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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)

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2007年02月

【2月前半の課題】
子どもたちにもすっかりなじみになってしまったバレンタインデー。善し悪しはさておき、大好きな人のことを考える、誰かに贈り物をして相手の喜ぶ笑顔が嬉しい・・・という気持ちを大事にしたいですね。絵の課題は「大好きな人(物)」工作は贈り物のバスケット。ワイヤーを軸にして毛糸を編んで作ります。ビーズも使います。出来上がったら入れるチョコレートも用意しました。そのままプレゼントにもできます。

7日(水1,3)
今日の課題を説明すると、「え〜、そしたら、絵を描く人はチョコレートもらわれへんの〜!」との声。「そんなことないよ、みんなに同じチョコレートあげるよ」というと「ア〜よかった」とホッとした様子で絵画選択の子どもたちは早速絵を描き始めました。ゆうりちゃんは木製の飛行機のおもちゃ、ゆりこちゃんはリサのぬいぐるみがモチーフです。これから絵を中心にやっていきたいということなので、最初は好きなものを好きな画材で描いてみることでそれぞれにあった方法を探っていこうと思っています。まずは何をどう描きたいかのか自分の気持ちを固めることが大事です。そして自分の気持ちに素直に描くことで、絵を描くことが自分を見つめる作業とリンクしていきます。技術は描く枚数を増やすことで自然と身についていきます。ふたりとも、構図を決め、全体のバランスを見ながら、形を整えていきました。ゆりこちゃんは色鉛筆で、バックを水玉模様にしたいと具体的に仕上がりのイメージを持って描いていきました。バランスを見ながら形をとるのに苦労していました。一番明るいところと一番暗いところを意識して描きました。次回は中間色を表現していきます。ゆうりちゃんは、4枚描きなおして、難しいことに気がつきました。それもそのはず、木製の飛行機は左右対称で平行線が多いのです。工業製品はまだ、平行線を正確に取れない子どもには難しすぎるモチーフなのです。それでも、大好きな宝物で絵にしたい!という気持ちがあれば形にとらわれず、イメージで絵具でぐいぐいと表現していくことも可能です。ただ、鉛筆で正確に形をとり、着彩描写するのはハードルが高すぎます。せっかくおうちから持ってきたモチーフなので、しばらく様子を見てから、以上のことを説明して、モチーフを変えました。黄色の造花の花を選び、鉛筆で形を取りました。描きたいイメージと、持ってる技術がかみ合わないと、ジレンマに陥ることもあるかと思いますが、自分自身で納得しながら進めていけるようにと思っています。ともひろくんは絵を描く!と自分で絵具を用意して描き始めました。お弁当箱を出してそれを描いていたのですが、いつの間にか真っ黒に塗りつぶしていました。乾かし、ゲルマーカーやパステルで宇宙を表現しました。4時過ぎに工作をやりたいなあと言ったのですが、幼稚園児はどの子も苦戦していたので、「今からだと時間内には終わらないかも・・・」というと、じゃあ違うの作ろう!と大きなダンボールで自由工作をしました。ナイフで切るのが大変で、もとかずくんにも手伝ってもらいました。「チョコレートくれたら元気が出てがんばれるよ」というので、渡すと食べながら、作っていました。ななみちゃんとあやめちゃん、かおるくんには少々難しすぎたようです。ワイヤーをそろえて、開くのも大変そうでした。毛糸をつなぎ、底の部分をしっかり作り、後は単純に毛糸を編んでいく作業となります。あやめちゃんは少しなれてくるとずいぶん編めるようになっていました。ななみちゃんも黙々と編んでいました。お母さんたちに手伝ってもらいながら完成させました。かおるくんは私と一緒にしました。