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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)

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2007年04月

【4月前半の課題】
絵画は「丸のせかい」がテーマです。様々な画家の丸の作品を見てイメージを膨らませます。「びじゅつのゆうえんちシリーズ・まるをさがして」大月ヒロコ構成・文 福音館書店の絵本から作品を見てもらいました。作家の説明なども載っていますので、図書館などで借りて親子でお楽しみください。工作は車輪のあるおもちゃ2種です。伝承あそびの「輪回し」と車輪で走る動物や乗り物を作ります。車輪の仕組みを理解して、動きを楽しみます。今回は洗濯バサミを使用しているので、よく回ります。低年齢の子は、紙を丸く切る、新聞紙を細く丸めるなど、難しいかもしれませんが、うまくいかなくても手をよく使うことが大切です。ただ遊ぶだけであれば木の棒を使えばいいことなのですが、あえて新聞を丸めるという作業を取り入れています。皆で競争するのも楽しみです。

4日(水1,3)
ゆうりちゃんはマリーゴールドの絵を描きました。色鉛筆画にしたいということなので、まず鉛筆で形を取りました。大まかにまず形をとり、構図を決めました。画面中央からずれているのが気になるようですが、後でトリミングすればいいと思います。画面にぴたりと納めたい場合は、補助線を使ったり、クロッキーを数多く描くとよいでしょう。目で長さを測る訓練を重ねることで、身についていきます。「画面の中にうまく収める」という意識を持って修練が必要になるので、それなりの時間をとればできるようになります。それよりも、今は生き生きと花の持つ生命力が描けるように進めていきたいと思います。かおるくんは青い車を作りました。ダンボールは少し固く丸く切るのは難しかったようです。がんばって二つほど切りました。裏表に絵を描くため、ガラス窓に透かして描くのを楽しんでいました。できたもので少し遊んでから、輪回しも作りました。スティックは「しっかり手で固定しながら新聞紙を丸める」という動作が難しくふわふわになってしまいます。何度かやり直しもして、最後は巻いてから、細く固くなるようにテープで固定しました。もとかずくんは輪回しから作りました。絵をささっと描いて、スティックもくるくるっと作り、自由工作に移りました。イモリを捕まえる道具だそうで、発泡スチロールと、透明容器を組み合わせ水中で耐えられるものをとがんばって作っていました。網の目の容器や針金を使った魚すくいも作っていました。最後に「走るイモリ」も作りました。ななみちゃんは「走るウサギ」を作りました。気に入ったウサギが描けなくて、何度も描きなおしていました。少し熱っぽい感じもありましたが、ぐったりするようなことはなく、輪回しも作りました。あやめちゃんも「走るウサギ」を作りました。後半は輪回しも作りました。スティックを何度も巻きなおし苦労して作っていました。経験を重ねることで上手くなっていきます。ひとみちゃんは土曜日クラスから移ってきました。「走る、ねこ」、「輪回し」どれも手際よく作っていました。後半は「丸の世界」の絵を描きました。シャボン玉のイメージで、透き通ってふわふわと浮かんでいる感じがよく出ています。かすみちゃんも手際よく、輪回しを作りました。スティックは美しく細い形に仕上げていました。走る動物は車輪の形をダンボールを使わずに、ぺットボトルキャップを使用し、工夫していました。今日から入会のなおちゃんは動物の絵もしっかりした筆致で描けています。丸く切ったり、穴を開けたり、ボンドを使用したり、細かい作業もできています。しょうごくんの様子も気にかけてくれていて、絵具の塗り方など説明してあげていました。しょうごくんは丸く切るのは少し難しかったようですが、がんばっていました。車輪はどこに洗濯バサミを通して作るのか、見本と見比べながら、考えて作りました。「走るアヒル」を作りました。後半は「丸の世界」を描きました。たくさんの風船を画面いっぱいに描きました。振り替え出席のもあちゃんは走る動物から作りました。絵を描くのも、車輪作りもゆっくり丁寧な作業です。輪回しも作りました。スティックは固く丸めるというのが難しそうでした。

