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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
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2005年07月
【7月前半の課題】
絵の課題は「鉢植えのパイナップル」です。お馴染みの果物ですがどんな風に実がなっているかは想像しにくい果物ですよね。珍しいのでモチーフにしました。工作は「ポリジェット」です。見本はお魚タイプですが、飛行機やロケットにもアレンジができます。よく飛ぶので、キャッチボールしたり、輪くぐりゲームにしたりして遊んでください。
6日(水、1、3)
ゆうりちゃんはとても凝ったデザインで素敵なポリジェットができたのですが膨らませてみるとすぐに空気が抜けていきます。ショックを受けつつも2度3度と新しい袋で根気よくやり直してもうまくいきません。(材料がかさ袋なので、たまにはずれがあります)最後はなんとかできました。ひかるちゃんは時間をかけてきれいな模様を描きました。膨らませると空気が漏れています。後ろに少し小さな穴が開いていたのでそこをテープでふさぐとうまく膨らみました。かおるくんはみんなの作っているものを見てからポリジェットを作りました。絵を描いたりシールを貼ったり楽しみました。途中からとても眠たそうになってきて、仕上げのおもり用のビニールテープを貼る時には目がトロントロンになっていました。そしてとうとうポリジェットを抱いたまま眠ってしまいました。20分ほどして起きると元気に輪くぐりゲームをして遊び、新聞で輪を作りました。ゆりこちゃんはポリジェットを作りました。デザインもきれいです。膨らませもうまくできました。残りの時間で七夕のオリジナル短冊を作りました。自分のお願いと、世界平和を祈るお願いの二つを作りました。ともひろくんはビー玉を持ってきて、「ビー玉コースを作る」と材料を集めました。他のことにも気がいって、虫の図鑑を見たりベランダに出てみたり、ポリジェットで遊んだりと大忙しです。ダンボールで虫を作るといい、かぶととクワガタの絵を描き、シールを貼ってぴかぴかの虫ができました。後半、ビー玉コースの仕上げをしました。しんごくんとようへいくんはパイナップルを描きました。ようへいくんはパステル調のきれいな緑色で描きました。素直にお話を聞いてくれるので、どんどん筆も進み、画用紙2枚をつないだ大きく立派なパイナップルが描けました。しんごくんは植木鉢から描きました。少し描いてはお友達の様子を見に行くのでなかなか筆は進みませんでした。鉛筆で下絵を描きたいと言い、途中まで描きましたが、半分から上は絵の具で一気に描いていきました。複雑な形なので、葉、実をひとつの塊と捉え、細部は後から書き加えていく方法をこちらで提案しました。描く順や、色はこだわりがあって自分で考えて進めていました。あいりちゃんはポリジェットを作りました。空気を入れるのは難しかったようなので手伝いました。後半はパイナップルを描きました。緑色の絵の具がなくなってしまったので、青と黄色で色を作りました。それがかえって個性的な好い色味が出ています。形もしっかり観察して描けました。振り替え出席のそうたくんはポリジェットを作りました。一つ目は空気漏れがしてうまくいかなかったので2個目は膨らませてからデザインを施しました。後半はボールを作りたいというので、牛乳パックを短冊状に切り、それを球形に形作っていきました。白の紙テープで全体を整え絵を描いていきました。とてもうまくできました。振り替え出席のこうすけくんは「七夕の飾りを作るから折り紙をちょうだい」とたくさんの飾りを作りました。そうして私にもいくつかくれました。途中でともひろくんのビー玉コースを見て、作りかけましたが、途中でやめてポリジェットを作りました。空気を入れるのは難しいようでした。模様は気に入ったようで「みてみて!」と見せに来てくれました。
8日(金)