ワイヤーに互い違いに糸を入れていくのですが、逆戻りしてしまったり、糸をしっかり引かなかったりで、なかなか前に進みません。「疲れた〜」と何度も休憩を挟みようやくコースターぐらいの大きさになりました。最後にビーズを通して仕上げました。いつもは自由工作が好きなこうすけくんともとかずくんは「編んだらチョコレートもらえるの?」と課題を選択しました。最初は難しかったけれど、しばらくすると、うまくなり、糸の色も途中で変えてきれいな作品ができました。こうすけくんはかなり気に入ったようで、編むのは好きなようですね。もとかずくんも細長くはなりましたが、上手に編めていました。かすみちゃんは来週から入会となります。在席は第1、3教室と第2、4教室、の二つに所属します。きょうの課題工作はさすがに4年生です。のみこみが早く編み方も上手で、かなり大きいかごが編めました。配色もブルーの色違いで統一していました。

9日(金2、4)
今回の工作、水曜クラスの子がワイヤーでは難しそうだったので、モールを用意しました。まきちゃん、たけひさくん、まみちゃんは工作を選択して、モールで作り始めました。たけひさくんは少し編んでみたものの「むずかしくてできない」というので、絵を描くことにしました。「好きな人いる?」と聞くと、少し考えて「ぼうし描く!」かぶっていた帽子を脱ぎました。絵具は嫌というので、クレヨンで描くことにしました。一定方向にしかクレヨンを動かさないので、紙をくるくる回しながら描くといいよと少しずつまわしてあげると、気に入ったようで、嬉しそうに、塗っていきました。クレヨンも、黄色でも、色味の違う色を3色混色して塗りました。帽子の飾りや、穴なども観察して描きました。アクセントの数字は上手に書けて、「ほら、うまいやろ!」と得意げです。アルファベットは自信がないのか「よう書けへん」というので、「好きなアルファベットをひとつだけ選んで書いてみて。」というと、Pを選んで描きました。すると意外と簡単なことに気づいたのか、次々と文字を書いていきました。せっかくなので、バックを絵具で描いてみようともちかけると、「え〜、絵具?」とまたもや敬遠気味です。赤と青とどちらが好き?と聞くと「もちろん赤」と答えたので、赤い絵の具を用意しました。いつもの筆でなく大きな刷毛を用意して渡すと「なに、これ!」と興味津々。刷毛を手に取ると、ささーっと塗っていきました。後半は、最初は電車を作る、電車の車庫にすると、いろいろ素材を手にしながら、最終的にはチョコレートを入れる船を作りました。まきちゃんは編み方をすぐに理解して、どんどん編んでいきました。好きな色のビーズを入れて、かわいいかごを作りました。15分ほど時間があったので、画用紙に好きな人の絵を描くことにしました。色鉛筆で大好きなお友達のかなちゃんを描きました。ファッションがとても素敵です。まみちゃんは毛糸の色を変えたりして、ゆっくりと編んでいきました。結ぶのが難しかったけれど、上手に編めています。長い時間集中して完成させました。すいちゃんはワイヤーで編み始めたものの、「難しくてできない」というのでモールで編んでみました。今度は順調に編んでいけました。途中で、好きな人の話になり「同じクラスのしんやくんがすき!」と話してくれました。男前で将棋が強いことなどたくさん話してくれました。すると「しんや君を描く!」と編み物を中断して画用紙に鉛筆で描き始めました。瞳にきらりと星を入れると、かなた君から、「そんなに目はきらきらしてへんよー」と冷やかされたりもしていましたが、嬉しそうにどんなに、しんやくんが素敵かをお話しながら描いていました。絵具は嫌だというので、パステルを出してあげると「これ、なに?」と初めての画材に興味を示しました。削って塗る方法を説明すると気に入って上手に作業していました。淡い色合いが素敵で、男前に仕上がり大満足したようでした。再び編み物に戻り、これも時間内に仕上げました。お迎えが来るまでの時間に、しんや君の絵に将棋の絵を描きそえました。かなたくんはワイヤーを使い編みました。最初は難しそうでしたが、次第にうまくなり、きっちりと丁寧に編んでいました。すいちゃんが縄跳びが大好き!という話から、身体が柔らかいという話になり、足を広げてぺタッと床に着くとかなた君もぼくも柔らかいと、えびぞりで足と頭をくっつけてくれました。人数は少なかったけれどにぎやかなアトリエでした。