11日(水2,4)
最初は丸の絵の鑑賞です。中央の作品はじっと見てると、丸がぐるぐると回転しだすという不思議な絵です。「うゎ、ほんまに回ってる!」とみんなで楽しみました。すみれちゃんは「自由工作がしたいの!」とダンボールハウスを作りました。たいちくんはスマートボールが作りたいというのですが、木では加工がしにくいので、紙箱で作ることにして、割り箸などで補強をしながら作りました。どうすればイメージどおりのものができるかお話しながら、進めていきました。そうたくんも自由工作で、水のおもちゃを作りました。水道のところで実験をしながら作っていました。ゆうか(F)ちゃん、ゆうか(K)ちゃん、もあちゃん、振り替え出席のみらいちゃんは輪回しから作りました。それぞれ、お皿のデザインは自分のイメージでキラキラテープなどを使い仕上げました。ゆうか(F)ちゃんは新聞を丸めて棒を作るのは何度もしたことがあるといい、うまく巻いていました。後半は走る動物も作りました。ゆうか(K)ちゃんは新聞紙を巻くのはやったことないそうで、苦心しながら巻いていましたが、結構うまくいきました。走る動物も作りました。もあちゃんは前回にも作ったので、手早く仕上げ、その後、お休みした時の課題「メモホルダー」を作りました。「最初はアクリル絵の具を出して色を塗るのよ」と説明して絵具を渡すと、「どうするの」と聞きます。「好きな色を選ぶのよ」というと「いくつ?」「見本のように、絵を描いてもいいし、模様にしてもいいから好きなだけ選んでいいよ」というと、絵具を選んだもののじっとしています。「どうしたの?」と聞くと「どうするの?」というので、「お皿に出して塗るのよ」・・・という具合に、説明が具体的にイメージできないようでした。主体的に行動できるよう、ゆっくりとでも、イメージをし、予測を立てること、自分の考えたことに自信を持つ、ということを目標にしたいと思います。粘土に色を混ぜ込む時も、しっかりと手を使いよくこねることを説明したのですが、どのくらいの力が要るのかが予測できないようでしたので、一度やって見せてから、こねてもらいました。見ると具体的なイメージが湧き、「ああ、そうか」と納得していました。次回、続きをします。みらいちゃんは新聞紙のスティックにビニールテープを巻くときに力いっぱい全部に巻いたので、かえって柔らかくなってしまいました。最後は輪とスティックをくっつけて不思議なオブジェのようになりました。輪回しを作った子たちは出来上がると、みんなで競争して遊びました。かすみちゃんとみずきちゃんは絵の課題を選択しました。かすみちゃんはテンプレートやコンパスなどの道具も上手に使いこなしていました。大小さまざまな丸の構成はセンスがあり、画面いっぱいに表現できているところがすばらしいですね。色も自分でたくさん作れていますし、配色も美しく「あぶく」のイメージがうまく表現できています。色を塗るときに、丸の塗り方、鋭角の塗り方などを説明しました。みずきちゃんは丸からミニーちゃんをイメージしました。丸を描く道具として、テンプレートやコンパスを出すと興味津々で、「どうするの!」と積極的に聞いてきます。普通のコンパスは固定するのが難しいようでしたので、長さを固定できるものを使いました。円は上手にかけています。色を塗りながら周りの様子が気になるのか、しばしばあちこちのお友達のところへ行ってしまいます。無意識のうちに立ってしまうようで、描きかけの絵の具のついた筆を持ったまま移動するので、お友達の顔や手に絵具を付けてしまったりします。そのうち「工作がやりたい」というので、「今描いてる途中だから仕上げてから工作しようよ」と言ったのですが「いや、先に工作がしたいの!工作したら絵を描くの」と、主張していました。輪回しを作り始めると、今度は自由工作をしている子が気になり、そちらがしたいと言うのですが、「まずひとつ、仕上げてから次のことをしようね」と、おはなししました。これは納得したようです。紙皿にテープでデザインを施した時は、紙皿に接着させずに浮かすような形でテープを貼っていたので、「これ、ちゃんと貼ったほうがいいんじゃない?」と聞くと、「これはこんな風にふわっとしてるところがかわいいの」とはっきりと自分の考えを相手に伝えられて頼もしい子です。この天真爛漫なキャラクターの良さをつぶさないように成長してほしいと思っています。

13日(金)
今日は会員はえりちゃんだけでしたが、体験の方が2名いたので、寂しくならずに済みました。えりちゃんは最初おかあさんと別れ際に泣いてしまいましたが、しばらくだっこしてると泣き止んで、工作を始めました。まず、走る動物の車輪を作りました。固めのボール紙でしたが、しっかりはさみは使えています。動物の絵はかわいい女の子にしました。続いて輪回しも作りました。新聞紙を巻くのは、まだ手の力が足りないので一緒に作りました。できあがるとちょうど4時30分でしたが、「絵の具で絵も描きたい!」といい、急いでお水を汲んで、絵具セットを出して赤で丸の絵を6個描きました。中はいろんな色を塗りました。伸びやかな丸の絵が描けました。