まほちゃん、ちほちゃんは並んでポリジェットを作りました。マーカーでカラフルに絵を描きました。ちほちゃんは空気を入れるのは難しかったので手伝いました。二人とも気に入って二つ、三つと作っていました。みづきちゃんはシールや、マーカーで工夫を凝らしたデザインでポリジェットを作りました。残念なことに空気漏れがして2回作り直しました。後半はパイナップルの絵を描きました。さわやかな色で描いたので夏に飾るのにぴったりの絵になりました。すみれちゃんはポリジェットを作った後、パイナップルを描きました。見て描くというよりすでに頭にインプットされているイメージで描いています。パイナップルは黄色という概念があるので、実の色は黄色、皮の特徴もばってんで表現しています。自分自身で既成概念を崩して描いていけるようもっていきたいと思っています。最後は折り紙工作をしました。たいちくんはすみれちゃんと仲良くおはなししながら作りました。パイナップルはよく観察して色作りをしました。丁寧に描いた誠実さが伝わってきます。あゆむくんはポリジェットを作りました。空気を入れるのはまだ難しいので、お母さんにしてもらいました。輪くぐりゲーム用の輪も作りました。後半はパイナップルの絵も描きました。観察して写実的に描くということより、パイナップルの不思議な形を面白いと感じ、葉の線と実の塊、模様の丸などを意識して描ければ上出来です。まず、色を作る、筆で塗る、ということを楽しんでほしいと思っています。まきちゃんはポリジェットを作りました。デザインは楽しく描けたようです。後半はパイナップルを描きました。大きく堂々とした絵です。色作りも上手です。花瓶のデザインも素敵です。観察もよくできて、個性的で面白い作品になりました。だいきくん(橋)はパイナップルの絵を描きました。よく見て自分の表現ができています。色作りも上手です。大きく画用紙2枚にわたって描きました。ポリジェットも作りました。お友達の様子もよく見ていて、最後に折り紙工作もしました。振り替え出席のひとみちゃんはポリジェットから作りました。マーカーやカラーテープでデザインを楽しみました。後半はパイナップルの絵も描きました。よく見てじっくりと観察しました。鉢の中に植わっている様子や、お水をもらっている表現などイメージを広げて楽しい絵になりました。
9日(土)
りゅういちくんは一番にやってきて、ポリジェットの見本で遊びました。輪をくぐらせるのは難しいのですがさすがに小学生、とても上手に投げていました。得意の絵を描いて作りました。輪を作るために新聞を細く巻くとそれが気に入って二つ作りこうきくん(上)と遊びました。こうきくん(上)は工作の本を見てまず材料があるか確認して「魚釣りゲーム」を作ることにしました。遊んでいるうちにだんだん改良され最後は剣になりました。だいき(上)くんは課題のポリジェットを作りました。うまく膨らみましたが止めるのは難しかったので手伝いました。「それちゃんと置いておいて」と言い、次はパイナップルの絵を描きました。まず少し小さめの実を描き、次に上下の葉を描き、実の模様もよく観察しました。余白があいた画面が絵の具で汚れたというので、「じゃあテーブルを描いてみようか」と誘うと室内の様子を描き始めました。色使いもよく、じっくりと落ちついた印象の静物画になりました。今日はすばらしく集中していて描いている間、一歩も動きませんでした。ひろゆきくんはポリジェットを作りました。空気を入れても止めるというのは難しいようで、手伝いました。残った時間で何か他のものを作ろうと工作の本を見ていましたがなかなか決まりませんでした。こうきくん(浦)はポリジェットを作りました。輪くぐりの輪も新聞を丸めて作りました。細くするのは難しかったけれどがんばって巻きました。出来上がって遊んでいるうちにポリジエットは割れてしまいました。輪を変形させて「戦車を作りたい」というので好きな大きさの箱を選んでもらいました。大砲部分が重く、前につんのめってしまうので電池を後ろに入れて調整しました。ゆうやくんはパイナップルを描きました。大きな実を描いたので画用紙が足りなくなり上下左右に画用紙を足し、特大サイズの絵になりました。