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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)

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2009年06月


【6月前半の課題】
虹がテーマです。「にじいろのさかな」「にじいろのはな」「にじいろのしまうま」などのお話絵本や科学絵本の「にじ」などを用意して、イメージを引き出すきっかけとします。工作は「虹の箱」文字透り箱の中に虹を閉じ込めます。CDを利用して、見たいときにいつでも分光した虹を見ることができます。光の当て方で見え方が変わるのも面白いので、いつまでも眺めていたくなります。

3日(水1,3)
あやめちゃんとななみちゃんは「今日は一緒に行動しよう」という取り決めをして、一緒に工作をし、一緒にトイレにいき、一緒にベランダで休んでました。箱に貼るテープの色も同じで、どちらかが遅くなると、待っています。そうやって、「虹の箱」ができました。どこで見分けるの?と聞くと、ちゃんとわかるように隅っこに目印のシールを貼っていました。その後、「ビーズがしたい!」ということで、毛糸にビーズを通してネックレストップを作りました。二人ともそれぞれの今日の服装にピッタリあったデザインでおしゃれなペンダントができました。かなたくんとゆうすけくんも工作からしました。いろんな角度から光を当てて、「おー、みえる、みえる」とにじを楽しみました。その後二人とも「絵をかきたーい」と言い絵を描く準備をしました。まずはダイレクトに虹を描いていきます。太い筆でぐいぐいと大きく描きました。かなたくんは虹の下に、遊んでいる動物たち、うさぎやクマなどを描きました。ゆうすけくんはハートの王様と王女様です。トランセルや家なども描いてます。かなたくんが2枚目の絵に取り掛かり、今度はクレヨンで虹を描きました。白雪姫のお話を突如思い出し、ゆうすけくんと二人で幼稚園の発表会で演じたときの様子をたくさん話してくれました。誰が、どの役をしたのかよく覚えています。かなたくんの絵には7にんの小人も描かれています。帽子の形がユニークです。続いて桃太郎のおはなしを思いだして、赤おにと、桃太郎を描きました。パステルを使い海の波の表現を試みました。赤鬼は迫力ありますね。それを見てゆうすけくんもパステルに興味を持ち、2枚目もどんどん描いていきました。こすって、ぼかしの表現を入れて、ポケモンの世界をソフトに描きました。最後にかなたくんは前の続きで家を作りました。今日は2階ができました。まだまだ次回も作ります。ゆうすけくんは長い箱を見つけて気にいり、ラップの芯などを入れて、「これ発射するの」と頭の中でイメージを作っていました。直径の違う芯を組み合わせると動くこともわかり、面白く感じたようです。

10日(水2,4)
そうたくんは自由工作でダンボールを切っていました。なにを作っているかは自分でもまだ未定でだそうで、作りながらかんがえているようです。しゅんた君は今日の課題の説明を聞いてから、「自由につくってもいい?」と材料置き場に行っていろいろ調達してきました。白い紙がほしいというので、いろんな紙が入っている箱を渡しました。筒の大きさに型を取り、丸く切る等一人でずんずんと作っていました。目打ちなどもうまく使って穴もあけていました。くじ引きにするようで中のおみくじを紙で作ろうとしていたので、棒を渡しました。すると、そこに大あたり、あたり、はずれなど、文字を小さく書き込んでいました。表面デザインもキラキラテープを使ってきれいに処理をしました。テープによる「おみくじ」の文字のレタリングは秀逸です。ゆうかちゃん(K)は「虹の箱」から作りました。キットにしてあるので、順調に作っていました。後半は「虹」のテーマで絵を描きました。色鉛筆で描きたいと言うので2分の1サイズの画用紙を渡しました。「虹の花」ということで花を分割してきれいに色を塗っていきました。様々な形に分割したところがいいですね。ゆうかちゃん(F)と、もあちゃんは「虹の箱」を作った後、びっくり箱を作りたいからバネはないかと言うのですが、あいにくないので、代わりに牛乳パックの紙バネ作り方を教えました。かえるやばったにして飛ばすおもちゃとしてもポピュラーなものです。数を増やしてダイナミックにとばすこともできるので、楽しめます。外箱をゆうかちゃん(F)が担当、バネをもあちゃんが担当して作りました。