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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)

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2008年05月

【5月前半の課題】
絵の課題はカーネーションの花です。難しそうな花ですが、紙をくしゃくしゃにして2種類のピンク色の絵の具でスタンピングをするという方法で描きます。それだけでカーネーションに見えるのです。今月の工作は「空気」がテーマです。目に見えないけれど、いつも自分の周りにあってとても大切なものです。ビニール袋で空気を捕まえて空気の存在を確かめます。こどもたちの大好きな風船を使い、大きなビニールボールを作ります。しっかり作ったつもりでもどこからか漏れてしまう空気ですが、だからこそ、意識が高まり、ビニールのなかの空気をパンパンにする方法など工夫します。どうしても、徐々に空気は抜けますので、だめになったらおうちにあるビニール袋で作ってみてください。ボール遊びを家族みんなで楽しめますよ。風船は高学年以上の子でも口では膨らませらない子がいます。時々風船を買って膨らませてみましょう。膨らませた風船の口を結ぶのも難しい子が多いですね。

7日(水1、3)
しょうごくんはボールが大好きで、見本を見ると楽しそうに遊んでいました。風船は膨らませられなかったので、一つは私が膨らませ、もう一つはもとかずくんが膨らませてくれました。なおちゃんは風船は膨らませることができますがくくるのは無理なようでした。ふたりとも風船を二つ入れたビニールボールを作りました。空気が入り、形が出来るのを手で確めました。後半はカーネーションの絵を描きました。二人とも、上手に色も作りスタンピング出来ました。茎やつぼみも観察して描きました。最後に「おかあさんいつもありがとう」のメッセージも書いて素敵な作品になりました。さらにふたりで自由工作でなおちゃんはお菓子屋さん、しょうごくんはドーナツやさんを作りました。あやめちゃんは風船を膨らませるのに苦労していました。ビニールに空気を入れるのに思うように入らないらしく、階段下まで行ったり、あちこちぐるぐる回りながら入れていました。ボールが出来ると、袋に絵を描き始めましたが、描いている間にも空気が抜けていきます。何度か空気を入れなおしました。ななみちゃんは結構激しく遊ぶので、一度作ったボールは破れてしまい、もう一度作り直しました。ビニールの絵も描きなおしました。風船をくらませる力はあり、くくるのはこちらでしました。しんやくんは工作からしました。風船と紙ふぶきを入れたビニール袋に空気を入れて、袋の上から手で触って、セロテープで調整をして袋をパンパンにしていきました。雲と太陽の絵を大きく描きました。カーネーションのスタンピングは絵の具の調整を何度かやり直して、試し描きを何度かしてから本番の絵を描きました。茎、葉、つぼみの様子もよく観察して描きました、バックは黄色い絵の具と歯ブラシを使いスタッピング技法で絵の具を散らしました。自由工作もしたいといい、材料を探して、「たいこ」を作りました。もとかずくんはビニールボールをバンバン強い力でたたいてしまいすぐに破れてしまいました。もう一度手早く作り直しました。自由工作ではラップの箱についている刃を利用してのこぎりを作り、それで割り箸が切れるか実験をしていました。ちゃんと切れたので、それで小さいおもちゃを作っていました。また、空き容器や緑の袋などを探してなにやら作っていました。聞くと、水槽だそうで、仕上げは家でするそうです。アトリエに新しく入ったグッピーが気になるようで、何度も何度も見ていました。

9日(金)
えりちゃんは絵から描きました。ピンク色を2色作り、紙を丸めてポンポンとカーネーションの花を描いていきました。つぼみ、茎の様子を観察して色を作り、筆の太さを変えて描きました。上部はスパッタリングで黄色いバックにしました。次に工作でビニールボールを作りました。風船と紙ふぶき、そして空気を入れてボールにした後、マーカーで絵も描きました。まだ時間があったので、何をしようかと考え、以前作ったシャンデリアを作りたいというので、ぺットボトルを切ってベースとなる本体を渡しました。パンチで穴を自分で開けました。モールを通し、ビーズを入れていきましたが、モール1本分を入れたところで、これでいいといい、後は毛糸をいれると言っていました。つぐりくんは工作からしました。風船をビニール袋に入れて、絵もマーカーで時間をかけて描いていました。その後絵の課題もしました。ピンク色を2色作り、紙のスタンピングはぎゅうぎゅうと力を入れて押しました。つぼみや茎もよく観察して色にもこだわりを持って描きました。最後にお母さんへのメッセージもマーカーで書きました。残った時間で自由工作をしました。ダンボールで怪獣を途中まで作り、残りはおうちで作ることにしました。ふうかちゃんは絵から描きました。カーネーションの描き方の説明をすると「え〜」と驚いた様子でしたが、紙を丸めてスタンピングしました。茎、つぼみ、と順番に描いていきましたが、「次はどうするの?」と、一つ一つ、私に確認しながら進めるといった感じで描いていました。ビニールボールも作り、絵も、マーカーで描きました。えりちゃんのシャンデリアがとても気になり、「あれがしたい!」というので、ペットボトルを切って渡しました。穴を開けたところでお迎えが来たので、また、今度することにしました。体験の方2名いました。