14日(土)
だいきくんはいろんな丸の作品を鑑賞して、カンディンスキーの作品が気にいったので見ながら自分の作品を作っていきました。色を塗る段階でちょっと抵抗したものの、バックに薄く絵具をかけるところまでは順調に行きました。ところが乾かすためにドライヤーを使ったところ、ドライヤーについていた絵具で、画面を汚してしまい、一気にテンションが下がりました。もう今日は描く気分に戻れなかったので、いったん預かり次回どうするか決めます。たいようくんはコンパスや、テンプレートなどの道具を使うのが楽しいようで、おもしろい下絵を描いていました。色を塗り始めると、細筆でチョロッと描いただけで「おしまい」というので、一気にかけるよう、刷毛で描くことを勧めると、おもしろいと感じたらしく、下書きの線は無視して勢いよく絵の具をのせていきました。色も最後に赤を効かせて、おもしろい絵になりました。本人も「あー楽しかった」と満足したようでした。あすかちゃんは輪回しを作りました。丁寧に絵を描いて、スティックは難しく、やり直しをしました。残った時間で、以前のプリムラの絵を仕上げました。パステルの甘く優しい雰囲気が素敵です。お迎えを待つ間に、走る動物の工作をしました。意外と時間がかかり、お迎えが来てからも作ることとなりましたが、最後まで手を抜かずきっちりと仕上げました。そんうくんは丸から地球を発想して描き始めましたが、図鑑を見て緻密に描いたため、時間がかかりました。一時間以上かけて描き、切り抜いて色画用紙に貼ると、またアイデアがむくむくと沸いたらしく、周りの天体、月や太陽を作っていきました。太陽の表現は独特でおもしろいですね。素敵な作品をなりました。りゅうすけくんは大きな丸の中に小さな丸をぎっしりと描き、まるで細胞分裂のような絵になりました。切るときに、絵具が乾いていなかったので、せっかく、はみ出さないよう細心の注意をして塗った絵具が流れてしまいました。ちょっと残念そうでしたが、流れた感じも動きが出ていい作品だと思います。色画用紙にはって、完成させました。ともやくんは大きな丸、小さな丸、いろんな丸を組み合わせて下絵を描きました。刷毛で大きなところから塗っていきました。細かいところはところどころ割愛して色を塗っていました。様々な色が使えて、いい作品ができました。みらいちゃんは前回絵を描いていなかったので勧めてみましたが、もう一度輪回しを作りたかったようです。一度やっているので、手順もしっかり覚えていて、スティックも上手に作れました。自分の足に、ボンドを薄く塗って乾かし、剥がして人工皮膚のようなものを作り、見せてくれました。後半は輪回しの材料で、「輪投げを作る!」と作っていましたが、帰る頃には、「やっぱり別のものにするわ。」と、いろんなことを考えてユニークなみらいちゃんです。振り替え出席のかなたくんはシャボン玉をイメージして丸を描きましたが、画面いっぱいにたくさん描いたものですから、塗るのは一苦労です。全部は塗り切れず、次回続きをします。振り替え出席のまきちゃんは走る動物を作りました。ウサギの絵は、裏も描くため、ガラス窓に貼って、写して描きました。輪回しも作りました。円も上手に描くことができ、硬い紙切ることも、新聞紙を丸めることもうまくできていました。

【4月後半の課題】
絵も、工作も「蝶」がテーマです。蝶の標本も用意しました。本物そっくりに描きたい子は観察して描きます。イメージで描きたい子は自分で考えた蝶の模様を描きます。絵のほうはデカルコマニーの技法を用いて、蝶を作ります。絵具の乾きを早くするため、筆で塗りながら少しずつ写していく方法をとりました。蝶を飛ばしたい画面を考えて画用紙に描き、最後に蝶を貼ります。工作は磁石を利用した羽ばたく蝶です。ちょっと手品みたいでもあり、見た人を驚かすこともできて楽しい工作です。N極とS極のことを習っている高学年の子は同じ極同士は反発するということを理解します。小さな子は不思議だなあと思うことだけで十分です。今回は私のほうで極を調べて部品を用意しましたが、おうちで作られる場合は向きが重要なので、試作をしてみてください。磁石は100円ショップで手に入るもので十分作れます。コツは蝶の身体となるモールと羽の間にすき間を少し作り、セロテープは一枚だけ片側にだけ貼ることです。微調整をしながら仕上げます。