最後に実の模様を描くところで集中力が切れたのか雑に描いてしまったので、やり直しました。絵の具を出す量が少なく、しゃぶしゃぶした感じになりがちなので絵の具の粘度を確かめながら多めに作るように進めました。一時間半たっぷりかけて描きました。ちひろちゃんはかのんちゃんがお休みで心細そうでした。ポリジエットを作りましたがセロテープを取る時に指をかすってしまい泣いてしまいました。血も出ていませんでしたが、気持ちが弱っていたのでしょう。かのんちゃんがいるときの様子とはぜんぜん違うのでびっくりしました。後半はパイナップルの絵を描きました。実、葉などの部分を少しずつしっかり描けました。最後は好きな花瓶を描いていいよ。というとピンク色で残りの画面いっぱいに花瓶を描きました。振り替え出席のあゆむくんは前回と同じポリジェットを作りました。お休みだったときの課題「ゴム動力のおもちゃ」も作りました。最後に絵を描きました。「いるか」がモチーフとしてあがっていたのでそこから話を引き出して「いるかとさめのいる海」という絵を描きました。大人から見るとただぐるぐると線が描かれているだけですが、この年齢の子にはよくある表現です。大人が見て、いるかやさめと判別できるかどうかは重要ではありません。描いている時に話をしながら自分自身のイメージに自信を持たせ、そこから発想を広げていけるようリードしていくことが大人の役割です。私が「何を描いたのかな?」と聞くのは会話の糸口を見つけるためであって本物そっくりに描けているかどうかを確かめるものではありません。表現というのは子ども自身が工夫し考える主体的な行為です。大人は共感しながら語り合うことが大事です。自分が何を描こうとしているのか、何を描きたいのか自分自身で気づき、表現方法を発見するための働きかけをするのが大人の仕事です。本物を見て描くという行為は絵を描くという活動において大切な視覚体験と触覚体験を促すものです。観察の活動は視覚と触覚を鋭敏に育てる上で大切で、意図的に磨いていかなければなりません。決して巷に溢れるイラストの絵がいい絵だと特に幼児期のこどもに認識させるようなことをしてはいけません。本人の頭と手でイメージして描いたものを否定せず、共感して想像力を引き出してあげましょう。親の役割は子どもに寄り添い共感することです。そこから自立の芽が育ちます。
13日(水2,4)
もとかずくんはポリジェットを作りました。袋に空気を入れるのも難しそうでしたががんばって作りました。後半は自由工作でいろんな素材を合体させて不思議なおもちゃを作っていました。ななこちゃんはかっこいいデザインのポリジェットを作りましたが。残念ながら空気が抜けてしまいました。後半はパイナップルを描きました。画材は本人の希望でパステルを使いました。淡いさわやかな色合いが初夏にふさわしい絵になりました。観察もよくできています。こうすけくんとひでのりくんは自由工作をしました。こうすけくんは牛乳パックを使い紙ばねを作り「びっくりおもちゃ」を作りました。自分でアイデアを出しどんどん作って遊んでいました。ひでのりくんは魚釣りのおもちゃを作りました。釣竿に魚を引っ掛ける部分がついていなかったので「つけなくていいの?」と聞くとこれでいいとの事でした。なおきくんはポリジェットを作るのになかなか空気が入れられなくて苦労しました。空気が入ったらすばやくねじるのがコツです。おうちでも小さなポリ袋でいいので、練習してみて下さい。後半、男の子たちが集まり、折り紙に夢中になっていました。好きな色を探すのにめちゃくちゃに出してそのうちに周りの勢いに触発されて興奮したのか使わない折り紙までくしゃくしゃにしてばら撒くので注意しました。作品を作るなら、何枚使ってもいいけれど、みんなが使う折り紙なので大切に扱ってほしいと伝えました。りょうきくんはポリジェットを作りました。大好きなクワガタムシの形にしました。折り紙も大好きで後半はずっと折り紙を折っていました。いくつか好きな色を集めて、「家で作りたいから持って帰りたい」といいました。