箱はぴたりとちょうどふたが納まり、開いたときにうまく中身が飛び出すので面白いおもちゃとなりました。ななかちゃんも「虹の箱」を作りました。そのあと、ゆうかちゃんたちがつくっているびっくり箱を見て、同じように作り始めました。細かいところにもこだわりを持って丁寧に作業をしています。時間が足りない感じですが、ぎりぎりまでがんばって作っています。あやのちゃんは「漫画描きたーい」ということで、ケント紙にコマ割りをして漫画を描きました。しかし、思いつくままに描く様で、順番があっちこっちに飛び、番号が振っていても「次、どこ?」と、読者にちょっと不親切な漫画です。描くペースは早く、時間内に、始まりから終わりまでちゃんと完結させるのはすごいです。みずきちゃんはあやのちゃんの横にぺったりとくっついて「わたしも漫画描く!同じ紙頂戴!」と嬉しそうです。キャラクターをおこして、残った半分にコマ割りをして描きました。振り替え出席のまいちゃんはおやすみしていた時の課題で、トリプルゲームを作りました。輪投げは一つだけでは面白くないと、考え、5本のポールを立てました。迷路も複雑にゲームを面白くしようと考えていたので、途中で時間が来てしまいました。また、次回続きをします。振り替え出席のかなたくんはまいちゃんの作っているゲームを見て「これ作る」といい、まずゲームから作りました。まず輪投げの部分を作り、次に迷路のところ、さいごに側面のあみだくじのところと進めました。あみだくじはちょっと理解できていなかったようで、橋が交互になっていなかったので、説明しながら交互になるように直しました。その後、おうちの続きを作りました。階段を作ろうとしましたが、階段部分を折るのが面倒くさいというので、エレベーターに変えました。モールでつないで1階と2階を行き来しします。中に乗る人も紙にいっぱい描きました。途中でギーガーの画集を思い出し、自分で持ってきて開いて見ていました。女の子たちは「なにそれ、キショクワルー」とこわごわ覗いたりしていました。ちょっと悪乗りして、怖がる子に見せるので、「無理やり見せるのは駄目」とストップをかけました。みうちゃんは「虹の箱」を作りながらも、目はかなたくんに・・・「あれ、作りたい!」とかなたくんの家に釘付けです。手早く「虹の箱」を仕上げて、材料を探しにいきました。段ボール箱をダンボールナイフで切るのですが、大胆なので、はらはらしながら見守っていました。柱を立てて2階を作り、階段をつくっていると、かなたくんがエレベーターを作り始めました。「あたしもつくろう!」と作りました。いつも周りを観察していて、面白そう!と思ったら、即、取り入れる、パワーがあります。

12日(金)
虹がテーマなので、みんなで虹を見たことがあるかなど話をしながら工作をしました。ともひろくんは丸い虹を見たことがあると話をしてくれました。「虹の箱」はまずは箱の内側を墨汁で黒く塗ります。ともひろくんは墨汁を含ませた筆をパシャパシャと勢いよく振ったので、じぶんの顔にかかってしまいました。さらに、手でその顔を拭いたの眉毛のしたが真っ黒になってしまいました。「わあ、真っ黒になっちゃったよ」と私が言うと、おともだちもみんな覗き込んできたので、はずかしくなってしまい、手で顔を覆ってしまいました。水道できれいに洗い元の顔に戻りました。工作はキットにしてあるので、順番に組み立てていきました。その後虹の絵を描きました。パレットに自分で絵の具を出しました。「一つのお皿に一色ずつね」というのはともひろくんにはあまり意味はないようで、好きな色を気ままにどんどん出していました。虹の色もパレットから好きな順番にどんどん描いていきました。一つ塗るたびに筆を洗い次の色を取る、というのは丁寧にやっていたので、彩度も高く、個性的な色使いで、しかもなかなか渋いハーモーニーがある、美しい虹が描けました。「上がちょっと寂しいね」と声をかけると、「じゃあ渡ってる人かこう」と言って人をどんどん描きました。「まだ少し左側が空いてるね、何描く?」といっしょに考えて、雲を描くことにしました。「ともくん、雲を英語でいえるよ、クラウド!」と英語も披露してくれました。すてきな虹の絵になりました。えりちゃんが砂を混ぜたジェッソを塗っていると、「あれ、使いたい」といい、さいごに絵の周りに塗りました。えりちゃんも楽しい話をいっぱいしてくれます。えりちゃんのまわりには頼もしいスーパーおばあちゃんがたくさんいるようです。「虹の箱」の工作からしました。