10日(土1時)
ゆうりちゃんは前回の続き「マーガレットの点描画」を完成させました。様々な色合いを点で打つことによって、深みのある色を作り出しています。今日の課題、「カーネーション」も描きました。紙のスタンプで花を描き、つぼみや茎は鉛筆でデッサンをしてから、着彩しました。バックはブルーを選び、スパッタリングをしました。かおるくん、たいちくん、すみれちゃんはボール遊びで盛り上がっていました。かおるくんはボール作りを楽しんでいました。風船を空気入れで入れようとしたらピューと飛んでいき、それが面白くて何度も飛ばしていました。自由工作もしたいといい、材料を集めてロボットも作りはじめましが作りながらも、たいちくんたちとの風船遊びも楽しくて、お迎えが来てから急いでロボットを仕上げました。たいちくんは自由工作で、割りばし鉄砲を作りました。作り方はもう頭に入っていて、どんどん作っていました。輪ゴムの試し打ち用に風船に数字を書きました。すみれちゃんは絵の課題をしました。2種類のピンクを作って花をスタンピングしました。茎、つぼみを観察して描き、バックはスパッタリングでしあげました。一つ一つの形を丁寧に描けています。手形のサインも押していました。まきちゃんは工作をしました。風船は空気入れで入れました。最初は私と一緒に入れていましたが、そのうち一人でもできるようになりました。ビ二―ルボールのイラストも丁寧に描いていました。たけひさくんとすいちゃんはボールを見ると、とってもうれしそうに遊びはじめました。そしてふたりともボールを作りました。たけひさくんは自分の名前を入れたボールにしました。すいちゃんはカーネーションの絵も描きました。すいちゃんは絵を描きながらも風船が気になり、もう一つ作るといって風船をたくさん膨らませていました。りなちゃんは工作のボールも作り、イラストも丁寧に描きました。絵の課題カーネーションも描きました。お母さんへのメッセージも入れて、素敵な作品になりました。ともひろくんはボールを見ると嬉しそうに遊んでからお母さんと一緒に作りました。風船も自分で膨らませたがり、意欲は満々です。紙ふぶきを作るときに誤ってお母さんの指をはさみで切ってしまい、血が出てきました。見ていたすいちゃんが「わ、血でてる!」とびっくりして他のお友だちも心配そうに見ていました。ボールを完成させた後、カーネーションの絵も描きました。スタンプをして、茎も描きました。そのうち手に色を塗ったりして手形を押したがったので、もう一枚手形の絵を描きました。この年齢ならもっと自由に描いてもいいので、本人の様子を見ながら進めます。集中できる時間も大体わかって来ましたし、年齢の割には手先も器用でコミュニケーションもしっかり取れるようですので、そろそろ一人でも大丈夫と思います。お母さんがいない時はどういう様子なのかも見たいと思っています。課題を完成させるよりも、本人の力がどのくらいあるのかを見て、本人の希望や個性を見ながら時には課題の方向性を変えて力を伸ばしていこうと考えています。あかねちゃんは風船が大好きで、ビニール袋に「風船いっぱいいれたい!」とたくさん風船を膨らませていました。最初は膨らませるのに苦労していましたが、その内慣れて来て上手に膨らませていました。風船を五個ほど入れたボールを作り、満足したかに見えたので、「カーネーション描く?」と聞くと「ボールもう一つ作る!」と再び、空気入れで風船を膨らませました。でも、絵も描きました。画面いっぱいに元気に描けています。ママ、そしてパパへのメッセージも入れました。すみれちゃんのを見て、手形も押していました。すみれちゃんとはおうちが近いので仲良しのようです。おしゃべりも楽しみました。

