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『アトリエだより』はアトリエでのこどもたちの様子を
ご家庭にお知らせするため毎月1回発行している教室通信です。
(Web公開用に記事を再編集してあります)
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2007年10月
【10月前半の課題】
今月は絵本を読んで絵を描いたり、工作をしたりします。グアテマラに伝わるおはなし「びくびくビリー」(アンソニー・ブラウン作 灰島かり訳 評論社)主人公のビリーはいろんなことが心配で夜ぐっすり眠ることができません。するとおばあちゃんが「心配引き受け人形」通称ウォーリードールをくれます。おかげでビリーはぐっすり眠ることができたのですが、3日目にまた、心配事が起きます。それは、ビリーの心配事を引き受けたウォーリードールたちが心配で眠ることができないのではないか、という心配です。それで人形たちのための心配引き受け人形を作ってあげるというストーリーです。絵は自分の心配事を描きます。工作はウォーリードールを作ります。小枝に毛糸をぐるぐる巻くだけなのに、小さい子でも簡単にできますし、毛糸の種類が豊富だと、きれいな模様のお人形ができます。絵を描いたり、お人形を作って、心配事がなくなればいいですね。
3日(水)
体育祭が延期になった小学校があり、今日のアトリエは4人という少ない人数でした。振り替え出席のまんたろうくんは絵画を選択して心配ごとを3つ描きました。船から落ちること、おうちが火事になること、お母さんに怒られること、です。もうすぐ海につりに行くので、船から落ちるのが心配になったそうです。描いたからすっきりしたかな。後半は自由工作でお魚の貯金箱を作りたいというので、夏休みの課題の「思い出貯金箱」を作りました。お魚がゆらゆらゆれて、海の感じが出て気に入ったようです。りなちゃんとしょうごくんはウォーリードールを2体ずつ作りました。好きな毛糸を選び可愛い人形ができました。髪の毛を散髪して形を整えました。後半はりなちゃんは心配事を3つ描きました。寒色系の色を使い、心配している様子が伝わってきます。説明するのは怖いのか、私にはおはなしできませんでしたが、おうちでお話ができるようなら聞いてみて、安心できるようにしてあげてください。しょうごくんは後半は阪急電車を描きました。長い紙に描きたいということなので、長い紙を用意しました。ベランダで、電車を見ながら描きました。なおちゃんは「わたしは普通に楽しく暮らしてるから、心配事なんて全然ないね。だから自由工作する」と材料を集め始めました。最初は自由帳を作りました。ノートにしては紙が厚いのですが、さっさと自分で紙を折って作っていくので、お話しする間もありませんでした。紙を折って放置して、次の工作をしようとするので、落ち着いて、一つずつ丁寧に作ろう、と声掛けをして、ノートの背表紙を貼り、表紙を描きました。前に作ったおみくじで遊んだり、前に、もあちゃんが作っていたマラカスのようなものが作りたいと言い、ペットボトルに砂を入れて作っていました。
10日(2,4水)
絵本を楽しんでから、みんな工作から始めました。すみれちゃんは毛糸をどれにしようかと楽しみながら選び、普通のサイズで作ったあと、「大きなのが作りたい!」と言い、大きな木で作りました。顔には脱脂綿を入れて膨らませました。顔も可愛く描けて満足していました。たいちくんは遅れてきたので、絵本は後から聞きました。一度聞いた子も再び、聞き入っている子もいました。たいちくんは一つウォーリードールを作ったあと自由工作がしたいといって材料を探しに行きました。長いロール芯を選んで色を塗り始めましたが、毛糸を巻いたほうがきれいだと気づいて、巻くことにしました。時間はかかりましたが、赤色を選んで丁寧に巻いていき、綺麗な棒ができました。そうたくんは自由工作をすると言って材料を探しに行きました。ハリガネを芯に巻いてばねを作っていましたが、細いタイプで、気にいったようにはねません。さらに2種類のハリガネを用意してあげると、一番太いタイプを選んで作ると、強すぎてはねません。もう一つのものは適度に弾力が出て一番具合がいいとわかりました。一人で試行錯誤しながら作れるところはすごいですね。