内側に墨汁で塗るときは「お習字習ってるから、筆の持ちかたで塗ろう!」と丁寧に塗っていました。後のキットは順番に組み立てて、周りにきれいなテープを貼って仕上げました。虹のテーマの絵ではまず、絵本を全部読みました。その中から「にじいろのはな」マイケル・グレイニエツ作 ほその あやこ訳 ポプラ社を選び、その雰囲気で描くことにしました。白砂をジェッソに混ぜて、ダンボールに下絵を描きます。その上から、アクリル絵の具で色をつけていきました。色が鮮やかで味わいあるテクスチャーの絵になりました。しんやくんは課題の説明を聞いて工作からしました。墨汁を塗った後はキットになっているので組み立てるだけです。きっちりと順調に作り、キラキラテープを貼って仕上げました。その後虹のテーマで絵を描くことにしました。アイデアを出すため、絵本を読んだり、図鑑を見たりして構想を練って、「虹色の象」を描くことにしました。まずは下絵を薄い黄色で描いてきます。薄い黄色を使うのは間違えても上から絵の具を重ねれば色が乗るからです。本塗りのときもしんやくんらしい、水彩画風の淡い色合いで象を塗っています。色が混じらないように縦じま模様を一本おきに塗っていました。模様だけだと、どっちが前か後ろわからないので、ドライヤーで乾かして耳と目を描き入れました。象の目の前が空いているので、象が何かに出会うとか、食べ物があるとか、少しお話を考えて描いてみようか、と誘うと、「え〜、いやだなあ〜」とちょっと抵抗があったようです。「でも、象だけだと寂しいからなあ・・・ちょっと考えてみてよ」とこちらも少し押してみると、「うーん」と考えていました。「りんごにしようかな」とぽつんといったので、「いいねえ」と相槌を打ちました。私はりんごを一つ想像していたのですが、次に見てみると、なんと立派な木にりんごがたわわに実っている絵になっていました。絵に物語が生まれてムードのある絵になりました。つぐりくんも工作から始めました。墨をぬり、箱の組み立てもうまくやっていました。絵の課題では、「今日はおとうさんの誕生日だからお父さんの好きなトラを描こう。」といい立派なトラを描きました。虹色に輝きおひさまの下を堂々と歩いています。力づよい作品です。かばんの中から前に作った作品が出てきて、「あ、これ、もう一回つくりたいなあ」といいます。プラ板の作品です。あいにくプラ板を用意していなかったのですが、空き容器を探すといくつか透明のふたがあり、それでやってみました。ちょっと材質が違うようで、白く変色し、縮みません。ちょっとがっかりしつつも、いくつか作った中からいくつかをこれでいいわ。と納得してくれました。

13日(土1時〜)
ほとんどの子が「虹の箱」から作りました。りなちゃんは工作の後、絵を描きました。絵本の中から「にじいろのシマウマ」やなせたかし作 金の星社 から、シマウマを描きました。絵本の原画は色鉛筆のようですが、りなちゃんは絵の具で描きました。優しい色使いはお話の中の世界にぴったりです。病気の時に、なかまに助けてもらったにじいろのシマウマが仲間が困っているときに今度はたすけてあげるというおはなしです。
自分のきれいな色を一色ずつなくしても、一生懸命にお祈りして、仲間の幸せを願う物語は心あたたまる一冊です。くうちゃんは今日から入会です。工作の後、「にじいろのさかな」マーカスフィスター 講談社 から主人公の魚を描きました。画用紙の中央に堂々と描き丁寧に色を塗りました。光るうろこはトレーシングペーパーをのせて型を取ってホログラム紙を型どおりに切って貼りました。イソギンチャクなど、海の底にいるものも描いて、絵に奥ゆきがでました。まきちゃんは工作の後、なにを描こうかなあとしばらく図鑑を見たり、絵本を見たりして考えました。鳥をモチーフにすることにして図鑑を参考に虹色の鳥にイメージを膨らませて描きました。色鮮やかな鳥は幸せを運んできてくれそうです。たけひさくんとすいちゃんは工作をしました。キットにしてあるので、それほど難しくはありません。ひとつひとつの工程を丁寧に進めました。キラキラテープを一生懸命貼っていました。できた後も、二人でソファに座ってくつろいでいました。りょうへいくんは前回お休みだったのでふたコマ続けての参加です。「虹の箱」を作った後、休んでいた時の課題をいくつかみて、「トリプルゲーム」を作ることにしました。まず輪投げコーナー。これはストローを切り開くだけなので簡単です。続いて迷路コーナー。どうしたらおもしろくなるか考えながらコースを作りました。最後にあみだくじコーナー。