10日(土3時)
あすかちゃんはボールからつくり、ビニール袋にも可愛い絵をマーカーで描きました。カーネーションの絵は画面に大きくよく描けました。茎、つぼみの形をよく見て色を作り描いています。さんうくんは風船を2個入れてボールを作りましたが、ボールに乗りたいようで、乗っていたら、ビニール袋が破れてしまいました。もう一度新しい袋で作り直したのですが、また、乗っていたので空気が抜け気味でした。絵はアトリエに新しく入ったグッピーを見つけて、これをモチーフにしたいというので、水槽横の机で描きました。たくさん描きたいそうで、画面に対しては小さめに一匹ずつ丁寧に描きました。画面全体のバランスや、魚の配置の計画などから全体から描く事を勧めましたが、一匹ずつ描きたいそうです。今日はオスとメスを一匹ずつ仕上げました。また次回描きます。えみちゃんとかおりちゃんは見本で楽しそうに遊び、ボールから作りました。紙ふぶきも入れて、ビニールにもマーカーでカラフルに絵を描きました。後半はカーネーションを描きました。えみちゃんは花のスタンプを押し、茎、つぼみをしっかり観察して描きました。バックのスッパッタリングは何色にしようか悩み、結局オレンジを選び明るい感じに仕上げました。かおりちゃんは花のスタンプを押して、茎、葉を描き始めましたが、葉の特徴的な弓なり形に気づかなかったようなので、特徴を説明して、いくつかはそこを意識して描きました。バックは紫色を作って、シックな印象に仕上げました。みなちゃんはボールから作りました。ビニール袋には大好きな音符模様を描いていました。カーネーションの絵は、中央にまとまった感じで花をスタンプして描きました。茎、つぼみの特徴はよく捉えられています。バックは黄色のスパッタリングで仕上げました。あいちゃんは見本のボールを投げると嬉しそうに返してくれました。先にボールを作りました。ビニール袋に丁寧に絵を描き、大半の時間をここに費やしていました。4時20分くらいからカーネーションの絵を描き始めました。スタンプは同じ所を何度も押して花の形にしていくのが少し難しいようでした。横一直線に花を並べて描きました。最初に手順は説明しているので、どんどん進めていっていいのですが、ピンクを作るのに、赤と白を出してね、というと出して、絵の具を出して、そのままでいるということがあります。出したら、水を入れて混ぜる。という次の段階の言葉を待っているようです。考えつかないのか、わたしの指示がないと進めてはいけないと思っているのかわかりませんが、そのために進むのが遅いということもあります。わからない時は、回りのお友だちの様子を見てやり方を盗むという方法もあります。自分の考えに自信を持って、行動していけるようになればと思っています。ゆうきくんは工作からしました。風船は空気入れで私と一緒に空気を入れました。ビニール袋の中に短冊を切っていれるのが気にいったようで長い間切っていました。特にキラキラしたのが好きで、たくさん入れていました。ボールに絵を描くときに「好きなものを描いていいよ」というと、手が止まってしまいました。様子を見ながら、「マーカーの使い方はわかる?」と聞くと「わかる。」といいます。好きな色は?とたずねると「青」というので、手渡して、「書いていいよ」と言ったのですが、またしばらくそのままでいました。どうしたの?と聞くと、「何を描いたらいいかわからない」というので、考えつくまで、少し置いて、先にカーネーションを描こうと誘いました。ピンク色を2種作り、スタンプして、つぼみと茎もよく見て、色を出し描きました。バックはスパッタリングをするか好みを聞きながら進めていきました。雨が降っているところだから黒色がいる。と言うので、「今、雨が降ってるから、何色か見てきて」と声をかけると、窓の外をじっと見てから「雨、見えなかった」と言いました。透明だったということですね。でも、雨の表現はそのまま黒がいいということでしたので、黒い雨をスパッタリングしました。自分の顔にもかけながら結構気に入ったようでした。ボールにはお迎えに来たお母さんに頼んで星を描いてもらっていました。