18日(水1,3)
ゆうりちゃんはマリーゴールドの花の絵の続きをしました。花は生きているので、3つあったうちのひとつは枯れてしまっていましたが、向きを変えたり、葉っぱもたくさんありすぎるので、きれいだと思うところを整理して描いていきました。花の色をつける段階に入りました。微妙な色合いを黄色系の色鉛筆数種を使い描いていました。かおる君は来たものの、ちょっと不機嫌な様子で、話しかけてもあまり答えが返ってきません。何かいやなことがあったのかなあ、としばらく様子を見ながら、蝶の型紙に色を塗ること勧めてみましたが、「蝶はいや」との返事。そのうちしんどいから、帰りたいと思っていることがわかりました。お姉ちゃんに電話をしてもらおうか?と聞くと「ぼく、知ってる」とすらすらと電話場号を教えてくれました。お母さんのお迎えが来るとわかって嬉しそうな笑顔を見せてくれました。熱はないようでしたが、お迎えを待つ間も隅っこでじっとしていました。ななみちゃんは工作の蝶から作りました。ちょっと難しかったので、時間はかかりましたが、うまくできました。最後に描いた絵は、伸びやかな筆づかいで描けました。あやめちゃんも羽ばたく蝶から作りました。丁寧な作業でうまくできました。後半は絵の課題もしました。デカルコマニーの説明を、聞いて、やり方を理解すると、自分でどんどん作っていけます。お花畑の絵も描いて蝶を貼りました。明るい春の絵になりました。もとかずくんは「どうしようかなあ〜」と悩みながらも、「まあひとつくらい作ろう!」と羽ばたく蝶をすばやく作りました。うまくはばたかなっかたので、どこに原因があるのか調べてみようかと、誘ってみましたが、もう次にやりたいことがあるので、「別にいいわ〜」と釣竿作りに、入りました。リール式で、丸いチーズの箱を利用して、うまく糸が巻けるように工夫しています。イモリにあげる餌のゴキブリを取る道具も作りました。もとかずくんは芸術家タイプで、自分でどんどん新しいことにチャレンジして、自分で創意工夫する知恵も持っています。その持ち味を十分発揮できるよう協力したいと思っています。かすみちゃんはモンシロチョウの形からデザインして、羽ばたく蝶を作りました。一応型紙は用意していますが、高学年になると、形から起こすことができて頼もしいです。きっちりと丁寧に作りこんでいます。後半は自由工作をすると言い、ゴムを利用した、跳ねるおもちゃを作っていました。学校の先生情報など話題も豊富でいろんなお話もしてくれます。ひとみちゃんは初めて見る標本に、「生きてたのを針で刺したの〜!?」とびっくり。そうですね、最近は夏休みなどに標本作りをする子はあまりいないのでしょうね。でも、しっかり蝶を観察して、描いて、羽ばたく蝶を作りました。後半は絵の課題もしました。まず絵を描いてから、デカルコマニーの蝶を作りました。水色系のさわやかな絵になりました。しょうごくんはデカルコマニーの蝶作りが気に入ったようで、「いっぱいつくる!」とはりきっていました。絵も、伸びやかな筆遣いで、独特の色合いで描かれています。今は絵具と親しくなる時期ですので、自分の思いのままに絵具を出したり、混ぜたり、塗ったりすることを楽しんでもらいたいと思っています。なおちゃんも絵の課題からしました。デカルコマニーはすぐにやり方を理解して、作っていました。絵を描くと、工作がやりたくなって、羽ばたく蝶を作りました。キラキラのテープが大好きでたくさん貼って豪華なデザインにしていました。最後に、デカルコマニーの蝶を絵に貼って仕上げました。振り替え出席のあやのちゃん、たけひさくん、すいちゃんは工作からしました。あやのちゃんは蝶にも、台紙にもきれいに色を塗って仕上げました。羽もうまく動きました。たけひさくんは、はさみで蝶の形に切るのが難しそうでしたが、ゆっくりと切っていました。磁石の仕掛けの作業も、細かい仕事が多いため、一つ一つの動作に時間がかかりますが、自分の力でできるよう促しながら勧めました。最後に、絵を描いて、まわりをとめれば出来上がり、というところまできたのですが、疲れたのか、そこからとまってしまいました。お母さんがお迎えに来てから促されて、やっと描き始め、仕上げました。すいちゃんは蝶の模様をよく考えて描きました。モールに太いのを使ったら磁石の具合がうまくなく、きれいに羽が動かなかったので、細いタイプのものに変えました。うまくいって、気に入り、もうひとつ作る!といって、二つ目の制作に入りました。二つ目はスムーズに、作ることができました。体験の方一人いました。