みんなが持って帰ってしまうとここで使う折り紙がなくなるので、家で作るときはおうちの人に買ってもらってねと伝えました。でもせっかく時間をかけて集めたので、今度来たとき作れるよう袋に入れて名前を描いてキープしておくことにしました。りょうくんはポリジェットをつくり、「わーい、バットだー」と喜んでいたので、小さな袋でボールも作りました。パイナップルの絵も描きました。一つ一つのパーツを塊で捉え、よく特徴をつかんで描けました。もう一枚自画像も描きました。服は好きな色にしました。手の指はたくさんありますが、描きながら「ほら、こんなにたくさん指があるねん」と自分で、意識して描いていました。「なおきくんの部屋にいて、部屋には輪ゴム鉄砲がある」というお話をしてくれました。ピンク色が鉄砲で、黄色が輪ゴムです。手や足は自分の体を確かめながら描きました。さとしくんはキラキラテープを使いかっこいいデザインのポリジェットを作りました。後半はパイナップルを描きました。自分で色を作り個性的ないい色が出ました。少しずつ丁寧に描き進めました。実の模様や、上と下の葉の長さがどう違うのかなど良く観察しました。りょうたろうくんはポリジェットのデザインを工夫して作っていました。後半は輪ゴムを弦にしたギターを作りました。最初は独自にペットボトルキャップと輪ゴムではじくと音が出るものを作っていたのですが、何がしたいのか見えてきたので、輪ゴムを切って1本の弦にするということを教えると後は1人で作っていきました。今日から入会のだいすけくんはポリジェットを作りました。空気を入れて袋をねじるという作業を一緒にしました。パイナップルの絵も描きました。絵が好きなようであれば自分の筆とパレット、絵の具を揃えると準備が早く描きやすいと思います。筆は平筆、丸筆、細筆があればよいでしょう。絵の具は赤、青、黄色、黒、白の5色あれば充分です。今日は黄色と青を混ぜて緑色を作ることから始めました水の調節のこと、筆の使い方を説明しました。しっかりと観察して描けました。少し残った時間で、お友達の様子を見てまわり、りょうたろうくんのギターを見て、同じように透明容器を使って、楽器を作りました。積極的に活動できています。振り替え出席のかなたくんはポリジェットを作りました。わっかの中に入れるのも面白くて遊びました。後半はパイナップルの絵を描きました。実の色は紫色を使いました。黒に近い緑なので見ようによってはそう感じたのかなと思います。落ち着いてよく観察して描いています。根本の部分の土の表現も独特で面白いです。自分でなぜそう見えているのかも説明してくれました。
【7月後半の課題】
暑い日が続きます。そこで涼しくなるようなテーマ「不思議な冷蔵庫」です。絵画、工作ミックスの課題です。二つ折りにした画用紙で冷蔵庫本体とし、中にはポケットをつけて好きなものを冷やします。紙工作の基本、折る、糊で貼り合わせるなどの技術を体験します。本体のデザイン、中身を考えるなどイメージを広げ想像力を高める要素があります。
20日(水1,3)
教室にすずめが入っていてびっくり!あいりちゃんと眺めて、珍しいからみんなにも見せてあげようと思って、窓を閉め切っていました。みんなが絵を描きだして、しばらくすると隠れていたすずめが飛び出してきました。しんごくんと、ようへいくんはすっかり興奮してしまって、奇声を上げながら追い掛け回し始めました。それで窓を開けてすずめにさよならをしました。ゆうりちゃん、ひかるちゃん、あいりちゃんは冷蔵庫のデザインを考えゆっくりとなかみの絵を描きました。ひかるちゃんが「銀色のくれよんないの?」と聞くので、メタリッククレヨンがあったのを思い出して、出すとみんな興味津々でよってきました。ひかるちゃんは全面銀色の冷蔵庫にしました。あいりちゃんも中の模様を楽しいデザインで描きました。中に入れるものはマーカーでしっかりと描けました。ゆうりちゃんはキラキラテープも使い素敵なデザインを考えていました。かおるくんは「海の絵」を描きました。スポイトも上手に使えるようになり、色も大変きれいに出ています。煙を出す船、魚も描きました。しっかりとしたイメージで描けています。