14日(水2、4)
そうたくんは前回からの続き、自動販売機を完成させました。レバーの部分と仕掛けとの連結がうまくいかなくて、どうすればいいのか一緒に考えました。中に空き缶をいれてみて、どう転がりでてくるか実験を繰り返し、改良していきました。お金を入れるところもあり、隅々までにこだわった力作です。女の子達は皆ボールに興味を持ち、見本を見ると早速遊びはじめ、楽しそうでした。みずきちゃんは前回の続きが残っていたのですがボールを作りたいと言い、風船を選びました。作っている間にも、他のおともだちの様子が気になるのか、そばに行っては話をするので、作業はあまりはかどらないようです。見本のボールで激しく打ち合い遊びもしていました。やっと出来上がり、前回の「あそびたいところ」の絵の続きを描きはじめました。少し集中したかに見えた時、他のお友だちがほとんど課題を終了して、輪になって新しいボール遊びを始めていました。みずきちゃんがふと気づき、数人が輪になって遊んでいるのを見て寂しくなったようです。「何で、私だけ?(入れてくれへんの)」と言いました。そばにいた、お迎えに来ていたお友だちのお母さんに「自分から入れてって言えばいいのよ」と言われて「そうか」と納得して「入れて」と輪の中に入っていきました。というわけで、絵はまた仕上がらずに置いて帰りました。ゆうか(K)ちゃん、ゆうか(F)ちゃん、もあちゃんは風船ボールが気に入り作り始めました。ゆうかちゃん(K)は肺活量がしっかりあるようで、上手に風船を膨らませていました。ボール作りの後、お母さんへのプレゼントカードを作りました。絵の課題のカーネーションのスタンプの技法を使い、デザインをしました。
ゆうかちゃん(F)ともあちゃんはいくらがんばっても風船が膨らまなかったので空気入れで膨らませました。中に紙ふぶきもいれ、袋に絵も描きました。振り替え出席のあやのちゃんがイラストを描いていたのに触発されて三人とも同じテーブルでイラストを描きました。ゆうか(F)ちゃんはキャラクター設定、もあちゃんはあやのちゃんが持ってきていたアヒルのパペットが主人公の「アヒ漫画」を描きました。プロデュースはあやのちゃんのようです。筆致はしっかりしていて、安定した線で描いています。色はつけないと言うのですが、せっかく上手に描けているので、色鉛筆の扱い方を説明して主人公のアヒルに色をつけました。あやのちゃんはお友だちにアドバイスをしたりしながらも、自分の絵をずーっと描き続けていました。オリジナルイラストを描き、色鉛筆で色も塗りました。かすみちゃんには簡単すぎる工作で、ビニールボールをさっさと仕上げました。絵の課題はしたくないようで、自由工作をすると言い、材料を集め、パラシュートを作っていました。少し大きすぎてうまくいかないようでした。小さくするのかと思っていたら、それはとりあえず終了したようです。いらない紙がほしいと言うので、プリント用紙を渡すと丁寧にキャラクター設定をしたイラストを描き始めました。そんなに丁寧に描くならちゃんとした紙に本描きをすれば?と誘ってみましたが、これでいいと言っていました。ゆきちゃんは見本のボールは気にいり少し遊んでから、風船をいくつも膨らませて、袋に入れていました。紙ふぶきはいらないといい、ボールを2個作りました。その後、絵を描くといい足に絵の具をつけてスタンプをしていました。緑と、黄色である程度描いて、「終わり」というので、そこから発展させていくことにしました。まず描きあがったものを見立てる作業です。ゆきちゃんは「蛇が2匹いる」と話をしてくれたので、蛇がいる場所なども想像して、絵の具で、主役を引き立たせたり、花などを描き加えていきました。絵の具を出したり、描いている途中で、思いついたように、「やっぱりこれやめて違うことをしたい」と言うのですが、「やりかけている作業を終らせてから、次のことをしよう」と、話をしながら進めました。今日はよく話を聞いてくれて、ついてきてくれました。ダイナミックで画面いっぱいに表現できました。色も発色がよくいい感じです。最後に、ゆうかちゃんやもあちゃんたちとビニールボール遊びを楽しみました。振り替え出席のななみちゃんは絵の課題のカーネーションを描きました。絵の具の調整が難しいようでしたが、何度か調整し直して、紙を丸めていい感じのしわくちゃ感を出すのにも何度か丸めて練習してから本番の絵を描きました。茎やつぼみの特徴をよく観察して描いていきました。