ガムテープを貼る作業はちょっと力が要りますが、がんばっていました。くじのゴールはいろんなバリエーションが作れるのでたくさん作ると、何倍にも楽しめます。あかねちゃんも前回お休みだったのでふたコマ参加です。まずは「虹の箱」を作りました。その後、「虹の犬」をオリジナルで考えて描きました。にこにこと笑う可愛い犬です。りょうへいくんの作っているゲームを見て面白そう!と感じたのか「私も作りたい」ということで、材料を渡しました。工程がたくさんありますが、少しずつ作っていきました。作るのも描くのも大好きで、ズーッと制作していました。りゅういちくんは工作をしました。墨を塗るのもほかのこの2倍くらいの時間をかけて重ね塗りをして、テープを貼るのもきっちりと貼っていきます。15分残して仕上がりました。残りの時間で絵を描いてみる?と声をかけると、「うーん今日はいい」ということで金色のビーズ玉の選別をしていました。

13日(土3時〜)
みらいちゃんはひさしぶりにみなちゃんと会い、なかよく並んで虹の箱を作りました。ふたりともピシッと美しくテープを貼っていました。みなちゃんはオリジナル手作りシールを作るという技を時間をかけてやっていました。みらいちゃんは虹のテーマで、妖精をたくさん描きました。一人一人にストーリーがあって楽しい絵です。あいちゃんは「虹の箱」を作った後、「虹の花」の絵を描きました。まずは大きく7色の花びらをもつ花を描き、余白にもたくさんの小さな花たちを描きました。花たちのおしゃべりが聞こえてくる絵ですね。まさあきくんとまさかずくんも「虹の箱」から作りました。まさあきくんはそのあと、絵を描くことにしたのですが、やはりドラエモンが描きたいといいます。ドラエモンの道具の中に虹が出てくるのはなかったかなあなどと話していると、回りのお友達もいろいろアドバイスをくれました。大好きなキャラクターを描きながら考え、ドラエモンの持っている缶の中から虹色の雲が飛び出しているところの絵にしました。まさかずくんはお休みの時の課題、トリプルボックスをつくることにしました。自分で工夫を加えながら作ります。遊べるものはやはり楽しいですね。すみれちゃんは家に飾る、「夏の花」を描きたいということで、小さな画用紙に絵の具で描きました。モチーフは図鑑を見て、バラと、アジサイの二つを選びました。細かい筆遣いで一生懸命描いていました。バラのバックにスパッタリング技法を自分で考えて施していました。ムードのある絵になりました。ゆうきくんとひさとくんも「虹の箱」から作りました。今日は人数が多くて圧倒されてたようで、口数は少なかったのですが、一生懸命作っていました。前回描いたカタツムリの印象が強かったようで、ゆうきくんは虹をわたるカタツムリを描きました。いろんな色のカタツムリの行進が面白いですね。左から上って、上まで行くと、虹の滑り台を転げ落ちるのだそうです。愉快な発想です。ひさとくんは一枚目は虹の絵を描きました。色を変えるときに混ざらないよう、一色描いたら筆をきれいに洗って次の色を取る、ということを丁寧に作業しました。美しい虹の下で動物が遊んでいます。そして2枚目は「カタツムリの絵が描きたいの!」と、青空の下であそぶカタツムリを画面いっぱいに描きました。爽やかな絵ですね。振り替え出席のあやのちゃんは今日も「イラスト描きたーい」というので、ケント紙を渡しました。アジサイを根気よく丁寧に描いていました。人物と背景の構図もなかなか決まっています。色もつけてポスター風に仕上げました。体験のりょうごくんも、虹の箱を作りました。その後の虹の絵はきれいな色で画面にいっぱいにのびのびと筆を運んでいました。人を描いた時に先の絵の具がまだ乾いてなかったため、にじんでしまいました。ホワイトで修正をかけましたが、少し色が出て薄緑色になりました。なので、別の紙に人だけ描いて上から貼りました。画面が汚れた時は悲しそうで描く意欲までなくしてしまいそうでしたが、うまく仕上がって笑顔で終れました。水曜クラス(1,3週)に入会となりました。

【6月後半の課題】
空気をテーマに絵を描いたり工作をしたりします。絵は見えない空気を想像して描きます。そのきっかけの一つは「におい」甘いにおい、おいしいにおい、からいにおい、くさいにおい、爽やかなにおい、おかあさんのにおいなど、イマジネーションを広げることが目的です。少し抽象的なので発想のヒントになるようににおいや空気にまつわる絵本をいくつか用意しています。工作は「ぐるぐるモンスター」です。くるくるとねずみ花火のように回る風船があったのでそれを使った工作です。難関は風船をふくらませること。小さい子は肺活量がないのでなかなか膨らみません。ストローを使って膨らませるので、汚れたら変えてください。