10日(土)
だいきくんはワイヤーでするか、モールでするか悩んでモールを選びました。最初は難しそうでしたが、そのうちうまく編めるようになってきました。チョコレートが大好きでもらうとすぐに「食べていい?」と全部食べてしまったので、たいようくんから、「そんなにたくさん食べたら鼻血が出るよ」と心配されていました。後半「好きなものの絵」ということで、板チョコの絵から描きはじめ、描いているうちにイメージが膨らみ、「おかしのキョロちゃんと文房具のキョロちゃん」を描きました。色を塗るのはいやだということで、鉛筆だけで仕上げました。おもしろい発想で楽しい絵ですね。ひとみちゃんは遅れてきましたが、作業が早く、あっという間にかごを仕上げてしまいました。編み物は好きで、おうちでも針を使って編んだことがあると言っていました。後半は絵を描きました。人物はいや、絵具はいや、何かを見て描きたいという希望で、大好きな動物図鑑を見て、ウサギを選んで描きました。色はパステルでつけたので、優しい雰囲気の絵になりました。たいようくんと、あすかちゃんに課題の説明をしているときに、好きな人いる?と聞くと、たいようくんは「いるけどぜったい言わん」。あすかちゃんは「同じクラスの子。うわぁ。はずかしい・・・。顔が赤くなる・・・」としきりに恥ずかしがりながらも、お話してくれました。それを聞いていた、たいようくんも、「ひとつ年上の子」と少し教えてくれました。たいようくんは最初は編み物は面倒くさそう・・・と言っていましたが、モールで編み始めると、結構上手に編めて、早く仕上がりました。気に入ったのか「もうひとつ作る!」と言い、今度はワイヤーで挑戦しました。途中で毛糸は太い方が早く編めることに気づき、途中から2本取りで編んでいきました。あすかちゃんはワイヤーで編み、苦戦していました。時間はかかりましたが、ようやく形になってきて、ホッとしたようでした。そんうくんは今日から入会です。工作はワイヤーを使い編みました。きれいにきっちりと編めています。後半は絵の課題です。好きなものの話をあれこれ聞いてみました。スポーツはあまり好きじゃない。漫画は好き。「こち亀」が好き。野菜はきゅうりが好き。ということで、鉛筆できゅうりを描きかけました。でも、気に入らなかったのか全部消してしまいました。「何かを見て描きたい」と言うことで、もって来ていた「筆」を描きました。デッサン風にスケッチをして、色鉛筆で色をつけました。画面に伸びやかにスケッチできていて、観察力がありますね。絵具はあまり好きじゃないのだそうです。振り替え出席のえりちゃんはしばらく私にだっこされながら、たいようくん、あすかちゃんと私とのやり取りをじーっと聞いていました。私から離れ、モールで編み始めたものの、難しいので初めは一緒に編んでいきました。そのうち一人で編めるようになってきて時間はかかりましたが、ちゃんと形になってきました。ビーズも入れて素敵なかごができました。振り替え出席のゆうきちゃんもモールで編みました。最初は順調に編めていましたがひっぱってしまうのか固く縮んでしまいます。できるだけふわっと編んでいくようになんどかほどきながら、やり直しました。途中で、「編んでも編んでも大きくならない・・・」とちょっと弱気でしたが、見本ぐらいに大きくしたいとがんばって編みました。

14日(水2,4)