25日(水2、4)
ゆうかちゃん(F)は植物園に行ってお花を見たことを話してくれて、「今日はお花が描きたいの!」とアトリエにあった、パンジーを水彩画で描くことにしました。花とはの形をよく観察して描き、色は好きな色を塗ることにしてピンク色にしました。バックはスパッタリング技法で仕上げました。すみれちゃんもお花を描きたいということで、ゆうか(F)ちゃんと同じパンジーを見て、描きました。画材は色鉛筆と小さめのケント紙を選びました。細かいところもよく見て描けています。色画用紙で額縁も作りました。みずきちゃんとは気が合うようで、よくお話していました。そうたくんは蝶の工作をアレンジして「はばたくトンボ」を作りました。青く光った羽が素敵ですね。後半はカードを作っていました。あやのちゃんは前回も作ったのですが、羽ばたく蝶が気にいっていて、もう一度作りました。後半は漫画が描きたいというので、今日はほんとの漫画家みたいに描いてみる事にしました。ケント紙に鉛筆書きをして、Gペンで墨入れをしました。また続きをします。ゆうか(K)ちゃんは羽ばたく蝶から作りました。キラキラシールで蝶のデザインをして、きれいな蝶になりました。後半は絵の課題をしました。デカルコマニーの蝶の模様は美しく出ました。お花畑の絵を描いて、貼りました。もあちゃんは前回の続きでウサギの人形を作りメモスタンドを仕上げました。プリムラの絵も途中だったのですが、お花はすでにないので、想像でお花畑をイメージして描きました。デカルコマニーで蝶を作りましたが、もあちゃん独特の水気の多い絵具ではうまく色が移らないので、水を少なめするように言いました。それでも、できあがると、もあちゃんカラーのほわほわっとした世界になっていました。みずきちゃんは「丸の続きする!」と前回のことをちゃんと覚えていて、ぱぱっと仕上げました。課題の説明を聞きつつ、お友達がやってることがあれこれ気になるようです。もあちゃんのやっている3月の課題のメモホルダーが気に入って「これがしたい」というので、材料を渡しました。アクリル絵具で木の容器に色を塗り、粘土に絵具を混ぜ込んで黄緑の粘土をつくり、貼りました。人形を作ると、ビーズで飾るのに夢中になっていました。枝を刺しこみ、糸を貼り洗濯バサミで、丸い紙を挟みました。紙には早速今度の遠足の予定を書いていました。じっとしてるのが嫌いなようで、あちらこちらと動きながら作っています。ベランダにも興味があり、何度も出たり入ったりしていました。振り替え出席のしょうごくんは「もう一回ちょうちょ作る〜」というとなおちゃんも一緒にデカルコマニーで蝶を作りました。画用紙には自分の顔を大きく描きました。絵の具を混ぜることが楽しいようで、混ぜ合わせて個性的な色合いの絵になっています。蝶も貼って仕上げました。後半は木の容器が気に入って、お父さん、母さん、太陽・・・と見立てて描いて5段重ねにした作品を作っていました。キラキラシールを貼るのも好きなようです。なおちゃんは羽ばたく蝶の工作もしました。一度作っているので要領よく作り、ひもをつけたりアレンジをしていました。後半はメモホルダーの工作に誘ってみましたが、「粘土はいや」ということで、木の容器で、時計や、棒倒しゲームを自分で考えて作っていました。

27日(金)
小学生グループが時間割の関係で3時にはこれなくなってしまいました。30分ほどはえりちゃんとマンツーマンのアトリエでした。元気に幼稚園のお話をいっぱいしてくれます。最初は工作の羽ばたく蝶から作りました。模様を描いて、上手にはさみで切りました。羽もよく動きました。出来上がった頃、すいちゃんと、たけひさくんが来たので、一緒にデカルコマニーの蝶を作りました。えりちゃんはきれいなパステル調の蝶を3つ作りました。桜やチューリップのお花畑を描いて、蝶を貼りました。ぴんくいろで春爛漫の雰囲気ですね。すいちゃんは一色一色丁寧に色をつけていきました。大きいものや小さいもの、形も自分でいろいろ工夫して作りました。絵はマーカーと絵具を併用して、植木鉢に植わったお花を描きました。たけひさくんの使っていたポンポン(たんぽ)に興味を持って使っていました。たけひさくんは、はさみを使うのが少し難しそうなので、少しずつ切る練習をしました。はじめは線の通りに切れずに、切り込みだらけにしてしまいましたが、そのうちうまく使えるようになり、二つ目の蝶は、上手に切っていました。模様もいろんな色を使ってきれいな蝶を作りました。お花の絵はマーカーで描きたいと言って描いていました。色を塗るのを渋るので、「ポンポン(たんぽ)使ってみる?」と渡して使い方を説明すると「これは、おもしろいなあ」と非常に喜んで、絵具でどんどん色を塗っていきました。3人とも仲良くおはなししながら、制作も積極的に取り組めています。