【5月後半の課題】
4月に描いた、根っこの植物を覚えているでしょうか。マザーリーフといいます。その葉を取って、水に浮かべていると葉の縁から赤ちゃんの芽が出てきます。とても不思議で、形は葉っぱの船にも見えます。そこからインスピーレーションを感じて「マザーリーフの冒険」というテーマで、絵を描きます。船に乗る主人公は自分でもいいし、動物でも、妖精でもOK。想像力の翼を広げて楽しい不思議な世界を描きます。工作は前回風船を膨らませられない子が多かったので、今回はビニール袋を膨らませて作るおもちゃにしました。見本は「まほうのかだん」と名づけて、タネを蒔くと、不思議なものが育つという設定です。基本はビニール袋にストローを取り付け息を吹き込むだけという単純なものですが、袋の形を変えたり、ストローの長さを考えて一度にふけるようにしたりすると、一気にたくさんのものがむくむくと出てきて面白さがアップします。作り方を覚えたらいろんなタイプのものも作ってみましょう。花壇の名前も考えて自分の作りたいユニークな花壇を作ります。どんな奇想天外なものが生まれるのか楽しみです。

21日(水1,3)
ななみちゃんとあやめちゃんは工作をしました。ふたりとも手袋型の袋をうさぎに見立てて、絵を描きました。膨らませすぎて破裂したり、ティッシュの箱を切り開いた後、テープで留めるのがうまくいかなかったり、大変な思いをしながら一生懸命作っていました。膨らませた時もうさぎが横を向いていたり、思うような向きになってくれなくて、補強用の厚紙を貼り調整しました。あやめちゃんは花壇の外側のデザインにもこだわって作っていました。他の子のために補強用の厚紙を切ってくれました。ななみちゃんはうさぎと鶏が出てくる花壇にしました。花壇の看板も色々考えて書いていました。しょうごくんとなおちゃんも工作からしました。しょうごくんは手袋型や傘袋を使って3つのものが咲くようにしました。両面テープと、セロテープの使い分けがわからなかったようで、適切な貼り方が出来ないでいたので、はがして、少しずつ、一緒に進めていきました。もこもこと膨らむ様子は気に入ったようです。目打ちで穴を開けるのは怖がらずに積極的に関わっていました。なおちゃんはお友だちにあげるメッセージ入りの、花壇を作っていました。びっくりさせて誰かを喜ばせるのは作るほうも受け取るほうも嬉しくなりますね。誰かのために作るという心を持っていることが素敵です。残った時間で絵の課題もしました。マザーリーフ号に、女の子や動物たちが乗り込んで海へ旅に出るところです。もとかずくんは課題の説明を聞き、見本のおもちゃで遊んだ後、自由工作を選択しました。まずは課題の材料を使って、人口呼吸器を作りました。発想が面白いですね。ストローを使ったかっこいい飛行機も作りました。木工用ボンドでつけていたのが気になります。接着材があるよと言ったのですが、ボンドの方が扱いやすいのか「これでいい」と言っていました。乾いた時に剥離しやすいかと思います。しんやくんは工作をしました。箱を切り開き、テープで留めて、目打ちで穴を開けて・・・と順に丁寧に作っていました。袋を選んで「こわいかだん」というネーミングで作りました。きちんと立つように、中に仕切りを作り調整しました。今日体験に来ていたお友達とは知り合いのようで、おしゃべりも楽しみながら作っていました。自由工作も楽しみました。今日から入会のこうだい君は絵から描きました。マザーリーフの船に乗って人やおばけや動物たちなどが冒険に行くところです。サーッと塗って出来た!というので、人の部分は丁寧に、顔、服、足と意識して塗り分けるよう勧めました。海と空の色も考えて塗りました。絵の具の使い方は上手です。画面いっぱいに描いていて元気ないい絵です。後半は工作もしました。目打ちも使い穴を開けました。最初の手袋は膨らませているとパンと音がして、破れてしまいました。空気漏れがしたので、その部分を探し、セロテープで補強しました。3つのモチーフを作り、ストローとつないでいきました。キラキラテープが気になるのか、「これ使っていいの?」と聞くので、「最後に箱の回りに貼るときれいだよ。」と言うと、喜んで貼っていました。