そうたくんはワイヤーで、バスケットを編みはじめましたが、途中で、「これコースターにする」といい、自分で終わりの処理をしていました。その後自由工作で、回転するおもちゃを作り、回転の仕方をいろいろと研究していました。すみれちゃん、たいちくん、ゆうか(K)ちゃん、ゆうか(F)ちゃん、もあちゃんはバスケットから作りました。作り方を説明して、モールの方が作りやすいことも話しましたが、みんなワイヤーを選択して編みました。最初のところはなかなか難しいものがありましたが、毛糸で編んでいく段になると根気よく上手に編んでいきました。すみれちゃんは、ピンク系の糸を選び、なかなか立ち上がらないので、形を整えながら、編みました。残った時間で好きなものをテーマに「一輪車」を絵の具で描きました。たいちくんは見本用の黒いモールが気に入り、「蜘蛛だ、蜘蛛だ」としばらく、投げて遊んでいました。ワイヤーをそろえるときに、少しずれるのが気になるのか、なかなか開くところまでいかず、皆より遅れ気味となりました。毛糸の色も、少しずつ変えたり、もち手のビーズの色にもこだわり、丁寧によく考えて作っていました。ゆうか(K)ちゃんは水色と白の2本取りで編んでいったので、さわやかな感じに仕上がりました。ふっくらと大きく作れて、編み加減もうまくコントロールできました。絵は好きな人のテーマで、家族を描きました。顔、ポーズ、服のイメージなど、モデルのお父さん、お母さんのことを考えながら描きました。みんなで手をつないで、暖かい絵に仕上がりました。ゆうか(F)ちゃんは緑の毛糸を選びました。きっちりと、編めて、十分大きさもでました。絵は「犬の親子」を描きました。絵の具の使い方もうまく、発色がよく、背景も描きいれたことで、楽しい雰囲気が出ました。もあちゃんは水色と白の2本取りで編みました。何回か糸がこんがらがってしまいましたが、最後までうまく編めました。絵は、大好きな家族の絵を描きました。絵の具はたっぷり出してね、と声かけしても、淡い感じに仕上がるのはもあちゃんの個性です。ぴんくいろでも、微妙に違う色味で、好き嫌いがあり、自分のイメージにあう色を混色で作っていました。個性的な色合いがいいですね。続きはまた次回します。かすみちゃんは今日から入会となります。まず、「好きなもの」を選んでもらうと、モチーフのたなから、ボールをひとつとり、デッサンをすると言いました。今まで習ってきた方法で、まず描いてもらうと、輪郭線をくっきりと取り、画面をこする方法で描きました。絵の描き方に正解はありませんが、鉛筆デッサンの場合は、こすって描くよりも、鉛筆の線の持ち味を生かした方法で描くほうが、画面が汚れず、すっきり美しい絵に仕上がるので、そのことを説明しながら、2枚目は、おなじモチーフで、線で描くように進めました。輪郭は形の目安程度にして、光と影を描くことで、形を浮かび上がらせることを意識する、ことなどを説明しました。4年生なので、まだ難しいかなあとも思いましたが、集中力があり、話をよく聞いてくれるので、対話しながら進めていけそうです。

【2月後半の課題】
暖冬で、暖かい日が続きます。絵画は春の花「ジュリアン」がモチーフです。色は6色揃えました。好きな色のものを選んで描いてもいいし、数種組み合わせて描くのもいいでしょう。工作科学あそびのできる「空気鉄砲」です。ペットボトルにゴム風船をかぶせるだけで簡単にできます。小さい子は玉用のスズランテープで、結ぶ練習をします。そして、蚊取り線香の煙をペットボトルに入れて煙でドーナツを作ります。

21日(水1,3)
ゆうりちゃんは前回の続きで造花の花を描きました。真正面に向いているつぼみが難しかったので、横に向け、描きやすい方向を探して描きました。形がとれたので、補助線を消し、画材は色鉛筆を選択したので、全体に色を入れることから始めました。次回はさらに陰影をつけていきます。こうすけくんは科学あそびのできる課題だとわかると、「わーい、ぼく科学だいすき!どうするの、どうするの!」と張り切って作りました。風船を膨らますのも上手で、もとかずくんと、飛ばしごっこをして遊びました。おはじきを入れて膨らませて遊んでいたら突然、バン!