28日(土)
だいきくんは課題の説明を聞いても「やりたくないなあ・・・」前回の続きも、それまでにたまってる続きも「また今度にする!」やりたいことがない、とさんざん悩むこと1時間。ようやく電池を転がすことに興味を持ち出したので、電池に色テープを巻いてデザインすることを提案し、大きな箱を渡すと、どれが一番速いか、ころがり方を研究していました。楽しそうに転がしているのが、ほかの子の興味も引き、一緒に楽しんでいました。ひとみちゃんは羽ばたく蝶を作りました。羽のデザインに凝り、台紙の絵も、色鉛筆で細かく丁寧に作っていました。たいようくんは「蝶はいやだなあ」といつもの工作の本を見て「ブーメラン」を作ることにしました。方眼を書くことからはじめたのですが途中で面倒くさくなったようで、はしょって作りました。りゅうすけくんが紙飛行機を作ったのを見るとそれがとても作りたくなり、教えてもらいました。一つできると気に入って二つ目を作りました。あすかちゃんは羽ばたく蝶を作りました。羽のデザインは細かく描いた模様の上にさらに、シールを細かく切って貼り、時間をかけて作っていました。台紙の絵も丁寧に描いていました。そんうくんは絵の課題をしました。まずでデカルコマニーの蝶を作りました。複雑でおもしろい模様ができました。蝶を貼りこむ画面の絵は、柔らかくみずみずしい水彩の特徴がよく生きています。一輪の花が美しいですね。りゅうすけくんとともやくんは羽ばたく蝶を作りました。それぞれ個性的な模様をデザインしました。りゅうすけくんのは太いモールを使用したためか少し羽の動きが悪いようでした。磁石の当たる位置を確認しながらまた、作ってみてください。残った時間で紙飛行機を作りました。変わった形でよく飛びます。たいようくんにも親切に教えてくれました。ともやくんのは羽もよく動き、うまくできました。気に入ってもうひとつ作りました。二回目は手順も覚えて、さっさとすばやく作業していました。みらいちゃんは絵画の課題をしました。デカルコマニーの蝶はいろんな色で楽しんでつくっていました。貼りこむ画面は一つ一つ個性的なお花を描いています。中でも、チューリップは深みのある赤色で素敵ですね。本人も一番気に入っっているようでした。今日から入会のえみちゃんは妹のかおりちゃん(来月より入会)と一緒に羽ばたく蝶を作りました。キラキラテープや、マーカーできれいな羽のデザインです。台紙の絵も丁寧に描いていました。残った時間でデカルコマニーの蝶を作りました。水と絵具の量の調整方法を説明しました。振り替え出席のかなたくんは前回の続きの丸の作品を仕上げました。シャボン玉がテーマで、細かい丸を丹念に塗っていました。バックは水彩の効果を生かして塗りました。まきちゃんは羽ばたく蝶を作りました。カラフルな色使いで丁寧に羽をデザインし、動きもうまくいきました。台紙の絵も上手にかけています。気に入ってもうひとつ作りました。

4月になり、皆さんそれぞれ進級、新入学おめでとうございます。学校の時間割の関係で曜日変更や、新入会の方もいらっしゃいます。学校現場では、子どもには人気が高いものの、図工の時間が減らされているという現状があります。図工は、絵や工作が上手になることが第一の目的ではありません。目に見えないこどもの想像力、心の自由と自立を育てることが大切と考えています。課題は、こどもの本来持っている個性を引き出すきっかけであり、必ずしもこなさなければいけないものではありません。こどもの声を聞き、自分が何をしたいのかを自分自身で発見できるように、力を貸したいと思います。自分自身の身体と、心で確かめて、得たものは、生きる力となります。
保護者の方には、持って帰った作品を仲立ちとして、こどもの心に寄り添って会話をしてほしいと思っています。



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