちゃん、ちほちゃん、みづきちゃんは3人並んでカタツムリを作りました。まほちゃんとみづきちゃんは単3電池に紙を巻いた、ゴム動力の仕掛けはうまくいきました。ちほちゃんもがんばって作りましたが、滑らかに丸くできなかったので、最終的には単2の電池を使いました。カタツムリのデザインは3人とも時間をかけて、それぞれ楽しく個性的な絵を描いていました。途中からまきちゃんも混じって作りました。輪ゴムを結んだり、難しいこともありましたが、積極的に創作活動できています。だいき(橋)くんはあじさいを描きました。一つ一つ丁寧にガク、花、おしべなど観察し、画面に自由に描いていました。色も自分の意思できれいな色を作りました。音楽が聞こえてきそうなリズミカルなタッチで描かれており、お部屋に飾ると楽しい気分になる絵です。お母さんから「写実的に描けていなくてもよいのか」という主旨のご質問がありました。自分の目で見て、確かめたからこそ出てくる、アジサイの感じがよく出ています。大人には抽象絵画にしか見えないけれど、子どもが感じて表現したものを丸ごと受け入れて、子どもの心に寄り添い共感してみてください。こどもの造形芸術で大切にしたいことは、自分自身を肯定できること、自己決定できることです。それは愛する人に、認めてもらう安心感のなかで育ちます。そして次に自分自身が他者を受け入れることができるようになります。このアトリエでは、自分で行動して気づいていくこと、お友達との関わりの中で積極的に活動できる場所であることを大事にしています。課題はあくまでもそのきっかけにすぎないと考えてください。後半はカタツムリの工作をしました。電池の紙巻もがんばっていました。残念ながら今ひとつうまく動かなかったので、最終的に単2の電池を使いました。お友達の様子もしっかり見ていて、最後にすみれちゃんが作っていたツリーをまねて作っていました。創作意欲に溢れているだいき(橋)くんでした。

25日(土)
りゅういち君、こうき君(上)は「作ったことあるしー」と工作の本を見て自由工作することにしました。二人が選んだのは「吹き矢」です。作り方をあまり読まずに、大体の見当で作るので、途中で行き詰まってしまいました。りゅういち君はもう一度はじめから作り直し、こうき君は自分でどんどんアレンジして作り進めていきました。それぞれに完成させました。お母さんが迎えにきてからも、二人で紙玉を吹いて遊んでいましたが、突然こうき君(上)がのどを詰まらせました。そして「飲んじゃった!」なんと紙玉を飲んでしまったのです。事故に至らず幸いでしたが、子どもはどんなことで事故を起こすかわかりません。私も気をつけて見守っていきたいと思います。だいき(上)君は単2電池がないことに機嫌を損ねて「工作いや、絵を描くのもいや」と、「いや、いや」モードから始まりました。机の上を飛び跳ね、梱包材の発泡スチロール粒を部屋中にばら撒いてしまったので、机の上を飛ぶのは危ないからだめ、散らかしたものは自分で片付けるようにと言いましたが、「いや」と言って材料置き場にあった長い、紙筒を手にはめ「剣だ」と振り回していました。「何も作りたくないならそれでもいいけれど、お友達の活動の邪魔をしたり、作品を壊してはだめ」とお話しました。そのうちお友達からブーイングが起こり、「誰の弟や」ということになってしまいました。こうきくん(上)は最初は「他人のふり」と言っていましたが「やっぱり僕がお兄ちゃんやから責任取るわ」と部屋中に散らかったものを片付け始めました。りゅういちくんも手伝ってくれました。だいき(上)くんは工作はしたいという気持ちはあるものの、「単3電池に紙を巻くのはいや」ということにこだわり先に進むことができない状態でした。自分の思い通りにことが運ばない時、それをどうクリアして次のステップに進めるかというのはすなわち生きる力なのですが、そこの力がまだついていないようです。いやだと騒いでみても、そこから先に進むことはできないことを体で感じてくれていれば、今日の日は無駄にはなりません。柔軟な発想や次を予測する思考能力をつけていくためにも、自分で考える時間をとりました。時々声をかけると「工作したい。でも電池を作るのはいや。先生が作ってよ」と「大きい電池を使いたい」ただそれだけに固執しているようでした。一時間が経過していたので、譲歩して私が見本用に作った電池を使うという提案をすると「作る」と言って活動を始めました。絵を描くときも紙コップに貼るものなので、みんなにも画用紙の端切れを使ってもらっていたのですが、「大きい画用紙がほしい」と形や大きさに固執していました。結局大きな画用紙の真ん中に描いて周りを切っていました。ひろゆきくんは慎重に紙を巻いて、動力部を作りました。デザインはひろゆき君らしく魚にしました。丁寧に絵を描いていました。こうきくん(浦)は長い紙筒に興味を持ち、糊で折り紙を貼っていきました。糊の塗り方を説明をしました。ついたくさん出しすぎていましたが、乾燥が悪いことに自分で気づき、そのうち薄く塗ることに気をつけて作っていました。大砲の戦車から、ひろゆきくんのアイデアでバズーカ砲になりました。持ち手をつけてかっこいいものに仕上がり、本人も満足そうでした。ひとみちゃんは絵が大好きで画用紙に4枚も描きました。お話になっていて、できた後、紙芝居のようにお話してくれました。折り紙でプレゼントを作り私にくれました。自分の世界をしっかりと持っているひとみちゃんです。ほのかちゃんは前半は課題の工作を仕上げ、後半は猫の面白い帽子型おもちゃを作っていました。ひとりでどんどんとアイデアを出し、作っています。かのんちゃんとちひろちゃんは並んで作りました。電池に紙を巻くのが大変そうだとみて、かのんちゃんがちひろちゃんの分を巻いてあげたりと、お世話好きのかのんちゃんです。でも「ちひろちゃんも自分で作れるからね」とやんわりとちひろちゃんがひとりで作業できるようにもっていきました。カタツムリのデザインはふたりとも楽しんで描いていました。かのんちゃんはマーカーで楽しい絵を描きました。ちひろちゃんは一枚は、マーカーで絵を描き、もう一枚はキラキラテープが気に入って長い間貼っていました。ゆうやくんは工作をしながらもついだいきくん(上)の誘いにのってしまいます。エスカレートしてきたら離して「それぞれ自分の作業をしようね」ということになります。ゆうやくんは課題の動力部ができると「あ、そうだ」と言って材料置き場から。ガムテープの芯とティッシュの箱で車を作り始めました。でもテープで固定してしまい、動きません。困っているようだったので、単一電池を渡してこれで作るようにと言うと、すぐに理解し、紙コップをティッシュの箱に置き換えた動く車を作りました。課題を発展させて作った好例の作品となりました。



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