23日(金)
つぐりくんは見本の「まほうのかだん」にタネを蒔き、いろんなものがでてくると、たいそう気に入ってくれました。手袋に鳥の顔を作り、ストローを取り付け試しに吹いたところパン!と破裂してびっくりしました。穴の開いたところを補強して、長いのにも絵を描いてつくりました。花壇の看板も、わからない字は「教えて」と言い、一生懸命描いていました。根気よく上手に作れました。えりちゃん、ふうかちゃん、今日から入会のかいとくんが来たころには体験に来た小さなお友だちが4人いて、にぎやかな状態でした。えりちゃんは見本の「まほうの花壇からいろんなものが飛び出してくると、嬉しそうに見ていました。工作を選択して、傘袋に絵を描き、手袋はうさぎに見立てて作りました、大方出来上がった頃、お花も作りたいというので、手袋の親指と小指を切って、中指にトレーシングペーパーの透明の花をつけました、両隣にはマーカーでお花を描きました。花壇の看板も作りました。ふうかちゃんも工作をしました。次どうするの?と聞きながら順々に作っていきました。目打ちを使って穴を開けるのも上手にできました。2種類のモチーフを作ったので、これで出来上がりかな、と思っていると、「お花も作りたい」というので、手袋の両端を切りました。花はカラー画用紙を切って作りました。きれいなチューリップが咲きました。かいとくんは工作を選択して作りました。傘袋に絵を描いて、ストローとつなぎました。箱を選んで目打ちで穴を開けストローを通し試しに吹いてみました。うまくいったので土となる新聞紙を丸めて詰めていきました。まだ緊張しているようで、とても、おとなしく、黙々と作っていました。

24日(土1時〜)
すみれちゃんは「たいちくんこないかなあ〜。なんにもしたくないなあ」としばらくアトリエ内をうろうろしていました。電話でたいちくんがこの時間に「来れない」とわかるとがっかりし、その後やっぱり「来れる」とわかると喜んで、たいちくんが到着すると、やっと、安心して落ち着いて工作をしました。明日たいちくんと一緒に遊びに行く約束があることも話してくれました。たいちくんは工作の課題を見ると、とても興味を持ち、早速作りはじめました。お化けなどユニークなキャラクターを丁寧に描いて仕上げました。まきちゃんも工作をしました。お花をモチーフとしてきれいな絵を描きました。一生懸命膨らませて、前から絵がきれいに見えるよう、調整しました。たけひさくんは紫色のおばけの絵を描き、ちゃんと膨らむか確めながら、作りました。手袋が気にいって、「これですいちゃんとあそぶんだ」と言って、手袋を入れる箱を色々吟味していました。蓋が閉まるものでないといやなようでかろうじて閉まるものを探しました。すいちゃんは体験のお友だちと並んですわり、一緒に絵の課題をしました。マザーリーフをみながらふたりで、おしゃべりも楽しみながら動物たちが海に冒険へ出るところを描きました。その後工作もしました。向きを間違えてしまい、お花の絵は描きなおしました。ストローを入れて今度はちゃんと花が咲きました。りなちゃんは絵から描きました。マザーリーフにはお友だちが乗って冒険するそうです。余白が大きかったので、なにか空に浮かんでいるものか、飛んでいるものを描いてみようかと誘うと、リボンのかかった雲を描きました。ファンタジックな絵ですね。ともひろくんは見本の花壇が膨らむ様子を楽しそうにみて、つくりはじめました。セロテープやはさみなど、道具は積極的に使えています。低年齢のため集中力は20分持って上等なので、休憩を挟み様子をみながら、タイミングを見計らって、次に進めていきたいと思います。後半は絵も描きました。きれいな色が使えています。今の時期は本人の気の向くままに絵が変化してよい時期なので、自由に任せて描くものを受け止め、会話を通して、心に寄添っていきたいと思います。振り替え出席のみらいちゃんは絵の課題をしました。「マザーリーフ号に乗って」というイメージを提示していましたが、そこからさらに飛躍した発想で空飛ぶ船を描いたところがさすがですね。キャラクターもしっかりかけていてマザーリーフの葉の表現も細かい心配りが効いています。素敵なファンタジーの世界が描けました。