17日(水)
みんな風船の見本を見ると、すごく喜びました。ななみちゃんは、あやめちゃんが来ないなあと何度も言いながら、作っていました。モンスターの顔を描いて貼ればでき上がり。風船を膨らますのは少し練習したらすぐに膨らむようになりました。音がけっこう低音で「ブブブー」と飛びます。風船によって音がいろいろ違うねと話しました。みうちゃんもモンスターの絵を考えて描き風船につけて早速膨らまそうとしますが、なかなか膨らみません。絵を描きながらもときどきふくらます練習をして、段々上手になってきました。帰る前には少し飛ばすことができるようになりました。自由工作では前から作りたかった、水中輪投げを作りました。魚の絵をプラ板に描き、穴をあけて輪をつけます。これをペットボトルに入れたあと、入り口の内側にクッションテープを貼りストローの束を取り付けます。さいごに水を入れてふたを閉めれば出来上がり。逆さにしてうまくストローに魚の輪を入れて遊びます。手早くどんどん作っていました。絵はパステル画が気にいっているようで、虹のようにふわっとした色合いを画面いっぱいに塗りました。太陽や、父の日のメッセージなどを書いたようですが全てこすって淡くかすかに残っている感じです。ここからさらに描きたいものしっかり描いていくと絵として面白いものになるので、誘ってみました。最初は「え〜、これでいい」と言っていましたが、少し考えて、描きはじめました。人間を描いた事で、絵のなかに物語が生まれて楽しい絵になりました。かなたくんと、ゆうすけくん、そして、今日から入会のりょうごくんは知り合いのようで顔をあわせると、お互いに「おー」と声をあげてあいさつしていました。3人ともコミカルな風船の動きと、おならのような音に笑いっぱなしです。でも、膨らませるのは難しく、とりあえず、作ることにしました。モンスターの顔を考えてそれぞれ両面テープで風船に貼りました。何度も吹く練習をしましたが、思うようには大きく膨らみません。少し飽きて、双眼鏡であちこち見たり、ベランダの野菜をみたりしていました。そのうち一人が「あっトマト!たべたーい」というと後の二人も「たべたーい。たべたーい」の大合唱となり、「じゃあ、描いたら食べてもいいよ」ということになりました。お水を汲んで、それぞれ描きやすい位置に座ってトマトを描きました。かなたくんはグィッと力づよい線で太い茎を描き、枝がどう出ているかをみながら描きすすめます。トマトはおいしそうな色でバランスよく描き最後に、「これは王様のトマト」と言って一番上に大きく真っ赤なトマトを描きました。力強い絵です。ゆうすけくんはひゅるひゅると軽やかな筆使いで描いていきます。さっと描いて「できた!」というので、もっとトマトいっぱいなってるよ。葉っぱもあるよ。と誘っていくとどんどん描いていきました。画面いっぱいにおいしそうなトマトが描けました。りょうごくんは慎重に最初の茎を一本描きました。そこからまた、茎が出ているよ。と声をかけると、なぜか片側だけに茎を何本も描いていったので、茎は交互に出てることを実際の茎をなぞりながら確めていきました。「いっぱいある〜」といいながら丁寧な筆致で描いていきます。トマトもきれいな色が出るように、筆を洗いながら丁寧に描きました。爽やかなトマトの絵になりました。

24日(水2,4)
あやのちゃん、みずきちゃんは今日もいっしょに漫画を描きました。ケント紙にコマ割をしてストーリー漫画を描くのが好きなようです。話をしながら盛り上がり、今度いっしょに遊ぶ約束もしていました。みずきちゃんは途中で工作もしました。ぐるぐるまわるので、モンスターの顔も目が回っているところにしていました。そうたくんは前回の続きでカッターナイフで細工をしながらなにやら不思議な形のものを作っていました。本人に聞いても、なにか明確な意図を持って作っているわけではなさそうです。見ると「かっこいいね」という感じに仕上がっています。しゅんたくんはぐるぐるモンスターを作りました。顔を描いて貼るだけなので、すぐに出きました。風船を膨らますのはまだ難しいのでおうちの人と遊びます。この後、材料置き場から箱を自分で選んで、折り紙がいることを伝えてくれました。渡すと、はさみで切ったり、丸めたり・・・。しばらくしてみるとおいしそうなお弁当ができていました。それぞれの形をよく捉えて彩りよく並べていました。