と風船が割れてびっくりしました。空気鉄砲ができると、玉を入れて飛び具合を確かめていました。煙を入れるのがおもしろくて、入れてはドーナツ作りに挑戦していました。後半は風船に水を入れたり、自由工作をしました。ななみちゃんとあやめちゃんは空気鉄砲からつくりました。ゴムを切るのが大変そうでした。はさみの持ち方、使い方を説明しました。ペットボトルに風船を取り付けるのは挑戦しましたが、難しかったので、こちらでつけました。マーカーでデザインをして、きれいに仕上げました。煙を入れるのを気に入ってドーナツ作りに何度も挑戦していました。絵画ではふたりとも黄色の花を選びました。黄色い色が2種交じっていることを観察して、薄い黄色、濃い黄色を出して、描きました。ななみちゃんは大きく画面いっぱいに花を描きました。レモンイエローの絵具が出なくて困っていたら、すかさずあやめちゃんがあたしのあげる!とパレットに出してくれました。花芯もよく見て自分で黄緑の絵具を出して描いていました。あやめちゃんはほぼ原寸で画用紙に描いていきました。色を混ぜていると、偶然肌色ができて「肌色になった!」と嬉しそうでした。余白があったので花を見ている女の子を描きました。もとかずくんは風船を膨らませてしばらく遊んだ後、「箱探してくる!」と材料を集めに行きました。トリケラトプスを作るということで、画用紙で、手や足、襟巻きのパーツを作り、箱を利用した口はモールでジョイントされ、ちゃんと開くように工夫されています。アイデアも冴えていて、うまく作っています。振り替え出席のあやのちゃんは前回の課題、「毛糸のバスケット」を作りました。編み始めて少したつと「疲れる・・・」とつぶやいていましたが、なんとか最後まで編めました。強く糸を引っ張りがちで、少し小さくなりましたが、形になりました。もち手は毛糸で作りました。出来上がると、もう早く絵が描きたくてたまらないといった感じで「画用紙ちょうだい!」と言い、鉛筆でカービーの絵を描いていました。「色は塗らないの?」と聞くと、「色を塗るのは好きじゃない」と言っていました。描きたいものはいっぱいあるようで、裏にも描いていました。

23日(金)
みんな工作から始めました。えりちゃん、まきちゃん、ゆうきちゃん、まみちゃんはゴム風船をはさみで切るのに一苦労です。力の入れ具合で、はさみに食い込んでしまうので、少しずつ切っていきました。それぞれにマーカーで模様を描きました。スズランテープをひとつ結びにする練習もしました。えりちゃん、まきちゃんは慣れてくると、2つ目、3つ目と作りました。飛ばしてみて、うまく飛んだ後は蚊取り線香の煙を入れて、ドーナツ作りに挑戦しました。後半は絵を描きました。えりちゃんは「マーカーで描きたい」といろんな色のジュリアンを描きました。上の方に余白ができたので、太陽や雲を描きました。途中あ、そうだ!と思いついたように「折り紙ちょうだい」「毛糸と、割り箸もいるの」と言うので、出してあげると、「今日幼稚園で習ったの」とツバメのおもちゃをつくりました。それで絵の中にも鳥を描きました。まきちゃんはパステルで紫色のジュリアンを描きました。淡く渋めの色合いがいいムードを出しています。花の観察もよくできています。バックにいろんな色をすり込み、画面に深みを出しています。ゆうきちゃんはクレヨンとパステルで描きました。先に黒いポットから描き始め、葉、花と、下から上へと描いていました。画面の端の方にピンクのジュリアンを配置し、余白には虹、そして、画面全体にパステルを刷り込み、微妙な色合いに変わる画面を作っていました。もっとお花を描きたかったようで、次回続きを描きます。まみちゃんは作っている途中で、風船が破れてしまったので、もう一度つくり直しました。ジュリアンは絵具で描きました。美しい色が出せています。すっきりとした画面でさわやかな絵になりました。すいちゃんと、かなたくんは、肺活量もあり、風船を膨らませて少し遊びました。はさみもうまく使えています。