ラップの芯などを利用してばねを引っ掛け、玉が飛び出すように工夫していました。であがった物にお友達も感心して見にきたり遊ばせてもらったりしていました。ゆうか(K)ちゃんとゆうか(F)ちゃんそろって、ウォーリードールを作りました。その後、不安なことは二人とも「もうすぐピアノの発表会があるから、うまく弾けるかどうかとっても心配」ということでピアノを弾いているところを絵にしました。色鉛筆で書きたいと言うのでケント紙を渡しました。黒い幕がいかにも発表会という感じです。もあちゃんはそろばんの試験があるので、それが不安だなあと言っていました。絵本は図書の先生が読んでくれたと言い、お話の内容もしっかり覚えていました。ウォーリードールをつくるのが楽しいようで、一生懸命たくさん作っていました。かすみちゃんは、材料置き場からリボンを取ってきて人形にスカートを巻いたりしていました。ファッションにとても凝っています。かなたくんはおばけが本当にいるようで怖いなあと言っていました。絵は描きませんでしたが、人形作りが楽しいようで3つ作りました。ゆきちゃんはいっぱい作る!と最初に芯になる木の十字架をたくさん確保していました。毛糸もいろいろ考えておしゃれになるよう選んでいました。振り替え出席のななみちゃんは一つお人形を作りました。髪の毛作りなど難しかったけれど、小さな手で、毛糸をぐるぐる巻きました、中央で結ぶのは手伝いました。絵は、「不安な絵は描きたくない。楽しい絵を描きたい」と言うので楽しい絵を描いてもらいました。「お花畑と蝶々」です。絵の具の色も明るく、筆使いも伸びやかで元気な絵です。あやめちゃんは普通サイズの人形を作った後、「大きなのが作りたい!」と枝を選びました。顔を枝のままだと細すぎるので脱脂綿を入れてふっくらとさせました。綺麗なリボンも使いスカートにしました。素敵な人形になりました。あやめちゃんの人形が出来上がるのを待ちながら、ななみちゃん、かなたくん、かすみちゃんたちがベランダにいき、葡萄を発見。かなたくんは「これって無農薬?」と聞くので、「そうだよ。安心安全自然栽培」と答えると、「じゃあ大丈夫だ」と少しずつみんなでとって食べていました。
12日(金)
今日はみんな来る時間がまちまちなので、来た人から絵本を楽しみ、工作から始めました。えりちゃんは髪の毛作りも、「自分で結べるよ」上手に糸を結んでいました。可愛い人形ができました。絵のほうは最初は心配なことはなにもないと言っていましたが、「あ、心配なことあった。お勉強のことが心配。」と小鳥のパズルをしているところ描きました。自分の手は描くのは難しいと言っていましたが「あ、そうだ!」と思いついて、自分の手を画用紙に置いて、鉛筆でなぞって描きました。机は赤で、パズルはピンク色にして、パズルの線は色鉛筆で描きました。いろいろ自分で工夫して描けています。色もとても明るく綺麗ですね。まきちゃんとあやのちゃんはとても気が合い、おしゃべりを楽しみながら、お人形作りをしました。まきちゃんは今、流行のお笑い芸人のパフォーマンスをしてくれたりするので、おとなしく静かなイメージがあったので、少しびっくりです。学校ではみんなやってるよとお話もたくさんしてくれました。あやのちゃんはいつも以上にはじけていて、一人で「想像ポーズ」をとっては「うっきっき」と笑い、お友達も巻き込んで楽しい雰囲気を作っていました。お人形作りは楽しいようで、もう一個作る!と張り切って作っていました。あみちゃんも作りながら楽しそうにおしゃべりに参加していました。手が早く、次々と人形を作り続け5体も作りました。その内2体をブランコに乗せる!と言い、ブランコも枝と毛糸で作りました。たけひさくんは作り始めたものの、毛糸を巻くのが難しいといいます。小さい動きをするのが難しそうだったので、枝を大きいものに変えました。今度はうまく巻けるようになりました。「たけちゃん人形にする」といい、毛糸の色は、今日自分が着ていた服の色にこだわって毛糸を選んでいました。足は2本足にしたいというので、枝を追加して毛糸を巻きました。髪の毛は散髪し、顔も可愛くかけてお気に入りの人形ができました。最後は大好きなペットボトルを打ち鳴らして遊んでいました。音が鳴るのが好きなようです。
13日(土)