24日(土3時〜)
前の時間に引き続き、みらいちゃんは箱を色々と探してきて、ミニチュアのハウスを作りました。以前にも作りましたが、好きなのですね。ダンボールナイフの使い方がうまくなり、ドアや、窓を上手にくりぬいていました。カーテンをつけたりミニチュア家具を作って置いたりもしました。さんうくんは絵の課題をしました。爽やかな風景から描き、妖精がマザーリーフに乗っていると想定しました。絵の具での線画を生かしつつ、パステルで色味をつけました。優しい感じのする絵になりました。あすかちゃん、かおりちゃん、あいちゃんは並んで工作をしました。3人とも丁寧でゆっくりと絵を描きます。画用紙に描いてほしいほど力の入った丁寧な出来栄えです。途中でみらいちゃんがグッピーに餌をやりやりたいなあ・・・というので「いいよ」と言うと、それを聞いていた女の子たちみんなが「あたしも!」と寄ってきました。一人ひとつまみづつ餌をあげました。みんな生き物が好きなのですね。えみちゃんも工作をしました。美しい花の絵をたくさん描きました。看板もバラの花の絵で飾っています。みなちゃんは絵の課題をしました。マザーリーフの船に乗った女の子がふたり、海を渡って行きます。背景が描きこまれていないので、少し寂しい感じもしますが、このシンプルさがまた、見る人の想像力をかきたてもします。みらいちゃんが早くに終わり、「次何しよう・・・」と悩んでいて、みなちゃんとベランダに出て、花を観察したりしていたので、「スケッチでもしてみる?」と誘うと、「やるやる!」と乗り気で描き始めました。すると、えみちゃんも、さんうくんも興味を示し、スケッチ大会となりました。雨が降ってきたのですが、ここ、濡れないから、と窓枠に座り、交代でスケッチしました。みらいちゃんはスケッチしたものに「あらしのなかで咲くバラ」とか「キラキラかがやく赤しそ」などネーミングもうまく、それぞれの作品に題名をつけていました。それぞれ、一人で何枚も描き、こんなにスケッチが人気があるとは思っていなかったので、びっくりしました。スケッチのコツは失敗を恐れず、ペンでぐいぐいと描いていくことです。紙は何枚でもあるからね、と言うと、みんなのびのびとペンを走らせていました。

24日(水2,4)
そうたくんは自由工作をしました。段ボール箱を見ながら、何を作ろうかと思案し、「ブラウン管テレビ」を作ることにしました。ちょっとレトロさを出しながらガムテープで配色をしていき、テレビ画面は紙芝居風に紙を差し入れることで映るようにしました。その紙の出し入れが最初に貼ったガムテープにあたりスムーズにいかなくて、一緒にどうすればいいか考えました。ゆうかちゃん(K)は課題の不思議な花壇を作りました。紙に妖精や、キリンを描き、手袋とかさ袋にそれぞれ貼りました。看板も仕上がって面白い花壇になりました。ゆうかちゃん(F)ともあちゃんは学校でテントウムシでもりあがっているらしく、ふたりで「テントウムシの家を作るの」と箱を選びにいきました。もあちゃんは自由帳に描いた設計図を見せてくれてました。折り紙やマーカーで、中の内装を施し、テントウムシも折り紙で作りました。本物の虫を入れるのか「空気穴が必要」と言って、小さな穴を開けました。持ち運びも出きるように毛糸で持ち手を作りました。設計図どおりに出来た!と喜んでいました。みずきちゃんとゆきちゃんは二人並んでそれぞれの課題に取り組みました。みずきちゃんは先月からの続き、「遊び」がテーマの絵を鉛筆書きしました。ゆきちゃんは直接画用紙の上に絵の具を盛り上げ、現代絵画のような筆致で絵を描き始めました。二人とも、「先生はあっち行ってて。出来上がるまで見ちゃだめ」と言い、ふたりで話をしたり、ふざけあったりしながら描いていました。二人は他のお友だちも気になるので、描きかけては、あちこちに見に行きます。みずきちゃんは丁寧に描くのですが、おしゃべりする時間も多いのでなかなかはかどりません。また続きは次回することになりました。ゆきちゃんは結局「わに」と題した面白い作品を描きました。迫力がありいいですね。後半は牛乳パックを切り開き、手裏剣を作っていましたが、カッティングボードを引かず、カッターナイフの使い方がよくなかったので、適切に使わなければナイフは危ないと言うことを説明しました。カッターナイフやはさみなどは正しく使えば、力をいれなくても切れるように設計されています。無理に力を入れて扱うと怪我をすることになります。経験を積まないとわからないことでもあるので、使う場合は必ず私に使うことを申し出てから使うようにしてもらっています。その子の力量を見極めながら、積極的に使わせていきたいと思っています。二人仲良く、時にはじゃれあっていたのですが、もう終わりという頃にトラブってしまい残念でした。原因が明確なものがないだけに、難しいのですが、対話を通してほどよいコミュニケーションをとる方法を覚えていくしかないのかなあと考えています。



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