折り紙で「飛行機を折りたい」というので一緒に折りました。キラキラテープで模様もつけました。描いた絵の船に格納庫をつけたしました。それが気に入って何度も遊んでいました。ようへいくんはくれよんのオレンジ色で冷蔵庫の色を塗っていました。スクラッチ技法で何度も描いたり消したり繰り返していました。そのうちかおる君のを見て、折り紙で飛行機を作りはじめました。そして、冷蔵庫は格納庫に変化しました。飛行機も2機折りました。しんごくんはすずめ騒動から少しもじっとしてなくて友達の様子を見たりさわったりするので何度か「落ち着いて坐って自分のことをしようね」とお話しました。冷蔵庫を作っていましたが、途中から飛行機作りに参加して格納庫に変わりました。でも最後には「やっぱり冷蔵庫にする」とメタリッククレヨンで模様を描きました。前面のスクラッチ模様はきれいに描けました。振り替え出席のそうたくんは黙々と課題に取り組んでいました。卵や野菜、オーソドックスな食材を描きました。ひとりで、どんどん進めていました。振り替え出席のひでのりくんはパイナップルを描きました。私が説明するまでもなく準備をして、描き始めていました。実の部分の観察を丁寧にしました。色の作り方も上手です。花瓶は自分でデザインしおしゃれな絵になりました。根を詰めて描いたので疲れたらしく、「疲れたー。折り紙していい?」と残りの時間は手裏剣を折ったりしてリラックスしました。
22日(金)
まほちゃん、ちほちゃん、みづきちゃんは冷蔵庫の課題に取り組みました。3人でいろいろおしゃべりしながら、中に入れるものも考えました。雪だるまやひよこなど面白いアイデアを出し合っていました。本体のデザインもよく考えて描いていました。すみれちゃんはポケットもつけて冷蔵庫の形を作りました。「残りは家でするから新しい絵が描きたい」と言うので紙を渡すと、フルーツパーフェの絵を描きました。いろんな果物を考えて丁寧に色鉛筆で塗りました。大きく上手に描けました。ミントの葉を飾ったところがおしゃれです。切り取って冷蔵庫に入れるのかなと思っていたら、裏にも虹の絵を大きく描いていました。最後にスクラッチをしました。あゆむくんは冷蔵庫の中身をアイスクリームにしました。折り紙で、折る、丸めるという基本動作で作品を作っていきました。たこの表現は面白いですね。上手に素材を扱えていました。まきちゃんは冷蔵庫のデザインがすてきです。いろんな色、形がうまく調和しています。発想ものびやかで気持ちのいい絵です。中身もよく考えて作っていました。たいちくんはスクラッチに興味を持って、力を込めて描いていました。筆圧がしっかりしているので仕上がりがきれいです。色の組み合わせも上手です。ダイナミックな色使いと繊細な線画のハーモニーが絶妙です。中身はおうちで作ることになりました。体験の方二人いました。
23日(土)
ゆうやくんは「今日何するの?」と元気にやってきましたが、前半は落ち着きがなく、カラーペンを投げたり、少し描いてはあちこちうろうろしていました。子どもらしいといえば確かにそうで、無邪気な感じなのですが、年齢から考えると突飛な行為だったので、カラーペンを投げる理由を尋ねたところ「学校でやって面白かったから」とのことでした。みんなが絵を描く道具なので、投げないでほしいということを伝えました。だいきくん(上)が来ると意気投合して今日はふたりペアで行動していました。見本の絵人形などが気に入ったようで、つり鉢の観葉植物の間に隠したりして、遊んでいました。これには男の子が敏感に反応して、みんな面白そうに仲間に加わっていました。後半はふたりとも落ち着いて、描き始めました。ゆうやくんは冷蔵庫や大根などの野菜もイメージで描くということをせず、百科事典を見て確かめて描いていました。だいきくん(上)はうまく描けないと、「もういやだ」と紙をぐちゃぐちゃにしてしまったりしながらも、ゆうやくんについて、まねっこしながら描いていました。スクラッチを始めるとふたりとも、黙々とクレヨンを塗り始めました。釘による線描もよく描けています。りゅういちくんとこうきくん(上)は自由工作をしました。