たいようくんはみんなと一緒に絵本を聞いたあと、いつものように、何か自由工作したいなあ・・・と工作の本を見ていました。そして、牛乳パックで作る船のページを見て、「これ作る!」しかし、材料に牛乳パックが110本要ると書いてあります。そんなにたくさんはないので、ペットボトルで作ることにしました。大きさがあるので、牛乳パックより少ない本数ですむのではないかと思います。箱からガラガラ〜と豪快に出し、部屋はペットボトルの海のようでしたが、気持ちよさそうでした。みらいちゃんやさんうくんも手伝ってくれたりして、座る部分だけ作りました。途中、数人がベランダに出て葡萄を発見しました。食べたーいというのですが、まだ始まったばかりなので、作品できてからだったらいいよ、と答えたのですが、その後はみんなもわたしもすっかり忘れてしまいました。あすかちゃんはウォーリードールを2体作りました。髪を三つあみにしたり、細かい作業をゆっくりと丁寧にしていました。さんうくんはオセロゲームの続きを少ししてから、ウォーリードールを作りました。髪の毛の色や、人形の形などいろいろ凝って作っていたのに、帰るときにはお人形がいなくなってしまいました。別の人形は残っていたので、誰かが間違えて持って帰ってしまったようです。なので、材料をそろえて、おうちでもう一度作ることにしました。みらいちゃんは人形を作りながらも、たいよう君の様子も気になるようで、おしゃべりしたり、手伝ったりと楽しそうでした。えみちゃんとかおりちゃん、みなちゃんはウォーリードールをいくつか作りました。毛糸の色を選び、巻き、髪の毛の作り・・・と最初は順番に一緒にやっていきました。すぐに覚えて、二つ目からは自分たちでどんどんと作っていました。あいちゃんはお人形を二つ作り、それでも、時間があったので、絵を描きました。不安なことはないというので、怖いものはあるか聞くと、おばけと答えたので。それを絵にすることにしました。最初はどう描いていいのか決まらないようで、しばらく考えていました。最初の出だしがうまくいかないようなので、「丸」から描くことを誘い、一筆入れると、それからは、絵の具をどんどん置いていきました。考えていた時間が長かったので、描き上がりが遅れましたが、描くのが好きなようで、最後までがんばって描いていました。とても愛らしいお化けができました。絵の具を使用したので、スポイトの使い方、広い面を刷毛で塗る方法など、覚えました。振り替え出席のゆうりちゃんはなでしこの花を色鉛筆画で描きました。葉が密集していて描きにくいので、上部のほうを中心に描くことにしました。花の部分では微妙な色合いの変化を良く描いています。次回は続きをします。振り替え出席のかおるくんはウォーリードールを作ったあと、「絵を描きたい」と言いました。今度遠足で行くからと、太陽の塔を描きました。形や色をよく覚えていて、大きく元気に描けていて、青い空も爽やかに描けました。
【10月後半の課題】
今回は「うさぎをつくろう」(レオ・レオ二作 好学社)の絵本を読みました。鉛筆で描かれたうさぎと、はさみで切った紙で出来たうさぎが、影のついた本物のにんじんを食べて、自分たちにも影ができて本物になる、というお話です。絵は「影のある絵」を描きます。工作は「影絵の絵人形」を作ります。セロハンを使うと色もつきます。スクリーンを用意しているので、みんなで影を映して遊ぶことも楽しみます。どんな作品が出来るか楽しみです。
17日(水1,3)
最初に来たグループから順番に絵本を読み、影絵の説明をしました。かすみちゃんは絵本をみると、「あ、レオ・レオ二、知ってるよ」と作者の名前に関心を寄せていました。「あおくんときいろちゃん」や「スイミー」などは小学生でも知っている作品でしょうか。かすみちゃんは影絵の絵人形を作りました。セロハンも効果的に使い赤い風船を持ったうさぎなどメルヘンな世界を作っていました。残った時間で空き箱にモールやビー玉を貼り付けて「綺麗な箱」をつくっていました。なおちゃんは「影絵は学校でやったなあ。自由工作をしようかなあ。」と何をしようか迷っていました。影のある絵を描いてみないかと誘いましたが、それもやったことあるからと、みんなの様子を見たり、お友達の作った絵人形で遊んだり、アトリエ内をうろうろして過ごしていましたが、結局セロハンに絵を描いて、影絵に写しました。しょうごくんは絵本が大好きです。お友達が来る波にあわせて、私が3回ほど読んだのですが、3回ともきっちり前に座って聞いていました。