煙は自分たちで入れて、楽しみました。かなた君は玉をオリジナルで作り、いろんな方法で、飛ばし方を研究していました。煙を入れた後に、水を入れてみたり、「これは爆発するかもしれない」といろいろ言いながらやっていると、みんな興味津々で、かなた君の後をついて、水道のところに集まり、わくわくと嬉しそうに見ていました。すいちゃんは後半、絵を描きました。ポットと葉はクレヨンとパステルで、花は絵具で描きました。バックはパステルで虹色にしました。たけひさくんはゴム風船を切るのに挑戦しましたが、難しかったので、こちらで切りました。玉むすびは一緒に練習しながら結びました。玉を発射させて、かなた君と一緒に煙を入れて、楽しみました。みんなが絵を描き始めたので、誘ってみましたが、「絵はいや」と言っていました。材料置き場においてあった大きなダンボールを見つけ、その中に入り自分の世界に入っていたのですが、迎えに来たお母さんに促されてジュリアンの絵を描き始めました。
保護者の皆さんに心に留めておいて欲しいと思うことがありますので、書いておきます。
子どもは順応性があり、例えば学校でも強制されれば一時間の授業中椅子にじっと座ってられるようになります。このアトリエが学校と違うところは、一人一人の子どもの心に寄り添うということです。「自分が何がしたいのか」を考えることは、自分と向き合うことです。画材ひとつにしても、何を使いたいかを考えて選択することは、とても重要なことです。私としては、本人が心地いいと感じる世界から描く喜び、作る喜びを引き出していきたいと考えています。写実的に描くことに喜びを感じる子もいれば、自分の心のままに描くことを喜びとする子もいます。周りに合せて本来の姿を見失うことより、心がふるえる瞬間を待って、こども自身が本来持っている力を少ずつ伸ばしていきたいと考えています。待つということは非常に忍耐の要ることですが、これから生きていく中では親の見ていないところで、自分自身の力で行動しなければならないことが多くなってきます。生きることは選択の連続です。一つ一つの選択を自分に自信を持ってできることが生きる力になっていきます。課題はあくまで、イマジネーションを広げるきっかけです。「周りの子と同じことをしない」というのは悪いことではありません。なぜ、しないのか、興味を示さない理由や、それなら何に興味があるのかと、子どもの心に寄り添ってみて、対話をする必要があります。時間はかかりますが、目先の成長でなく、先を見越した成長を願っています。自分の気持ちを自由に表現するには、文学や音楽、ダンスという手段もあります。ひとつだけでなく2つも3つも手段を持っている人もいます。ここでは絵を描く、ものを作るのが手段です。でも、ねっこの部分はどれも同じで、今は表現手段のベースを作る時期だと思っています。

24日(土)
だいきくんとたいようくんは並んでジュリアンを描きました。花の色作りは丁寧にできました。一つ目の花はよく観察して描けました。だいきくんは二つ、三つと増えていくと「あ〜、もう嫌になってきた」と飽きてきたようです。「このままじゃ中途半端だから最後まで描いちゃおう」とはっぱをかけながら茎と葉の色を作って描きました。右に寄った構図だったので、画用紙を切りました。工作は楽しんで作っていました。たいようくんも大きな花を描くと「もうつかれた〜」と言うのですが、がんばってはっぱだけも描いてみようと誘い、葉の色を作りました。上から見ると花の横から葉がくっついて出ているように見えますが、実物の葉のつき方、どこから出ているのかなど、観察してもらいました。筆がかなり傷んでいてタッチがパサパサして描きにくそうなので、こちらの筆を使ってもいいよと言ったのですが、「この筆でいい」とお気に入りの筆のようで広い面も細いところも1本で描いていました。花は大きく元気に描けました。工作も、風船をペットボトルにかぶせるのは、難しいのですが「できるから」と自分で作る姿勢がしっかりあって、頼もしく感じます。