ゆうかちゃん(K)、ゆうかちゃん(F)、もあちゃん、ななかちゃんもぐるぐるモンスターから作りました。モンスター自体は顔を描くだけなので簡単ですが、難関は風船を膨らませることができるかどうかです。みんなそれぞれがんばって膨らませていました。ななかちゃんはちょっと苦戦。その後4人とも絵の課題をしました。「空気を描く」というちょっと難しそうな課題。目に見えないものをどうやって描くのかということですが、形がないので、案外自分の感性だけで描けるので、イマジネーションさえ膨らめばどんどん描けます。そこにストンとはまったのか今日はみんなよく描きました。ゆうかちゃん(K)は爽やかな草原の絵から描きはじめ、乾いてから絵にメリハリをつけるため川を手前から奥へ流しました。草原は刷毛を使いその感じを出しました。手前を濃く、大きく描き、奥を薄く小さく描くことで遠近感をつけました。もう1枚は光り輝く世界のなかで、花の命が生まれたところ。暖かく美しい絵です。ゆうかちゃん(F)は1枚の絵をじっくりと描きました。爽やかな風の吹く風景画で、雲の感じや川の感じを丁寧に描きました。川に魚を泳がせたことで画面に動きが出ました。もあちゃんは、春の日差しのようなうららかな作品と、秋の落ち葉のイメージの作品を描きました。ふわふわしたイメージの抽象画はもあちゃんらしいです。ななかちゃんは水を含ませた絵の具をたっぷりと使い描きました。流し込んだり、トリッピング技法をつかったり、本人はそういう技法を意識せずに自然に描いているだけなのですができあがった絵は不思議な形を見せてくれて面白いですね。爽やかな夏のイメージ、秋の落ち葉のイメージ(最初はこれ血飛沫!と言ってましたが・・・)そして温かな体内にいるようなイメージ。3枚も描きました。振り替え出席のみうちゃんは最初は抽象的な課題に戸惑っていましたが、なにを描きたいかな、と話をしてイメージを引き出しながらすすめていきました。「雪だるま」が描きたいとのことだったので、白抜きと言って白いところを塗り残す方法で描きました。雪だるまの周りの空気の色のイメージを塗ることで、雪だるまを浮かび上がらせます。すっきりと晴れた空の下に可愛い雪だるまが出現しました。その後、テンプレートを見つけて「これでニコちゃん描きたい!」というので、コピー用紙を渡しました。たくさん丸を描いて画面にいっぱいのニコちゃんができました。色は大好きなパステルを使いました。さいごにぐるぐるモンスターも作りました。振り替え出席のかなたくんは、「たこが作りたい!おおきいの」ということでまずは画用紙を真っ赤に塗りました。顔を描いて足を描いて、足は1本、1本切り離しました。丸く両面テープで貼ってから足をくるんとまきました。幼稚園で習ったということで、ペンを使って上手に巻いていました。出来上がると「つって!つって!」というので、部屋の中に飾りました。大きくて立派なたこです。その後は「橋を作る」と材料置き場から、トレーとラップの箱をたくさん持ってきてセロテープで貼りました。橋ができると、今度はここに車を走らせたくなりました。小さな空き箱にキラキラテープを貼って車体作りをしました。すると、タイヤもつけてちゃんと本物みたいに走らせたい、といいます。ちょっと時間的に苦しくなってきて、タイヤの型紙はとり、後の仕上げはおうちですることにしてもらいました。

26日(金)
えりちゃん、つぐりくん、ともひろくんは見本の「ぐるぐるモンスター」が気に入り、何度も何度も飛ばして遊びました。ひとしきり遊んだ後つくりはじめました。顔を描くだけなので簡単です。問題は風船を膨らませること。新しい風船はかたいので、なかなか膨らみません。私が一度大きくしてあげると、みんなけっこう肺活量があり膨らみました。つぐりくんとともひろくんはおおはしゃぎで「ぐるぐるモンスター」を追いかけていました。何かの拍子に空中をぐるぐる飛ぶこともあり、すごくおどろいて喜んでいました。その後はみんなで絵を描きました。「空気」という抽象的なテーマにちょっと戸惑いぎみでしたが、絵本をみたりお話ししたりして、えりちゃんは「おはなのいいにおい」つぐりくんとともひろくんは「レモンのすっぱいにおい」を描くことになりました。霧吹きで画用紙をぬらしてから、それぞれ、メインのお花やレモンを描きます。輪郭が少しボヤッとすることでやわらかい印象の絵になります。えりちゃんはホワホワとお花のにおいが漂っているように空気を描いていきました。最後に3本のお花のにおいの色を考えて歯ブラシで、飛ばしました。つぐりくんはレモンから果汁がピューッ飛んでいるところを想像しながら描きました。お話を作ってしゃべりながら描きます。それに触発されてともひろくんも同じように描いていきます。つぐりくんはそこからレモンの葉や、周りの空気を描きました。毛虫もいます。ともひろくんはトムとジェリーをなぜか突然思い出し、そのまねっこをし始めました。その演技力にえりちゃんも「すごく演技がうまいなあ」と感心していました。絵の中にもトムとジェリーを描き、下のほうにはお化けも描きました。最後に歯ブラシでレモンの果汁が飛び散っているように表現しました。