影絵にもとても、関心を示し、指輪型の絵人形を作りました。そしてお友達と一緒に影絵に映してごっこ遊びを楽しんでいました。かおるくんはライオンの絵人形を作りました。最初は顔だけ作り、影に写して遊び、さらに体をつけたり、足をつけたり改良していきました。影絵に映しガオーガオーと言うセリフでお友だちの絵人形を食べていました。ゆうりちゃんは色鉛筆画のなでしこの続きをしました。茎と葉に色を入れて、深みを出すために紫、青系の色で影を入れていきました。光の射す方向を決めて、一番濃い影を入れた後、グラデーションをかけていきました。筆圧をかなりコントロールできるようになり、うまくいっています。美しく描けたので、最後にサインを入れました。ひとみちゃんは複雑なキャラクターに悪戦苦闘していました。カッターナイフで牛乳パックを切るのが難しいようでした。セロハンも貼って、イメージどおりのものは出来上がったようです。影絵に映すと綺麗に色も出ていました。ななみちゃんはうさぎの絵人形を作りました。牛乳パックは切るのが固いので少し手伝いました。お友達とも影絵に映して楽しんでいました。その後、絵の課題もしました。影のある絵を3つ描いて、背景の、空と、地面を絵の具で塗りました。茶色の絵の具がないというので、赤と緑と黄土色を混ぜて作りました。あやめちゃんは影絵が気に入って、細かい絵人形を作っていました。人が犬をつないでいるシーンという複雑な形を、丁寧に描き、はさみで切っていました。しかも、女の子の耳にはイヤリングをつけています。はさみで切るのが難しいというので、いっそのこと、本物のイヤリングをつけてあげたほうがいいよと提案し、糸を通したビーズのイヤリングをつけました。スクリーンに映しても綺麗な形が出ていました。もとかずくんは少し遅れてきて、自由工作をしようとしていましたが、「やっぱり、影絵を作る」と言い、おうちから持ってきたポケモンキャラクター表を見てその中から選んでつくっていました。りなちゃんは「影のある絵」からから描きました。うさぎのキャラクターを描き、イメージを固めて、背景を絵の具で塗りました。乾く間に別のキャラクターを描きました。乾いた背景にキャラクターを貼りこんだあとにクレヨンで絵を書き足していき、素敵な絵になりました。たくさん色が使えています。絵人形を作る時間がなかったのですが、最後に小さいうさぎを作り、棒人形にしました。振り替え出席のみずきちゃんは作りたいイメージは持っているものの、うまくいかないと、「せんせーい、あのね〜」と助けを求めにやってきます。セロハンも使い工夫して作っていました。残った時間で影のある絵を描き始めていましたが、お迎えが来て、途中で終ってしまったようです。制作の終ったお友達がベランダに出て葡萄を発見し、「とりたーい!」というので、残っていた人たちで、ぶどう狩りになりました。すこしずつ取って、食べました。
24日(水2、4)
みんながそろうのを少し待ってから「うさぎをつくろう」の絵本を読みました。にぎやかなメンバーがそろっているのですが絵本を読んでる間はみんなびっくりするほど静かに聞いてくれます。影の面白さ不思議さを心に留めてくれればいいなあと思って読みました。すみれちゃんは影絵で少し遊んだ後、お花が描きたいというので、なでしこの花を用意しました。画材は水彩絵の具で、細筆で繊細なタッチで描いてくのがすみれちゃん流です。形をしっかり取ることが出来ています。今日はさらに色に深みを出すことと、立体感を出すために、影を意識して描くことをしました。うまく出来ました。たいちくんは影絵が面白いようでお友達とも遊びを展開していました。複雑な人間の顔もよく切れました。手裏剣の特大版作って嬉しそうでした。そうたくんは果物シリーズの影人形を作っていました。セロハンを貼って色も付いています。最後にコンパスで綺麗な丸を描いて、ステージの照明のようなものを作っていました。カッターナイフをかなりの力を入れて切っているので、ひやひやしましたが、うまく切っていました。ゆうかちゃん(K)、ゆうかちゃん(F)、もあちゃんたちはおしゃべりしながらたくさんの絵人形を作っていました。お天気おにいさんに、晴れ、曇り、雨などのモチーフ、動物、家など、盛りだくさんです。人形が出来るとお話も作って、3人で影絵人形劇をしました。