りゅういちくんは「不思議なカード」と「上る人形」を作りました。こうきくん(上)は前回作った剣の改良版を作っていました。剣で画用紙のコマを飛ばすことに熱中していました。ひろゆきくんは見本の約4分の1のミニ冷蔵庫を作りました。中に入るものも当然ミニサイズで、職人芸のように時間をかけて作っていました。ひとみちゃんは「絵を描くの」と言い「おばけのマンション」を描きました。色使いもカラフルで楽しい絵になりました。後半は音の出るものを作りたいといって、マラカスを作りました。こうきくん(浦)のお布団が気になって、何度もさわりにいっていました。こうきくん(浦)は来た時から「眠い眠い」とほんとに眠たそうなので、プチプチマットで枕、掛け布団、敷布団のお布団セットを作りました。それをもってあちこち移動しながらプチお昼寝をし、後半は、「もう眠くないよ」と活動を始めました。図鑑を見て、「さめが作りたい」というので、小包の詰め物のマット出してあげると、それを使って作りました。目はビーズを差込み、くれよんやマーカーで色も塗って本物そっくりにできました。ほのかちゃんは面白いアイデアと、しっかりした筆致で冷蔵庫を作りました。普通の食材+ひみつのポケットには毒のジュースや気味の悪いものなど心のそこから冷えそうなものがはいっています。お友達の活動もよく見ています。りゅういちくんのカードを見て、もうひとつアイデアをひねった面白カードを作っていました。さらに、こうきくん(浦)のさめを見て、プチプチマットで亀を作りました。口が開くようにしたり、よく工夫できています。かのんちゃんも冷蔵庫を作りました。マーカーでたくさん絵を描きました。ひとみちゃんのを見て同じようにマラカスを作りました。最後にほのかちゃんと一緒にスクラッチもしました。絵が浮き出てくると「わー、すごーい」と喜んでいました。振り替え出席のひでのりくんも冷蔵庫を作りました。用事のため4時まででしたが、一生懸命ポケットを作り糊で貼り、中身を考え、積極的に取り組んでいました。
27日(水)
もとかずくんは「虫かご作りたい」と材料を探し始めました。透明のふたの閉まる容器がちょうどあったのでセロテープの芯を持ち手にして作りました。冷蔵庫の課題は「虫の家」になりました。かぶとやクワガタを描いてポケットに入れました。ななこちゃんは「動物のマンション」にしました。それぞれの住人にドラマがありとても素敵な作品に仕上がりました。ななこちゃんの家族も一緒に住んでいます。なおきくんは「ゲーム入れ」にするといってたくさんのゲームをポケットに入れました。スクラッチに興味を持って、表紙に時間をかけました。筆圧もしっかりしていて上手にできました。りょうくんもスクラッチに興味を持ってくれよんで一生懸命描いていました。ポケットを折ったり、中身の絵人形も自分で考えて描いていました。お話もよくしてくれます。伸びやかな発想で創作できています。りょうきくんは「課題はやりたくない」ということでしばらく何をするか考えていました。スクラッチには興味を持っていたのでチーズの空き箱にスクラッチ技法で絵を描き、コンパクトのようにモールで加工して開くように作りました。「中に物を入れたいから、くれよんがつかないようにしたい」というので、ビニールを貼る事にしました。出来上がりには満足したようです。振り替え出席のかなたくんはじっくりと時間をかけて表紙を描きました。筆圧が少し弱かったので少しがんばって塗ってもらいました。中身もあれこれ考えながら描きました。振り替え出席のだいきくん(橋)も課題の冷蔵庫を作りました。小さい窓をいくつも作りスクラッチをしました。中身の絵も自分で考えて作りました。もとかずくんの虫かごに興味を持ち、まねをして作りました。子どもにとってまねっこは大事なことです。お友達の様子をよく見ていて興味を持ったことは自分でもやってみる。そういう繰り返しの中で、どんどん自分なりの表現の幅が広がり、力が伸びていきます。積極的に活動できています。
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