27日(土1時〜)
振り替え出席のまさあきくん、まさかずくんは一番にやってきて「だれもきてなーい!」と嬉しそう。りなちゃん、たけひさくん、すいちゃん、まきちゃんも続いてやってきて、見本のぐるぐるモンスターを見て、絵の課題の説明も聞きました。まさあきくんとまさかずくんはぐるぐるモンスターを作った後、絵を描くのは嫌だから、何か自由工作がしたいと言い、まさかずくんが工作の本を見たりして割り箸鉄砲を作ることにしました。まさあきくんも「ぼくも!」と言ったのですが「まねするな」と言われて違う形の鉄砲を作ることになりました。まさかずくんは本を見ながら材料を揃え、カッターナイフで割り箸を切ったり、削ったりして、順に説明を読みながら作っていきました。輪ゴムの玉は危ないので人に向けないようにして遊ぶことを約束しました。その後はペットボトルにカラーテープを巻き、水を入れると、偶然だとは思うのですが色が反射して水に色がついたように見えます。それに驚き、「わあ、みてみて」と見せてくれました。緑色のサイダーのようです。さらにもう一本グレープ色のものも作り、きらきらさせたいというので五色粉を渡しました。入れるとキラキラ光って暑い夏のオブジェとしては最適ですね。紙コップ形の大きさの違う容器をつかってマトリョーシカも作りました。可愛いですね。まさあきくんは鉄砲の形は頭に思い描いていて、筒から玉が飛び出すようにしたいとのこと。どうやって飛ばすのかが問題ですが、レバーを引くと玉が飛び出るようにしたいとのこと。ウーンと私も悩みゴム動力を使いパチンコの要領で飛ばすか空気砲の原理を使うか、いろいろ提案してみましたが、意に沿わないようでどの提案も「いや」と却下されてしまいます。レバーだけは何とか筒に穴をあけてイメージどおりの形になりましたが、その形が筒の中を貫通しているので、玉の入る場所が先のほうだけとなります。そのことによっていっそう玉を発射させる方法が難しくなってきました。時間がどんどん過ぎたので、考えながら絵を描こうということになりました。絵の具はいやだと言うのでマーカーで夕焼けの風景を描きました。メインの真っ赤な夕日と海と砂浜、そして島と雲。バックはパステルで塗りました。かっこいい風景画です。鉄砲はおうちで続きを考えることとなりました。たけひさくんはぐるぐるモンスターがお気に入りで、すいちゃん、まきちゃんもいっしょに何度も何度も遊びました。顔を描いて風船に貼って出来上がりです。出来上がった後も盛り上がって遊びました。すいちゃんと、まきちゃんはまさかず君の鉄砲に興味を示し、作り始めました。割り箸を切ったり、削ったり、やすりできれいにしたりと複雑な工程をすこしずつこなしていきました。輪ゴムの掛け方も少し戸惑っていましたが、段々にできるようになりました。たけひさくんは牛乳パックとぺットボトルでなにやら作っていましたが、お迎えに来たくうちゃんのお父さんにアドバイスをもらったようで、おみくじに変化させました。お友だちに「ねえねえどれがいい?」と聞き、「大吉」と答えると、大吉を出してくれる親切なおみくじです。りなちゃんもぐるぐるモンスターを作り、その後絵を描きました。どんな風な絵にするか頭の中にイメージを描きながら霧吹きで画面をぬらしました。画面をぬらすことで絵の具がふわっと広がり空気感を出します。りなちゃんは風に吹かれている爽やかな風にしたいと考えました。まず画面全体にその風の色を塗ります。一色だけでなく複数の色を重ねることで、色に深みを出します。全体ができたらメインの形を描き入れていきます。りなちゃんは野原でじぶんがねっころがっているところにしました。気持ちよさそうな爽やかな絵に仕上がりました。くうちゃんもぐるぐるモンスターを作り、その後絵を描きました。絵本を見ながらイメージを固めていき、木陰の涼しげな空気を描く事にしました。自分のイメージする色を数種重ね塗りして画面全体をまず作りました。