かすみちゃんは消しゴムはんこを作りたいというので、消しゴムを渡しました。キャラクターと、文字を鉛筆で下書きすると、カッターナイフで器用に彫って行きました。ナイフは45度に切れ目を入れて、輪郭を彫るのですが、説明すると、作り方も知っているようでした。前回作って乾かしていた箱にスタンプしました。高校生が描くモチーフに興味があるようでモチーフ棚の隅々まで珍しそうに見ていました。レトロなガラス瓶を見つけて「これなあに」と聞くので「霧吹きだよ」と教えると、水入れていいい?と確かめていました。みずきちゃんはみんなと一緒に影絵で遊んでから、休んでいた時の課題、ウォーリードールを作りました。毛糸を選んで綺麗に巻いていきました。心配引き受け人形のお話をして、絵本を見せると、一人で読んでいました。絵の課題もしました。心配なことってある?と聞くと、「ぜーんぜんない」と即答していましたがしばらくして、「あ、そうだ。悪い人に襲われるのはいやだなあ」と言い泥棒を描きはじめました。となりではかなたくんは自由工作で弓矢と的を作っていたのですが、泥棒の歌を歌い始め、みずきちゃんに大受けしていました。かなたくんは次から次に歌詞が浮かぶのか、2番3番と歌い、みずきちゃんは「先生も聞いて!」とかなたくんの歌に聞き入っていました。振り替え出席のもとかずくんも自由工作をしていたのですが、ビー玉ころがしのおもちゃに、泥棒の絵を描き、オリジナルの泥棒の歌も歌っていました。3人で泥棒ネタで楽しそうにおしゃべりしながら、それぞれの活動をしていました。かなたくんは置いてあった木を見つけると、「わ、これ桜の木や」と種類がわかるようです。その木で弓を作りたいと言い、輪ゴムをつないで作っていました。的もボンド絵の具で描きました。もとかずくんはビー玉ころがしのほかに、天秤や、テントのようなものも作っていました。天秤は糸やクリップを駆使して工夫しています。ゆきちゃんは影絵でみんなと一緒に遊んでから、自由工作がしたいと言い材料を探しに行きました。すみれちゃんの前回の作品のプラネタリウムを見て、触発されたらしくプラネタリウムと、ビーズを入れたマラカスを作りました。作っているときは誰ともしゃべらず、黙々と集中しています。
26日(金)
早くにきたえりちゃんは影絵の見本でしばらく遊びました。いっぱいの絵人形を持ってお話を作り楽しそうに歌いおどっていました。影絵の絵人形から作りはじめ、パンチで目をくり抜くのを珍しそうに楽しみました。セロハンも使い色つきのうさぎを作り、猫のひげは針金を使いました。出来たものをスクリーンに映しながら微調整して仕上げました。後半は影のある絵を描きました。絵を描いてから影が出来るところから半分に折り、本物の絵と影の部分に色を塗りました。2枚重ねて切るのは少し難しいので手伝いました。すいちゃん、あみちゃん、たけひさくんは影絵遊びを楽しんでから、どちらにしょうかなあと相談して、影のある絵を描くことにしました。背景の色を塗った後、何のキャラクターを描くかの話になり、最初はカービーを描きたいと言っていたのですが、たけひさくんがこんなポーズの猫を描きたい、と猫の格好をするので、写真集を出しました。するとみんなその写真集に集まり、可愛い可愛いとひっぱりだこになりました。まきちゃんはお母さん猫と赤ちゃん猫がキスをしている写真がお気に入りのようでした。すいちゃん、あみちゃんもお気に入りの猫を選びたけひさくんと並んで3人とも猫を描く事にしました。たけひさくんは難しいなあといいながらも、書き直しを何度もして、マーカーで色を付けるときも、薄い色から塗り模様を上から茶色でつけていきました。出来栄えに本人も満足していました。あみちゃんは色鉛筆で上手に猫に色をつけていきました。籐のかごもよく観察して描いています。背景に猫を貼った後も、クレヨンで太陽や雲、家など書き込んでさらにその影もつけて力作です。すいちゃんは猫が描けないと言い、あみちゃんに「描いて〜」と言ったりしていましたが、自分で描かないと自分の作品にはならないよと声かけすると、いつしか自分で描き始めていました。長い間かかってやっと猫が描けたとき、自分の背景をお友達が使ってしまったことを知り大ショック。気力がなくなり、しょぼんとしてしまいました。鉛筆書きの猫はとても上手にかけていたので、新しい紙を渡して、背景をもう一度おうちで描いてみてねと渡しました。まきちゃんは影絵の人形から作りました。ペンギンを描き、影を映してみると、リボンの形が映らないことに気づき、リボンを別に描いて頭の上にはみ出す形でつけました。今度はちゃんとリボンの形が出ました。鳥の絵人形も作りました。その後、影のある絵を描き始めました。ベンチにぶら下がる猫を描きました。説明しながら切抜きを手伝いましたが、最後の部分は自分でも上手に切っていました。背景に貼り、90度に折って見るとなかなかいい雰囲気です。クレヨンで太陽も描いて仕上げました。