かのんちゃんはジュリアンを描きました。黄色の花を選び、丁寧に描いていました。構図もうまく取れています。花に時間がかかり、葉は次回に・・・と思っていると、最後まで描きたかったらしく、少し急ぎ気味に描きあげました。あすかちゃんは前回の続きをしました。蝶の絵に墨を塗り、洗い流して仕上げました。それからジュリアンを描きました。ピンクの花を選び、ひとつずつ細かく描いていくので、全体を捉えて、ジュリアンの花の特徴をつかんで描くように進めていきました。よく観察して描けています。端に寄せて描いたので、紙を切って構図を整えました。残った時間で空気鉄砲も作りました。煙を入れてドーナツを作る練習をしました。そんうくんは紫の色のジュリアンを描きました。大きく捉えて迫力があります。筆のタッチの方向も、考えて入れているので、花の立体感がよく出ています。ひとみちゃんは前回の虹の絵に墨を塗り、洗って仕上げました。虹の色がうまく出ました。次に空気鉄砲を作りました。玉用のスズランテープをひとつ結びにする練習をしました。煙を入れるのも楽しかったようです。体験の方一人いました。

28日(水2,4)
かあまちゃんは前の作品の仕上げからしました。墨を落とすと、きれいに紫の色が出ました。工作の空気鉄砲もうまく作れました。煙をいれてドーナツ作りにも挑戦しました。残った時間で、好きな絵を描きたいということで「好きなものと嫌いなもの」を鉛筆で描きました。今日の課題のジュリアンも小さいけれど、好きなものの中に描きました。かあまちゃんの今の気持ちがストレートに出ています。一つ一つのものについてお話してくれました。おうちでも絵を仲立ちとして会話を楽しんでください。そうたくんは空気鉄砲を3つ作り、黒のマーカーで塗ってかっこいいデザインにしていました。「粘土が欲しい」と言うので、ひとつだけ残っていたのを渡すとそれで玉を作りました。軽量粘土でよく飛びました。煙を入れて遊んだ後、ティッシュペーパーの空き箱でパタパタ開く不思議な立体を作っていました。かすみちゃんは空気鉄砲から作りました。手際よく、風船をカットして、ペットボトルにはめるのも一人でできました。煙を入れてドーナツを作るときに、下からつつくのではなくペットボトルを押して空気を押し出して大きくきれいなドーナツを作ったので、私もびっくりしました。この方法のほうが小さい子でもドーナツ作りが楽しめそうです。後半は「好きな絵を描きたい」ということで鉛筆でオリジナルのキャラクター女の子と猫を描きました。色鉛筆で色を塗り、仕上げました。あやのちゃん、ゆうか(K)ちゃん、ゆうか(F)ちゃん、もあちゃんも空気鉄砲から作りました。風船を膨らます練習もしてみました。肺活量が大きいのはもあちゃんでした。はさみで切るのも一苦労でしたが、少しずつ切りました。それぞれ工夫を凝らしてデザインの絵も上手に描いていました。あやのちゃんは煙を入れるのが気にいって何度も入れて、煙の弾丸を飛ばすのを楽しんでいました。後半は「好きな絵を描きたいの」とオリジナルキャラクターの魔女を描きました。色も色鉛筆で塗りました。終わるとすぐに裏返し、裏にも描いていました。ゆうかちゃん(K)は後半ピンクのジュリアンを選び描きました。お花をよく観察して、離して描いたので、茎もよく観察して横から見た構図になりました。ゆうかちゃん(F)は黄色いジュリアンを選びました。見えやすい位置に移動させながら、お花がきれいに見える角度で描きました。密集して生えているジュリアンの特徴がよく出ています。葉の葉脈もよく観察して、筆にかかる圧力の違いで強弱をつけながら描きました。もあちゃんは前回の絵の続きを描いて仕上げました。家族でお出かけするところです。みんな笑顔で幸せそうです。ジュリアンは淡いピンク色を選びました。お花の下地だけ塗って今日は終わりました。次回続きをします。



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