メインの大きな木を描き、そのしたに涼んでいる人たちを描きました。細部を丁寧に描写することで画面にメリハリができ、しっかりした絵になりました。色も明るく爽やかで、すがすがしい絵になりました。りゅういちくんは「ペンギンをかきたい」ということで図鑑をもってきました。画面に大きく形をうすい黄色でとります。なぜ薄い黄色を使うのかと言えば、間違っても上から修正が効くからです。大きくしっかりと形がとれたので、どんどんと色を塗っていきます。顔は真っ黒でどこが目なのかもよくわかりません。図鑑のほかのページも見てみましたが、似たようなものだったので、そこはあえて気にしないことにしました。赤ちゃんペンギンも丁寧に描いているなあ、と思ってたらいつの間にかすべて絵の具も片付けて終っていたので、びっくり。もう一度座ってもらってバックを描きました。ペンギンのすんでいるところのイメージで色を選んでもらい、刷毛で塗りました。たったそれだけでも、微妙な水の流れや刷毛の後の流れなどで空気感が出て絵にムードが出てきます。爽やかな水色で完成しました。グルグルモンスターはおうちで作ることにしました。あかねちゃんもモンスターが気にいったようで何度も飛ばしていました。その後ペットボトルにビーズをたくさん入れてお水を入れてオブジェを作りました。まさかずくんが五色粉を入れると、「わたしも!」と入れて、さらにキラキラ感を出していました。振り替え出席で、3時からのクラスにも残り、ベランダでミニトマトの絵を描いたり、すみれちゃんが来てからは横に座って同じようにヒマワリと、すずらんの絵を描きました。抽象画っぽくもあるのですが、イメージを色に託していて飾ると、なかなかいい絵です。

27日(3時〜)
すみれちゃんは「今日は夏の花を描く」ということで図鑑や写真集を見て、どれを描くか考えました。ヒマワリは元気に色鮮やかに描けました。すずらんは白い花なのでちょっと難しくなります。バックも白いので花を浮きあがらせるため、まず周りの空気(バック)に色をつけました。さらに花も白一色でなく、明暗をつけていきます。割合濃い影の部分はしっかりと濃いので、思い切って色をのせ、明るいところは真っ白のハイライトを入れます。コントラストをつけることで立体感を出します。がんばって、いいすずらんの絵になりました。みらいちゃんとみなちゃんはぐるぐるモンスターには、もう、ときめかないお年頃で、なにを作るか考えました。みなちゃんはデッサンをしたいということで、はじめてなのですが「りんご」を描きました。形のとりかたを説明をして補助線を引きながら画面に収めました。うまくいったので、今度はトーンをつけます。ちょっとりんごは置いておき、初心者用のトーン練習をしました。なかなか上手にできたので、りんごのトーンをつけていきました。全体からトーンをつけるという感覚がまだないので、端からつけていきましたが、それは数をこなしていくことで身体で覚えていきます。初めてにしてはしっかりとしたデッサンです。みらいちゃんはデッサンより想像して描くほうが好きということで、絵手紙を描きました。パステルを使って、2枚、言葉も考えて描きました。もらった人は嬉しくなりますね。その後、まさかずくんのぺットボトル工作に触発されて、同じように作りました。あいちゃんはぐるぐるモンスターを作った後絵を描きました。いろいろ考えて春の暖かい空気を描くことにしました。また、春から連想することを、すみれちゃんもいっしょに考えてくれました。暖かく思う色をぬらした画面にのせていき全体を描いた後、春のモチーフをどんどん描いていきました。桜、花壇に咲く花、蝶々、小鳥、太陽、空。見る人の心もあったかくなってくる絵ですね。ゆうきくんとひさとくんはグルグルモンスターは気に入って何度も飛ばして遊びましたが、風船を自分で膨らますことはまだできません。おうちでは誰かに膨らませてもらって遊びます。その後はまさかずくんのぺットボトル工作が魅力的で、同じように作りました。隙間が多いせいか、まさかずくんのもののように色が反射しません。ゆうきくんはそれが気になり、いろいろと貼るテープを替えたり、本数を増やしたりしました。そしてきらきらの五色粉を入れて嬉しそうでした。ビーズが好きなようで、ブレスレットも作りました。ひさとくんはペットボトルと牛乳パックも組み合わせて、じぶんのイメージを形にしていきました。いろんなテープを使って、思い通りのものができたようです。



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