27日(土)
絵本は来た人から順番に読んで楽しみました。みんな見慣れないスクリーンに興味津々で、自分の影を映したり見本の絵人形で遊びました。たいようくんは前回のペットボトルのいすは、「あれは船にするから今度の夏まで置いといて」今日の絵の課題からしました。みんなとおしゃべりをしながら描いているうちハロウィーンの話になり、絵のモチーフにかぼちゃやおばけなどを取り入れて描いていました。絵人形も作り、影絵にして楽しんでいました。ひとみちゃんは狐を何匹か描いて、絵人形を作り、セロハンを写しているうちにセロハン自体に絵を描いて映すことを思いつきおばけを3つ作りました。割り箸に糸を結んでおばけをぶら下げて影絵にしていました。あすかちゃん、みらいちゃん、みなちゃんは絵の課題からはじめ、3人でおしゃべりしながら盛り上がっていました。男の子たちから「あの3人うるさーい」と言われてしまいましたが、楽しそうに笑いながらそれぞれのモチーフを描いていました。あすかちゃんはゆっくりですがいろいろと自分の中では考えて描いているようです。最後に影絵の絵人形を少し作りました。みらいちゃんはキャラクターがいないので、少し寂しい画面になりましたが、「いいの、いいの」と言っていました。みなちゃんはお花の絵を色鉛筆で丁寧に塗っていました。えみちゃん、かおりちゃんは絵の課題から始めました。二人とも、キャラクターやモチーフなどたくさん描き、貼りました。にぎやかで楽しい絵になりました。影絵の絵人形はハロウィーンのモチーフで作っていましたが、牛乳パックをカッターナイフで切るのは難しく、がんばっていましたが、こちらで少し手伝いました。さんうくんは少し遅れてきました。後から聞くと、バスを間違えたとか。大変でしたね。よく無事にたどり着けました。ずっと作り続けていたオセロゲームは全てコマを切り、後はコマの色を塗るだけです。それで、家に持ち帰って作ることにしました。そして、今日の課題、影絵の絵人形を作りました。図鑑を丁寧に模写をして、細部まで丁寧にはさみで切ったのでリアルな形が現れる影絵となりました。ライオン、さい、亀と作り、特に亀は甲羅を一つ一つくりぬきセロハンを入れた力作です。ゆうきくんは影絵人形を作りました。男の子のモチーフなど作っていましたが、ハロウィーンの話になると、饒舌に、おうちで35人分のお菓子を袋詰めにしたことや、「トリック・オア・トリートって言ってお菓子をもらうんだよ」と教えてくれました。隣で聞いていたひとみちゃんは「エーそんなことしたことない」と日本ではまだなじみの少ないお祭りですね。因みにハロウィンについて・・・あらゆる聖者を称えるAll Saints'Day(万聖節 11月1日)の前夜(10月31日)は百鬼夜行というようにいろいろな邪悪なものたちが現れると考えられていました。その悪霊を追い払おうとする祭りがハロウィンです。 オレンジ色の大きなカボチャの中身をくり抜き、目や口をあけて、提灯(jack-o'lantern)を作り、家々では訪れる子どもたちのためにキャンディーなどのお菓子やペニー(硬貨)などをたくさん用意しておき、ドアには手作り、あるいは雑貨屋で買った魔女、魔女のお使いの黒猫、オレンジ色のかぼちゃのランタンお化けなどのシールを貼っておくそうです。 そして黒服に白い骸骨の絵を描いた服やお化けの格好をした子どもたちが「Trick or Treat!(ごちそうしてくれなきゃいたずらしちゃうぞ)」と言って家々をまわり、お菓子などを手に入れていくそうです。お菓子を提供しなかった家庭は子どもたちに車や窓ガラスにフォームスプレーなどでいたずらされてもこの日ばかりは文句が言えないそうです。
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